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ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

お月見にススキを飾りたいけど、ススキが無いときにはどうすれば良いのか?
答えは二つしかありません。

ススキみたいなものを、ススキに見立てて飾るか、
飾ること自体をあきらめるのか、

このどちらかです。

ススキの代わりになるものとして、まず一番に挙げられるのが、上の画像の植物、パンパスグラスです。

 

目次 ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

  1. ススキの代わりになるものを、お月見に飾っても良い?
  2. パンパスグラスをお月見に飾る
  3. 参考:パンパスグラスを水に挿しても良い?
  4. ほかに、ススキの代わりになるものはある?

ススキの代わりになるものを、お月見に飾っても良い?

ススキが無いときに、ススキの代用品でお月見を済ませて良いのか、悪いのか、ということになると、
その人が良いと思えば良いし、
悪いと思えば悪いです。
完全にケースバイケースなので、その時の状況と、個々の主観で決めましょう。自分が良くても、たとえば家族が良しとしなければ、無理やりススキでないものを飾るのは良くないので、「個人の主観だけ」ではない方が良い場合があります。

管理人の見解はどちらなのかと言われるなら、そのときにどう思うかによりますが、「ススキは無いけど、ほかのもので良いよね」となることの方が多そうです。

では、ススキの代わりになるものは何があるのか?
秋らしいものなら何でもよし、でも良いです。
または、穂があるものならススキ風なので、それをススキと見立てて飾るのも良いでしょう。
近年、最もよくススキの代わりにお月見飾りをつとめさせられているのは、西洋ススキ、あるいはオバケススキとも呼ばれる、パンパスグラスではないでしょうか。

 

パンパスグラスをお月見に飾る

お月見にパンパスグラスを飾ることについては、すでにこちらで記事にしています→お月見に飾るススキについて つまり、当サイトとしては、パンパスグラスをススキの代わりにするのは「アリ」だとしています。上の項で書いているように、「いわゆるススキ以外のもので代用するのはイヤだ」と考えている人でなければ、パンパスでもそれらしくお月見飾りにして良いでしょう。

パンパスには、フレッシュなものと、ドライフラワーにしたものと、半生(完全い乾いてはいないけれど、このままドライになります、という状態の切り花)のものがあります。どれでも同じように飾れて、とくに「飾り方」というものはなく、こちらの記事のススキの飾り方と同様に、単品でもよし、ほかの花と組み合わせてもよし、あるいはドライフラワーと組み合わせてもよしです。

パンパスは、大きいものは、1m以上あります。小さいものなら50cmくらいのものもあります。手持ちの、どの花瓶に飾るか考えて、その花瓶の大きさに合わせてパンパスの大きさも選ぶと良いです。
下に、パンパスをただ花瓶に挿しただけの画像を貼ってみますが、このパンパスは、全長90cmくらいです。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

↑これだけでも、十分お月見用になります。中が丸見えのガラスでない方が良いなら、陶器でも、金属でも良いです。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

長さやボリューム感が特におかしくないと飾った本人が思ったら、その飾り方で正解と思って良いです。
明らかにバランスがおかしい例を下に貼ります。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

↑パンパスの長さが、器の高さの4倍以上です。このくらい長いと、ただ花瓶に放り込んだだけでは、不自然に映ります。「長くても美しい飾り方」を考えなくてはいけません。
また、器の口が大きいので、パンパスがかなり斜めに傾いてしまいます。これも、「斜めになっても美しい飾り方」を考える必要があり、「なんとなく挿せば良い」では済まなくなります。

傾けて挿すこと自体は、おかしいわけではありません。ただ、度を超えて傾いていると違和感がある、ということです。分度器で計って飾る必要などありませんが、あえて角度を言うなら、何の計算もなしに斜めに挿せるのは、せいぜい60度くらいまでかと思います。つまり、下の赤い線の範囲くらいいなるでしょう。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

60度まで、と考えると、下の画像くらいの傾きはセーフです。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

↑ここまでの画像は、すべてパンパスのみを花瓶に入れていますが、ほかのドライフラワーと一緒に飾ると、例えば下のようになります。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

↑これは、たまたま管理人の手元にあったスターチスとルナリアのドライフラワーを、一つの花瓶に挿しただけのものです。

 

参考:パンパスグラスを水に挿しても良い?

上の項のようなドライフラワー化したパンパスは、できれば水につけない方が良いですが、生花と一緒に生けるときには、もちろん器に水を入れます。ドライ花材に水がしみこんでいくので、カビが生える可能性があり、良い状態とも言えないのですが、実際に、いけばななどでは、水の中に入れることはあります。(マメな人は、パンパスの水に付く部分にビニール袋やラップやをかけて、水に濡れないようにします。でも、そんなことはしない人がほとんどです)

生のパンパス、半生のパンパスも売られており、これらは普通の生花のように、水につけて飾れます。しかし、穂は開いてドライ化していくので、パンパスだけなら水につけなくても大丈夫です。

 

ほかに、ススキの代わりになるものはある?

「雰囲気的に、お月見らしい飾りになれば、ススキでなくても、それに代わるもので良い」ということであれば、パンパスグラスのほかに、ラグラス、エノコロ草、スモークグラスなどのような、ススキを思わせる、穂のあるものを飾ってみると良いでしょう。

ススキが無いときは、パンパスグラス(=西洋ススキ)を代わりにできる?

上の画像は、ラグラスです。
同じ穂のあるものでも、稲穂や麦、粟など、「ちょっとお月見っぽくないかも」と思われるものはありますので、それ以外で選んでみてください。(お月見っぽいかどうかは、飾る人の主観で選んで大丈夫です)