◆いけばな用水揚げポンプ

いけばな用水揚げポンプ

 草月会館の売店で買ったと思います。大昔に、1000いくらで買った記憶があります。現在では、どうやら2000円くらいはするらしいです。

 いけばな用水揚げポンプって、いけばなやってない方は、普通は見たこと無いですよね?
 写真ですけど、まあとっくりご覧ください。

 これは、いけばな道具の中でも、ちょっと特殊な部類に入ります。私のように、いけばなを商売にしている人間でも、一年に一回か二回しか使いません。なぜなら、この道具を使わねばならない植物は、ごく限られているからです。

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 タイトルにあるように、これは、いけばな花材の水揚げをするためのポンプです。これを使って水揚げできる植物は、ハス、睡蓮、コウホネなど、いけばな用語で言うところの「水もの」です。ハスも、睡蓮、コウホネも、みんな湖とか、沼とか、水中から生えている植物です。この「水もの」が、「水もの」なんて名前が付いているくせに、きわめて水揚げが悪いのです。水切りだの、湯上げだの、酢上げだのを行っても、まったく効果はありません。
 それじゃあ、実力行使しかないだろう、というわけで、茎に画像のポンプを当てて、直接水を送り込むのです。

 このポンプは、早い話が、水鉄砲みたいな構造になっています。上の画像で説明すると、上を向いている方を水につけ、下の方のラッパみたいに開いている方をつかんでぐっと引っ張ると、胴の中に水がちゅーーっと吸い上げられます。
 水を出すには、引いた「ラッパ部分」をぐっと押します。そうすると、吸い上げた部分から、勢いよく水を噴出します。なかなか威力のあるポンプですので、これで水鉄砲遊びをしたら、そこらじゅう水浸しになってしまいます。

 私が子供の頃は、夏の間に、一回くらい水ものを生ける稽古をしたものですが、最近は入荷が難しいので、小さなお稽古場ではめったにできないのが現状です。頼んでも入荷しない花屋さんもあると思うので、何年か習っていても、一度も生けたことが無い人も普通にいるんじゃないでしょうか。ということは、この道具は、もういけばなの稽古の必須アイテムではなくなっているのかもしれません。
 おお、そうだ。うちのお弟子さんも、一人も持ってないもんね。全然必須アイテムではないですね。

霧吹き 大 (華道具・生け花用品)  霧吹き 中 (華道具・生け花用品)



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