◆いけばなの知識が無くたって、ハナショウブは飾れる!

 端午の節句=こどもの日の植物と言えばショウブ、という知識は、多くの人が知っています。
 私の、花屋さん的体感では、葉菖蒲はガンガン売れるのに、ハナショウブを買っていく人はそれほど多くないです。葉菖蒲をお風呂に入れるお宅の数の、何分の一かの世帯数しか、ハナショウブを飾っていないのだと思います。

 そのせいか、ハナショウブを家に飾ることをすぐにイメージできる素人さんは、驚くほど少ないです。別に、普通に花瓶に放り込んだら飾れるんです!ということを、この記事ではお伝えしたいと思います。
 簡単に、思うままに生けたらいいんです。
 それらしい花瓶がうちには無いとか、「ハナショウブを生けるのは難しいと、華道の先生が言ってた」とかいう知識が邪魔して二の足を踏んでる、という方は、どうかこの記事で気楽になっていただきたいです。

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◇ハナショウブを生けるのは、難しくない

 まず、「ハナショウブを生けるのは、難しいのだ。特殊技術のある、名人が生けるような花なのだ」と思っている方は、その認識をお捨てください。
 ハナショウブを、ただ花瓶に挿すだけなら、何も難しくはないです。いけばな経験者の人が言っている「ハナショウブは難しい」というのは、いけばな流派的決まりごとをきっちりと守り、ハナショウブの美しさを最大限に引き出して生けることができたら名人級だね、ということを言っているのです。いけばな流派的決まりごとなど関係ない素人さんには、この認識は無関係のものです。

 お料理の世界でも、「オムレツがうまく焼けたら一人前だ」みたいなことを言いますが、「じゃあ、一般家庭でオムレツなんか作ったらいけないんだわ」ということにはならないでしょ? 家庭では、家庭なりのオムレツを作りますよね? ハナショウブも、同じ感じに捉えてください。キビシくマニアックないけ方は、いけばな界の人たちに任せて、家庭では気軽に生けようじゃありませんか

◇ハナショウブは、どこで買う?

 ハナショウブは、普通に花屋さんで売っています。が、どこの花屋にもあるとも言えません。一店を見て無かったら、ほかのお店も回ってみましょう。もしかすると、年によっては、「町中の花屋さんをチェックしたけど無かった」ということもあり得なくはありません。ハナショウブは、母の日のカーネーションみたいに、「イベント当日に店に無いなんてあり得ない」というほどの品物ではありません。そういうときには……その年はあきらめてもらうか、あらかじめ注文してでも確実に入手するか、どちらかになります。

 花屋的には、5月5日に飛ぶように売れる菖蒲は、「葉菖蒲」なのです。葉菖蒲は、「当日無いなんてあり得ないアイテム」です。でも、ハナショウブはそうじゃないのです。

 ハナショウブは、むしろ、5月5日過ぎてからの方が、価格の安い品が多く出てきて、子供の日は置かなくてもいいか、という店も多いのです。そもそも、5月5日に限らず、5〜6月中くらいは「シーズンの花」として扱える品なのですから。

◇5月5日過ぎても、ハナショウブは売っている

 上の項の最後にも書きましたが、ハナショウブは、5月5日限定の花商品ではありません。5月5日より後の方が、安く、数多く店頭にあることが多いので、「あえて、5月5日より後に生けて楽しもう」という作戦もアリです。その場合には、「お節句の飾り」にはならないですが、単なる季節の切花としてなら、魅力的な花飾りになります。

◇ハナショウブは、どう生ける?

 ここからは、具体的に飾り方の話をしていこうと思います。下の各項目から、必要な情報をご覧ください。


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