◆鉄スタンド

 鉄製の、ポールを立てるスタンドです。

 四角い台に、パイプ状の棒が立っています。この棒の中に、何かを立てることができます。

 たとえば、こんなものくらいは簡単に立てられます。

 色も形もシンプルなスタンドなので、主張の無いクールな「足」になります。

 私は、実際の作品には、こんな風にこの「足」を使ったのですが、使い道はほかにも色々あると思います。このスタンド自体は見せないように使ってもいいと思います。

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◆鉄スタンドの正体は、「のぼり立て台」

 私は、このスタンドを、草月展に出品した作品に使用しました。これを見たお仲間たちに一番聞かれたことは、
「これ、本部のアトリエで作ったんでしょ?」
ということでした。

 「本部のアトリエ」というのは、草月流の鉄工所のことで、いけばな作品に使う「足」とか「枠」とか、「花留め」とか、色々な鉄製のアイテムを発注することができる部署です。
 このスタンドのルックスは、いかにも「本部アトリエ製」に見えるので、上記の質問が出るのはもっともなのですが、実は本部アトリエで作らせたものではありません。なんと、楽天市場で買ったものです。
 作品にあわせて作ったものではなくて、完全なる既製品です。

 この鉄スタンドの商品名は、「のぼり立て台」といいます。
 よく、お店の前に、のぼりを立てているところがありますよね、不動産屋とか、お弁当屋とか。町を歩いて、のぼりを見かけないことは無いと思います。
 その「のぼり」を挿している台が、この「のぼり立て台」なのです。

 しかし、現在ののぼり立て台は、このような鉄製は主流ではありません。
 現在普通に見かけられるのは、ポリタンク式で、台そのものの素材はそれほど重くないが、水を入れて重量を出す、というものです。
↓こういうやつですね。

 これは、店舗資材としては、しまうときに軽くて非常に便利なんですけど、いけばな作品の足にはちょっとできないですよね。

 私は、自分が高校生くらいのときから、鉄製の「のぼり立て台」を、いけばなに導入できる!と思っていました。その頃には、鉄製のぼり立て台が、現在よりも多く見かけられたのです。
 子供の頃には高額なのかと思っていましたが、大人になってからプロ用の店舗資材屋で、1000円台からあるのを知り、いつか絶対に使おうと思っていました。

◆「鉄足つきポール」に似てるけど……

 このサイトの別館:花のうつわ館には、このようなページがあります→鉄足つきポール
 「鉄足つきポール」の方は、紛れも無く私が草月流アトリエに発注したものです。私が「こんな形で」というデッサンを持って行って作ってもらったのですが、明らかに「のぼり立て台」から発展させた形です。「いつか使おう」と思っているものが、こういう副産物を生むことがあるんですね。

 ちなみに、サイト内で、「鉄足つきポール」は「花器」、鉄スタンドは「小道具」として分類されていますが、この差は、「それ自体を見せる気があるかどうか」の差だったりします。
 「鉄足つきポール」のほうは、ポール部分を見せたいつもりで作っているので、あれは私的には「花器」なんです。それに対して、この記事で紹介している「鉄スタンド」のほうは、ただの台であって、見えなくたってかまわないと思っているので、「立てるための小道具」にすぎないのです。

◆プロ用資材は、とてもシンプルで合理的

 この鉄スタンド=のぼり立て台が、とても使いやすいのは、プロ仕様のシンプルさと合理性のおかげです。

 スタンドの重量は2.8キロなのですが、商品の重さのほとんどは、四角い板状の「底面」のものです。この板だけで、上に乗るものの重量を支えます。

 そして、何より役に立つのは、このスタンドが組み立て式であることです。

↓スタンドの底には、このようなねじがあります。


 このねじをはずすと、底板と棒の部分が分解できるのです。


 ポールを立てる棒には、このようにスクリューが切ってあります。


↓底のねじをはずすとこのとおり。


 いけばな展に参加したことのある方なら、分解できる事実がどれほどありがたいか分かると思います。
 もしも分解できなかったら、持ち運ぶときに、箱が必要になるんですよ。板の真ん中に棒が立ってるという形は、とても運び難いのです。
 上の画像のように分解することができれば、ちょっと大きめのバッグに入れて運べてしまいます。このおかげで、私は2014年の草月展に、何年ぶりかで電車出動できてしまいました。(草月展の搬入に、電車出動でOKというのはなかなかできないですよ! みんな赤帽頼んだり、タクシー使ったり、車出して駐車場探しに苦労したりするんです。手持ちで電車出動できれば、大きなストレス回避になります)

 大体が、このようなものはいけばな道具としては特殊なものであって、家の玄関に生けるときに使用するようなものではありません。基本的に、外での展示に使うためのものになります。
 ということは、持ち運びの利便性は、ものすごく大事なポイントなのです。
 こういう合理性を持っているところが、プロ用店舗資材のすぐれているところです。

のぼり立て台 A型 ホワイト・ブラック
鉄製のぼりスタンド


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