◆ウレタンチップスポンジを使い、とげとげの材料を輸送する……実例の画像つき

とげとげ

◇とげとげ素材の持ち運びは、苦労が多い

 花の展覧会などで、トゲトゲの花材や資材を運ばなければならないときがあります。そんなときに、とげをどう梱包すればいいのかという問題は、専門的な運送資材を持っていない人にとっては、なかなか厄介な懸案事項になります。

 車で搬入できるならまだいいのですが、一番困るのは「梱包し、電車に乗って手持ちで搬入」という場合です。鋭いとげのある花材などは、人や、人様の荷物を引っかいたりしたら、大変なことになりますので、しっかりすぎるほどに梱包しなければなりません。その結果、クッション材やダンボールで何重にも巻き、本体の倍ほどもある巨大荷物になってしまったりするものです。
 大きな荷物は、結局電車の中では恐縮の元になり、しかも大きなものを運ぶ手間で本人は疲れ、花展時のストレスが倍増します。

 ストレス倍増は嬉しくないので、手持ち搬入の可能性がこの先に何度もあると思えるなら、普段から梱包のアイデアを考えておき、使えそうなツールを賢く見つけて確保しておくといいです。(経験豊富な先輩やお仲間に、輸送ノウハウを聞いてみるのも大いに勉強になります)

 今回、この記事で紹介する「ウレタンチップスポンジを使う方法」は、トゲトゲの輸送方法の、ほんの一例です。
 なかなか役に立つ一例だとは思っていますが、どんなトゲトゲもこの方法でOKとも言えませんので、それぞれの状況にあわせ、利用できるところだけ利用してください。

※この方法で、私は、2013年の草月いけばな展(新宿展)は、非常に楽ちん搬入でした。

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◇細くて軽いくせに、超トゲトゲな花材の輸送で困っていたら……

 花材や、展覧会作品の骨格になるもので、「刺さりそうなやつ」というのは、結構多くあるものです。
 とげのある花材、切り口がとがったもの、表面をザラザラに毛羽立ててあるもの、金属が飛び出している部分があるもの、などです。

 この記事で紹介する、ウレタンチップスポンジを使う方法は、夏みかんのとげを運ぶ際に使いました。

 私が花材にした、「夏みかんのとげ」は、こういうものです。


 ブログで、「自分が使った花材事典:夏みかんの枝」という記事に詳しく書いていますが、このトゲトゲがとんでもなく鋭くて、最初に家に持ち帰ったときは、ダンボールを切り貼りして、「専用ボックス」を作らねばなりませんでした。

 で、この花材を、花展に使おうと思ったときに、「輸送をどうしよう」というのが、一番鬱陶しい問題でした。花展いけこみ時の荷物は、器とか道具とか色々あるし、夕方のラッシュの電車に乗ることになるので、一抱えもある「専用ボックス再び」というのは、何とか避けたかったのです。

 「どうしよう」と思っていた私の前に、花展の一週間ほど前になって、偶然にある物が現れ、それが強力な助っ人になってくれました。

◇ウレタンチップスポンジ現る

 うちにやってきた、「強力な助っ人」というのは、こちらです。
↓ ↓ ↓


 天の助け、ウレタンチップスポンジ現る!(こちらに関連記事あり→クッション材
 これは、買ったものではなくて、鉄製オベリスクを購入したときに、箱に入ってきたクッション材でした。

 私が、「これは使える!」と思ったのは、とがった部分のあるアイアン製品のクッション材だったことと、なかなかの固さ・厚みがあったからです。これを、トゲにセットできる大きさにカットして、トゲの部分に刺してみたらどうかと考えました。

◇固さが頼りになる、ウレタンチップスポンジ!

 さっそく切ってみようと、普通の文房具のハサミで切ろうと思ったら、固さにまったく歯が立ちませんでした。この固さ、頼りになります!

 それならばと、ワイヤーも切れる花鋏、ハンドクリエーションで切ってみたら……


切れることは切れたのですが……

 ハンドクリエーションの刃が、スポンジの固さにやられてしまい、あっという間になまくらになってしまいました。恐るべし、ウレタンチップスポンジ。(そろそろ買い換えようかと思っていたハンドクリエーションではありましたが、あんなにダメージを食らうとは思っていませんでした)

 最初に切り出した一個を、トゲに刺してみて、その上から強く押してもとげが突き抜けないことを確かめ、あとはトゲの数だけカッターで切り出すことにしました。

↓100均で購入のカッター。

 鋸みたいに、ギコギコ引かないと切れませんでした。

◇スポンジを、トゲに挿してセットする

 トゲに、スポンジを刺していきます。


 危険な部分にはすべて刺します。


 このトゲは、とても鋭いトゲだったので、軟らかいスポンジだったらクッション材の役目は果たせません。ウレタンチップスポンジにめぐり合ってよかった!

 すべて刺すと、このようになりました。(夕方に作業したので、暗い画像でスミマセン)


 スポンジを刺すことで、一回り大きくはなりましたが、これに新聞紙を二重に巻いただけで手持ち輸送できました。花袋にも、楽々入る大きさです。

 私は、花展が終わった後も、このサイコロ状のスポンジを処分せずに取ってあります。ほかの機会でも、便利に使えそうです。

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