◆華道用ノコ

 草月流の売店で売っている「華道用ノコ」です。要するに、いけばな用の鋸です。

↑一見、鋸だとは分からないと思います。
 この赤い袋の大きさは、19cm×6cmくらいでして、花鋏くらいの大きさなんです。この中にすっぽり入る鋸ということは、とても小さいのか?と思いきや……

 組み立て式ノコなのでありました。

 組み立てても、一般の鋸よりは大分小さいです。しかし、ちょっと太い枝などを切るだけなら、これで十分です。普通にお稽古している分には、このくらいの大きさのノコを持ち歩くのが現実的です。もっと大型のノコは、確かに役には立つのですが、女性がバッグに入れて持ち歩くにはふさわしくありません。無理に大型ノコを持ち歩こうとすると、2〜3回も持って出たら嫌になってしまい、「展覧会のときだけ使おう」「大作のときだけ使おう」とか思うようになり、普段の稽古では、ノコの必要な枝を取るのを避けるようになってしまう危険性さえあります。
 そんなハメにおちいるよりは、このようなお手軽組み立てノコを持ち歩くのが賢い方法だと思います。

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 とは言うものの、私はもう何年もこのノコを使っていません。私には、こっち(竹鋸)の方がずっと馴染んだ存在になってしまいました。私は、このハイパワーな鋏で、普通の人ならノコで切るようなものも、バンバン切れちゃうんですよね。だから、普段は花屋さん鋏だけで事足りてしまうんです。そうすると、ほとんど組み立てノコを使う機会が無くなってしまうんですよね……。

 そういうわけで、何年ぶりかで見るノコであり、もしかするともう二度と使わないかもしれないノコを、この際画像にノコして、いや残しておきたいと思います。

 一番上の画像の「赤い袋」の中には、紙ケース入りのノコ刃が入っています。
↓バッチリ、「華道ノコ」と書いてあります。

(「蘭」というのは、草月の売店のショップ名です)

↓組み立て方などが説明されています。


↓柄の側の、刃を差し込むところは、このような溝が切ってあります。


↓そこに刃を差し込み……


↓ねじを締めて、しっかり固定します。


 日曜大工などで、ノコを使い慣れている人には、およそ察しが付くと思いますが、このような組み立て式で、柄も細い鋸は、使い易いとはお世辞にも言えません。なので、家用の鋸と兼用させるのは、私はおすすめしません。あくまでも、持って歩くのに便利なことを最優先した、「お稽古用に優雅に使うお鋸」とお考えください。

 ……でも、今ちょっと試し切りしてみたらですね、切れ味はなかなかよろしいです(ほとんど使ってないので、刃が疲れてないからなんですが)。見てくれから想像されるほど、パワー不足の鋸というわけでもないですよ。


 ちなみに、「いけばな用鋸」というものは、華道用具としてはポピュラーな道具であり、「大作をするような本格派の先生のみの道具」ということでもありません。2〜3年も習っている人なら、持っている人の方が多いと思います。

 しかし、私は密かに思っているのですが、「華道用鋸」よりも、折りたたみ式の剪定鋸の方が、あるいは実用的なんじゃないでしょうか。
 折りたたみ式の剪定ノコというのは、こういうものでして……
のこぎり

↑これなら、ワンタッチでパチッと開くし、パワーも華道ノコよりは上のように思います。そして、ホールド感の良さは、明らかに華道ノコを大きく上回っています。いけばなのお稽古用に、上の画像のような「剪定ノコ」を購入するのも、アリだと思います。

 流派の売店にあるものって、似たような一般の商品と比較せずにふわっと買ってしまうことがあるものですが、よくよく考えれば、「近所のホームセンターで、もっと安いものを買えたな」という場合も多いと思いますので、損しないように、うまく利用していきたいものですね。(私の華道ノコも、子供の頃に何も考えずに買ってしまったものですから……)


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