◆超初心者さん向け フラワーアレンジメントの扱い方:基本解説

フラワーアレンジメントの扱い方:基本解説 初心者さん向け

 ここでは、すでに出来ているフラワーアレンジメント(上画像のような、籠などの容器にセットされた花)の飾り方や、手入れの仕方が分からない初心者の方のために、基本的な取り扱い方法をご案内します。(ご自分でフラワーアレンジメントを作って楽しまれるような上級者の方は飛ばしてください)

 花の扱いに詳しくない方には、記念日などに買ってきたり、プレゼントにいただいたフラワーアレンジメントを、家の中でどう扱っていいか分からない方がおられます。「そもそも、水はやらなきゃいけないの?」という超基本的な質問さえ受けることがあります。

 このコラムでは、まず家に入ってきたフラワーアレンジメントを包装から出すところから、逐一ご紹介いたしますので、ご参考になさってください。

(フラワーアレンジメント作製の基本知識の情報を探してこのページに来られた方は、こちらのカテゴリ進まれたほうがよろしいです→フラワーアレンジメント用語辞典

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〔基本 その1〕 フラワーアレンジメントのセロハンはどこまではがしていいのか?

 趣味でフラワーアレンジメントを作っておられる方が、直接持ってきてくださるような場合以外、大抵のアレンジにはセロハンがかかっています。
 たまに、セロハンをかけたまま飾っている方がおられますが、器の外側を包んでいるセロハンはすべて取ってください。当然ですが、器の中からはみ出しているセロハンは、取っちゃ駄目です。これは、中の水がこぼれないように敷いているものです。

 セロハンは、輸送途中の保護目的でかけられるものですので、つけたままでは、通気が悪くなり、置く場所によっては中の温度が高くなり、良いことは一つもありません。例外的に、風が異様にあたる場所に置く場合は、セロハンがあった方が花の寿命を延ばす場合もありますが、本当の例外だと考えるべきです。
 セロハンが、リボンなどで綺麗に装飾してある場合、「外すのもったいない」と感じる方もあるようですが、「包装紙である」と割り切って、外しちゃってください。

〔基本 その2〕 フラワーアレンジメントを置いてはいけない場所は?

 環境的に花が傷む場所と、花のために周囲のものを傷める可能性がある場所には、フラワーアレンジメントを置くのを避けてください。以下のような場所です。

1.風が当たる場所(温風だけでなく、冷風もNG)
2.直射日光があたる場所
3.人が通ると、花に触る場所
4.万が一水がこぼれると、それが原因で破損するかもしれないものの近く(電気製品の上、など)
5.容器の安定が悪い場所

 上記のような点にご注意ください。
 花は、温度が低いところの方が持ちが良いです。なので、保存性だけにこだわるなら、温かいリビングよりは玄関など、寒い部屋に置いたほうが良いことになります。

〔基本 その3〕 フラワーアレンジメントの水やりはどうする?

 フラワーアレンジメントも、水が少なくなったら水やりは必要です。このくらいの頻度でやる、という目安はなく、要するに、水位を見て、必要だと思ったら足してください。器が小さいと、毎日足さなければならないこともあります。水を足すときには、器になみなみと入れ、「こぼれる手前」くらいの水位にします。

 フラワーアレンジメントの水の量は、花瓶に比べると圧倒的に少ないのです。(水の入る部分の大きさを見れば一目瞭然)小さなアレンジだと、一日で水が無くなることだってあります。素人の方は、なぜかオアシス(器の中に仕込まれた、緑色の給水スポンジ)にものすごく保水ができる魔法がかかっているのだと思い込んでおられる方が多いのですが、あれは魔法のスポンジではありません! 水は、普通に蒸発してしまいます。

 水やりの方法は、花の上からジャバジャバかけないで、器の縁あたりから入れます。口の小さい水差しがあると、一番やりやすいですが、やかんの口からでも、蛇口から直接でも、細い水流でそっと入れれば大丈夫です。(器が小さいと、あっという間に水があふれることがありますのでご注意を!)

※「水換え」はせず、足すだけでOKです

〔基本 その4〕 もしも、切花の「鮮度保持液」が付いていたら……

 花屋によっては、フラワーアレンジメントに、生花を長持ちさせるための「鮮度保持液」をつけて売っているところがあります。
 そのような薬剤は、小袋に入ったもので、取り扱いの方法が袋の表面に書いてあります。

 これを、面倒だと思って使わない人も多いのですが、お花好きの方でしたら、アレンジメントに水を足すときに、ぜひ活用してください。
 使用量、使用方法は、袋をざっと読めば分かります。量や濃度は、あまり神経質に「記載どおり」を守らなくても大丈夫なので、大らかに大雑把に使ってください。
 薬剤は、使っているのといないのとでは、やはり差が出ます(花屋は、コストをかけてそれを購入しているのですから)。長持ちさせたい気持ちがおありなら、お使いになった方がいいですよ。

◎鮮度保持液については、当サイト内の下記の記事もご参考に

〔基本 その5〕 フラワーアレンジメントの花が傷んできたら?

