◆水差し

水差し

 草月流で出しているいけばな用の水差しです。大昔から同じ型で販売されている超ロングセラー商品です。
 私は、これを家で花を生けるときにも、自宅のお稽古日にも、展覧会にも使って重宝しています。

 この水差しは、1個800円(2011年現在)で売っています。1個買うと、ほぼ一生ものに近いです。私は、「水差し割れちゃった」とかいう話は聞いたことがありません。買い換えることがあるとすれば、
「見た目が汚くなったので、新しいのにしよう」
みたいな理由がほとんどだと思います。
 実は、画像の水差しは、セコハンです。人様のお古をもらったものです。おそらく、私のいけばな歴よりも長いキャリアを積んでいる水差しだろうと思います。「古いし、汚れたし、処分しちゃおう」と捨てられそうになっていたのを、「じゃあください」と言って譲り受けてきました。それが、すでに20年近くも前のことです。多分……御歳50歳以上だと思いますね。この水差しの耐久性を、この事実からお汲み取りください。

水差し(草月流)
 ↑50年以上の年月を経て、今でも現役な水差し君の、私が一番気に入っているポイントがここです。
 「手のひらが、ガシっと入り、適度な太さがある取っ手」です。取っ手が小さいものや、変に細い(針金みたいな細さのものもあります)ものは、作業ストレスが多い上に、作業上の安定感に欠けます。


 ある程度口が細いのも、大事なポイントです。この水差しの口は、直径が約8mm。いけばなは、水を差す場所が妙に小さいこともありますので、このくらいの口が適正かと思います。(もっと小さな口が必要な場合は洗浄ビンを使いますし、巨大水盤などには水差しでは間に合わないのでバケツを使いますが)

 この水差しは、草月の「公式水差し」なので、草月展の生けこみに行くと、この水差しがいたるところで目に付きます。よって、持って行くなら名前を書いておかないと、誰の物やら分からなくなります。
 展覧会の生けこみは、相当がさがさした現場ですので、名前を書くときに、小さくお上品に書いている場合ではありません。私は、白のマジックで、自分の名前を大書してあります。そのため、一番上の画像には、私の名前が隠しきれずに写ってしまっています。水差しの胴の右側に、白くごちゃごちゃしたものが見えると思います。
 その部分を拡大してみますと……

↑こんな感じに書いてあります(分かってて見ると読めちゃいますね)。このくらいババンと書いておきましょう。そうしないと、誰に連れていかれてしまうか分かりませんよ。


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