◆植物観察系の自由研究ネタ

 当サイトの自由研究シリーズでは、すでに栽培系自由研究の記事をアップしています。栽培系と観察系は、大いにかぶることはありますが、イコールではありません。この記事では、一般的な「植物栽培系」とは、少し毛色の違う「植物観察系」の自由研究のネタ提供をしたいと思います。

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◇観察対象を「根っこ」だけにしてみる

 一般的に、植物観察日記のメインになるイベントは、「開花」「結実」です。
 しかし、そんなものには背を向け、夏中根っこの観察をするというのはどうでしょう。蔓が巻いただの葉っぱが開いただのということも完全無視し、ひたすらに根っこを観察しては、スケッチしたりデジカメで画像データを作ったりします。

 土で栽培すると、根っこの成長する様子が見られないので、水栽培か、透明なゼリーの栽培にします。
 小学校低学年くらいで、こんな研究をしても、子供さん本人がつまらないかもしれませんが、高学年〜になれば、このくらいの研究はアリだと思います。複数の植物の根の成長を比べるとか、同じ植物で少し栽培条件を変えたものの根の成長を比べると、さらに研究らしくなります。

◇発芽観察

 「成長の観察」ではなく、ピンポイントに「発芽」だけを観察します。
 植物の種に水を与え、発芽の様子を詳しくレポートしましょう。発芽の様子は、スケッチかデジカメ画像で記録します。一つの植物の発芽だけでも、「発芽レポート」は作れると思いますが、やる気があるなら、複数の植物の発芽をレポートしてみると、さらに研究ぽくなります。

 発芽が分かりやすく、入手しやすいものは、スプラウト(種だけで売っています)と豆類です。スプラウトの水栽培容器で発芽観察すると、種が給水してふくらみ、根っこや双葉が出てくる様子がよくわかります。わざわざ水栽培容器を用意しなくても、お皿にコットンをしいた上に種を置き、水をやるだけでもできます。豆類も、同様に水栽培で発芽実験ができます。
 スプラウトも、豆類も、スーパーで入手できます。豆類は、炒り豆でない限り、乾物コーナーにある小豆や大豆、紫豆などがちゃんと発芽します。

 豆類も、スプラウトも、水をやってから発芽にいたるまでの時間が短いので(吸水の変化は、その日のうちに現れます)、発芽実験を始めたら、部屋の中の目に付く場所に置いて、「始まった」と思ったらすぐに観察しましょう。

 発芽実験の良いところは、短期決戦で、飽きるヒマがあまりないところと、発芽さえ観察してしまえば、その後の栽培にどんなに失敗しても失うものが無いところです。

スプラウトタネ かいわれ大根
サラダほうれんそう 赤軸

◇家にもともとある植物でも、観察対象になる

 植物観察するとなると、「種を買ってこなくては」と思い込んでいる人が多いです。もちろん、それでも良いのですが、家にすでにある植物を観察するだけでも、いけないことはありません。
 このときに、観察対象にしやすい植物が家にあると、非常に良いです。
 「観察対象にしやすい」とは、どういうことかと言うと、「何らかの動きがある植物」とか、「妙な特徴がある植物」とかがいいのです。要は、「なにこれ?」と思えるものを持った植物です。夏中見つめても、何の変化も面白みも無い、松の盆栽みたいな植物を選んだら、研究にまとめることは難しいのです。

 じゃあ、具体的にどんな植物なら観察対象になり得るかと言うと、
  • 蔓が盛んに巻きつく様を観察できるもの
  • 開花から結実が観察できるもの
  • 同じ植物が、日向と日陰に植わっていたら、どんな違いがあるかを観察できる
  • 同じ植物で複数の品種があるなら、比較して品種の特徴を観察できる
  • 綿毛があるもの(飛び方を観察できる)
  • トゲのある植物(トゲの付き方を観察できる)
  • やたらに虫が来る植物(どんな虫が来るのか、なぜその植物にだけ虫が来るのか観察できる)
↑まあこのように、今テキトーに考えただけでもこれくらい候補が出ます。上の項目に当てはまるような植物が、家にありませんか?