 傷んだ花が一輪でもあると、フラワーアレンジメント全体が枯れているように見えるので、傷んだ花は取り除きます。方法は、下記の二通りです。

  • スプレーバラや、アルストロメリアなど、一本の植物に多数の花が付いているものは、傷んだ花だけをつまみ取る。(つまんだ拍子に、茎ごと全部抜けてきてしまっても、同じところに戻せば大丈夫)
  • ガーベラやチューリップのように、一本の植物に、花が一輪だけついているものは、茎ごと引き抜く(抜けない場合は、切れるところから切ってしまってもOK)

 上記の方法で、花を取り除くと、元花があった場所が、ポカンと穴になっていると思います。その穴をカバーするためには、穴の周囲の花を、穴をごまかすように引っ張って寄せちゃいます。大抵これでカバーできますよ。簡単なことですが、超使える技です!
 ただ、あまりに穴が大きい場合や、何本も抜いて、全体が穴だらけになってしまった場合は、

  • 穴でない部分も、傷み始めてあまり綺麗ではないとき→残念ながら捨て時!
  • 穴以外の部分は元気で、捨てるのが忍びないとき→穴を埋めるための花を調達し、挿し加える!(元に挿してあった花とは別の花でもまったくOK)

 上記の方法をとりましょう。「フラワーアレンジメントの挿し直しなんて、初心者にできるの?」と思われるかもしれませんが、プロの作った土台の力に助けられ、思ったよりうまく挿せるものです。素人さんでも、チャレンジしてみる価値があると思いますよ。(挿し方は、こちらの記事で少し解説しています→オアシスを使う

〔基本 その6〕 フラワーアレンジメントの捨て時は?

 素人の方には、フラワーアレンジメントの捨て時を見極めるのが、意外に難しいようです。
 花束よりも、「なんだか勿体無い」という心理が大きく働くらしく、なかなか捨てる踏ん切りがつかないもののようです。

 目安としては、ちょっと漠然とした表現になりますが、「あまりキレイじゃない」「なんとなく、かわいそうな感じになってきた」と感じるようになったら捨て時だと思います。また、赤の他人の方が家に来たと仮定したとき、「これは、見せられないな」と思うようなものも捨て時です。
 何日くらい、という基準を示すことができればいいのですが、フラワーアレンジメントの「持ち」は、花材や、水の管理や、置き場所などの条件により相当異なりますので、一概には言えません。

 一般家庭なら、住人が「良い」と思えば傷んだアレンジメントを放置していても良いかもしれませんが、店舗の場合には、枯れた花を置いているとお客さんに悪い印象を与える可能性もありますので、思っているよりも早めに、人の目に触れるところから下げるくらいが良いでしょう。(花に、有名人からのお祝い札など付いていると、下げ難いですけどね……)

〔基本 その7〕 フラワーアレンジメントを処分するときは、何ゴミになる?

 全体が傷んでしまったら、処分しなければなりません。
 植物は、どこの地域でも「可燃ごみ」で大丈夫だと思いますが、皆さんが迷うのはオアシスです。オアシスの処分方法は、水気を切って燃えるゴミのことが多いのですが(私の居住地域ではそうです)、現状では、分別区分は各自治体によって異なり、「可燃」のことも、「不燃」のことも、「プラごみ」のこともあります。詳しくは、各自治体で確認なさってください。

【参考】
オアシスの捨て方……各自治体ではこうなっています
花の情報局のblog:オアシスを捨てる画像

 花とオアシスを捨てた後の器は、ご自分でフラワーアレンジを作る方は、取っておいて利用されると良いと思います。フラワーアレンジ意外にも、手作り雑貨とか、ガーデニングに利用する方法を考えてみても良いでしょう。
 また、ご自分は作らなくても、親しい方にフラワーアレンジメントを作る方がいる場合は、「これ使う?」と聞いてみると、結構喜んで引き取ってくれると思います。(作る方は、わざわざ買うわけですから)省資源のためにも、有効利用が可能ならば、リサイクルしてあげてください。

【追記】
 オアシスは再利用できないかとの質問を何度か受けたことがありますので、いつも答えていることを、ここにも書いておくことにします。
 オアシスは、水分を含んでいる間なら、もう一度違うアレンジを挿し直すことができないではありません。
 実際に、フラワーアレンジ教室では、一つのオアシスを使って、二回生けさせることが多々あります。その方法は、こちらの記事→オアシスを使う でも書いているのですが、花材を全部抜いたアオシスを、ひっくり返してセットしなおすという方法です。上半分は穴だらけでも、下半分はダメージが少ないから、下半分も使おうよ、ということですね。

 ひっくり返さずに、もう一度同じ面で生けようというのは、不可能ではないですけど、私ならやりません。多分、生けるほどにアオシスがボロボロになっていき、すごい苦労しながら生けることになると思います。そんな無意味な苦労はしたくないです。それなら、ただ花瓶に生ける方がずっとマシです。

 あと、乾かして取っておけるのかと聞かれることがありますが、一度水を含ませたものを再乾燥させると、水を吸わなくなりますので、乾いたら捨ててしまうしかありません。


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