◆実ものを飾ろう!

ツルウメモドキ

※上の画像は、ツルウメモドキです。秋頃に花屋さんで買えます

 実の付いた植物を飾るのは楽しいのに、それほど一般のご家庭では見かけません。
 我が家で、実を飾っておくと、たいていのお客さんが「あら♪」と嬉しそうな顔をします。むしろ、花よりもウケが良いです。

 実ものに花を組み合わせてもいいし、実ものだけを飾るのも面白いものです。決まった飾り方があるわけではないので、一輪挿しに放り込むだけでもいいのです。

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(1)どんな実ものが飾れるのか?

 まず、飾って楽しい実ものを、思いつくままに挙げてみましょう。

オモチャカボチャ、唐がらしサンキライ、姫りんご、あけび、とうもろこし(観賞用コーン)、ノバラ松ぼっくり赤茄子、アダン、パイナップル、かりん、梅、柿、カラスウリ、キウイ、みかん、金柑、アンズ、ザクロ、アロニア、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ツルウメモドキ、夏みかん、ゆず、ヒペリカムツリガネマユミコニカルブラックフウセントウワタ仏手柑 etc

↓上に挙げたものの中の、コニカルブラックの画像を貼ってみます。
実物:コニカルブラック
 コニカルブラックは、花屋さんの花束にも入っています。

 上のリストを見ていただいても分かるかと思いますが、出回っている実ものは、結構たくさんあるんです。
 上に書いたものの中で、花屋さんでは入手できない可能性が高いのは、カラスウリあけびキウイくらいですね。これは、鉢もので実ったものを取るか、山林の中ででも探して(都会では山林自体がなかなか無いですけどね)くるか、どちらかになると思います。
 あとのものは、すべて花市場で普通に流通しています。
 ただし、最近の町の花屋さんでは、枝のものがあまり入荷しない店舗が多いようです。すると、必然的に、びわ金柑などは手に入りにくいことになります。

 私のように花の作品制作をするような人間には、「割高でも注文する」という方法があるのですが、家庭に飾るものにそこまでするのはどうかと思いますよね。ですので、庭にあるものを利用するとか、枝ものに強く、安い花屋さんが近所にないか、日ごろから探しておくとか、行きつけの花屋さんに実ものが入荷しないか目を光らせておく、などのアンテナを張っていただけると良いと思います。

(2)花屋さんで実ものを買う裏技

 いつも行く花屋さんに実ものなんて無いよ、という方が結構いらっしゃるかとおもいますが、果たして本当に無いのでしょうか?
 店の正面にあるサービス束のコーナーばかり見て、とても面白い実ものが入荷しているのを見逃しているのかしれません。

 実の付いた枝ものは、店の隅っこにあることが多いです。「隅っこに注目せよ!」です。
 また、隅っこにあるのを運よく見つけたら、「これ、いくらですか?」って聞いてみましょう。みなさんが思っているより、実付きの枝ものは安いんですよ。栗の枝なんて、一本数百円で買えます(大きさにより、値段には差が有りますので、1000円以上する場合もありますが)。また、「枝を一本ばかり包んでもらうのはなんだか悪い」と考えるお客さんがなぜか大勢いらっしゃるのですが、花屋サイドとしては、「ぜんっぜんOK!」です!エバってお申し付けください。(本当に販売できないものは、「お稽古用の注文品なんです」とか言いますが、そのときはご了承ください!)
 仮に、値段を聞いたお客さんが買わずに帰ったとしても、「実ものをオーダーされた」という意識は、花屋さんに残ります。そうすると、次回はもっと安くて楽しい実ものを仕入れようとか、サービス束にも入れてみようとか、思うかもしれません。花屋は、お客さんに育てられる面が少なからずあるのです。花のセンスのある皆さんは、お客さんの意識がどんどん先に進んでいることを、花屋さんに見せてやってください。

(3)では、具体的にどう飾ればいいのか?

 えー、結論から言えば、好きに飾ればよし!です。しかし、これではミもフタも無いので、いくつかのヒントを挙げてみましょう。

◎普通に花瓶に挿すだけで、十分様になる!
トウガラシ←トウガラシの枝 花屋さんで売っている

 実ものだからと言って、特殊な飾り方があるわけではないので、最も普通に飾るならこの方法です。上にも書きましたが、このとき、無理に花をあわせようとせず、実ものオンリーで飾っても良いものですよ。実ものは、「実」だというだけで、人に楽しく、豊かな印象を与えますし、形もオブジェ的に面白いことが多いので、「実だけではつまらないかな」という心配はあまり要りません。もちろん、花ものとあわせてもきれいですよ。

◎水を吸わせる必要の無いものは、置いとくだけでも良い!