 てゆーか、その気になったら、どんな植物だって観察対象になるんです、本当は。上には、「松の盆栽ではさすがに難しい」などと書いてしまいましたが、私なら、松の盆栽の自由研究、やっちゃいますね。
松の木肌は、なんでこんなにボコボコなんだ?
盆栽の松と、地面に植わっている松の違いはなんだろう?
そもそも、この松の品種はなんというのか。どうやったら、品種の特定に至れるのか?
松って、花咲いてるの?
松の枝の一部がべたべたするけど、これは何だろう?
盆栽の鉢はなんでこんなに薄くて大丈夫なのか。根っこはどうなってるの?
……と、いうように、一鉢の中にこのくらいの注目ポイントを見つけることができれば、自由研究の体裁なんて整ってしまいます。

◇特徴的な動きをする植物を観察する

 植物の中には、ほかの植物がしないような動きをするものがあります。そのような植物を入手して、「動き」のみに絞って観察します。

 たとえば、
  • ハエトリソウ
  • ミュージックツリー(音に反応して動く)
  • ホウセンカ(種がはじけ飛ぶ)
などは、「動くとき」だけの観察で、自由研究に仕立てられます。

 また、特に変わったことではないですが、夜になると花や葉を閉じる植物も、その姿の差をそれぞれ観察してまとめることができるでしょう。

(食虫植物)ハエトリソウ 3号(1ポット)

◇特殊な場所の植物を観察する

 特別な場所、たとえば、外国とか、高山とか、湿地とか、自分が普段生活している地域には無い植物がある場所に行くことがあるなら、その場所の植物を観察してスケッチやデジカメ撮影し、研究にまとめることができます。

 「特殊な場所」というのは、アルプスだのサハラ砂漠だの、沖縄あたりの無人島だのということではありません。イギリスの公園にこんな雑草が生えてたとか、オーストラリアの海岸付近にはこんな雑草があった、というのでも、立派な「自分の居住地域とは違う場所の植物」です。もしかしたら、日本でもこんな花は咲いてた気がする、と思っても、スケッチやデジカメ画像になってしまえば、それはもう「研究資料」です。海の向こうにも、タンポポは普通に咲いてました、でもいいではありませんか?

 日本国内でも、都会と田舎では、見られる植物が違います。遠く離れた地方であれば、なおさらです。私は、現東京都民で、旧千葉県民ですが、東京と千葉では、やはり植物が違います。東京っ子が千葉に行けば、「見たことない植物」の取材ができるのです。

 「ある場所」の植物を観察する、という意味では、自然の植物ではない「特定の場所の植物観察」というのもできます。植物園に行けば、妙な植物、びっくりするほどきれいな植物がわんさかあります。
 この植物園には、こんな植物があった。その植物のために、こんな環境が作ってあった、花に接近して覗き込んだら、こんな風だった、同じ種類で品種の違うものは、こんなにあるものなのか。などなど、「ふーん」と思ったことを、全部観察テーマにしてしまえば、あっという間に提出資料のネタはそろいます。

◇花や実を解剖して観察する

 これは、最近ではポピュラーな自由研究のようです。(私が子供の頃はそうでもなかったと思う……)
 花や実を、カエルの解剖よろしく、切り開いてパーツ分けし、それをスケッチするか、デジカメ画像に残します。
 花一本で簡単にできますし、そんなに手間もかからず、器用不器用を選びません。あたりもそんなに汚れません。ポピュラーになる自由研究テーマというのは、大体みんなそうなのですが、「簡単で、お金もかからず、誰でもそれっぽく仕上がる」ものです。お花の解剖は、まさにそれです。

 管理人宅には、いつでも花があふれているので、実際にどこまで解剖するのかという画像を、近日中にアップしようと思います。(アップしました→自由研究ネタ:お花の解剖

◇顕微鏡で観察する

 花粉や、葉の裏の気孔を、顕微鏡で観察します。色々な植物の花粉だけを見るとか、何かしらのテーマを設けるといいですが、入手できる植物を片っ端から見ていくのも楽しい研究だと思います。

◇観察系以外の自由研究は、こちらでチェック→夏休みの自由研究ネタ



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