オモチャカボチャ←オモチャカボチャ ハロウィン前には、花屋さんばかりか、スーパーや雑貨店にも出る

 キッチンのトマトは、水を吸わせていないからといって、一日でぐったりしませんよね。実のものは、それだけ切り離しても、自分の持っている水分を保てるか、もしくは元々そのまま形をとどめて乾燥するようにできているものが多いです。上の例で言うなら、オモチャカボチャ、サンキライ、とうもろこし(観賞用コーン)、アダン、かりん、梅……ああ、いっぱいありすぎですね。要は、ほとんどです。
 ハロウィンの頃、お店のディスプレイで、オモチャカボチャがそのまま棚に置いてある姿など、非常によく見かけます。形の面白さも手伝って、「ぽそっと置いてあるだけなんて変だ」という印象など、全く感じませんし、むしろ洒落ていると考える人がほとんどだと思います。この飾り方を、家庭でも楽しんでみましょう。そのへんに置いとくだけで、とっても素敵なインテリアになります。

◎水から離してドライになるものは、モビールやリースを作って楽しめる!
松ぼっくり 上の例だと、サンキライ、唐がらし、とうもろこし(観賞用コーン)、松ぼっくりがそれにあたります。(そのままドライになってしまうわけですから、本当はモビール・リースに限らず、どんなところに飾ってもOKです)
 サンキライなど、蔓ものですから、ただ輪にして、リボンを結ぶだけで、シンプルなリースが簡単にできます。また、既製品のリースベース(作り物のリースで、飾り付けを自分の好きに付けられるようになっている。最近は100円ショップにもあります)に、実をワイヤーで留め付けて、オリジナルリースを作ることができます。
 工作好きな人は、棒状のもの(竹ひごでも、ストローでもなんでもよし)と、紐状のもの(これも何でもよしだけど、あればテグスがきれいだと思います)で、ゆらゆら揺れるモビールを作り、実や、その他のドライフラワーやドライリーフや、ホールのままのナツメグやシナモンなどをぶら下げて、自然派のモビールに仕立てるのはどうでしょう。

◎季節感を重視した花飾りに利用する
ブラックベリー←ブラックベリー 花屋さんで売っている 

 実のなるものは、季節感豊かなものが多いです。上の例でも、ブルーベリー・ブラックベリーは夏、栗・柿・ムラサキシキブは秋、というように、一目で季節が分かるものが少なくありません。これを利用しない手はありませんよね。
 例えば、栗を、「単なるイガイガの物体」と捉えて飾ることも、表現としては有効ですが、「ものすごく秋を感じさせる物体」として飾る方が、家庭使いにはふさわしいのではないでしょうか。
 季節感重視で飾ると決めたなら、もう100%季節色で押すのが、一貫性があって良いと思います。秋の紅葉のような色の花瓶に、栗と、ワレモコウと、コスモスなんて取り合わせはどうでしょうか。実付きの栗は、8月の終わり頃には市場に出てきますので、まだ暑い日が続く頃に、一足先に秋を演出することも可能です。

◎購入時に、食いしん坊視点に走り過ぎない!
 これは、栗や柿のような、食用になる実付きの枝ものを購入する際の注意点です。
 人間は、食べられる果実は、大きくてずっしりした感じを持ったものに好感を持ちます。(当然、そのほうがうまいからです)なので、花屋さんの店頭で、柿や栗を買うときにも、素人さんは、より大きな実が付いているものを選んでしまう傾向があります。
 しかし、意外にも、実は小粒の方が、飾り物としては扱いやすいのです。
 理由は、一つには、あまり実が大きいものがたくさん付いていると、頭が重くなってしまって、だらしなく下を向いた枝になってしまうから。 もう一つは、飾り物よりも食べ物の印象の方が強くなってしまって、インテリアとしての「可愛げ」みたいなものに欠けてしまうからです。(こういうとき、プロは容赦なく不要の実を切り落としますが、素人さんはもったいなさが先に立ち、ほとんど鋏を入れられません)
 まだこんなの食べられないねえ、くらいの大きさの栗や柿が付いた枝を購入されるほうが絶対に無難といえます。

 以上が、楽しく実を飾るためのヒント集です。ぜひお試しください!


参考  実ものの扱いがある生花店は
 ナチュラル色・カントリー色の強い花屋さん
 「いけばなのお稽古場案内」が出ているような花屋さん

参考  ドライ実ものの扱いがあるショップは
 ドライフラワー工房シオン   ドライフラワー・雑貨 花七曜
 東急ハンズなどのクラフト専門店 はなどんやアソシエ 東京堂などの花資材専門店

参考 実もの:自分が使った花材事典

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