◆小さな鉢に、花を順番に挿すだけでOK

 小振りの鉢形の花器があるけど、剣山が無いから使えないな……と思っている方に紹介したいと思います。
 挿す順番を守れば、誰でもできるタイプの花です。大型の花で、こういう作り方は難しいですが、小さく作るなら誰にでもできます。

※本当に「ただ挿しただけ」ですよ。玄人さんは閲覧お断りです!

◇使用花材と花器

 花材は、モモの枝(短いものでいいです)を数本と、スターチスと、グロリオーサを使いました。(たまたま家にあった組み合わせです)

 花器は、小鉢型で、一番太い部分の直径が11cmくらい、口径は7cmくらいです。


 こんな平べったい花器ですが、剣山は使いません。(剣山がある場合は、この記事の通りにしなくても剣山頼りで挿していけます)

◇最初に挿すのは、スターチス

 上にも書きましたように、この花は、挿す順番が違うと成立しません。

 まず、スターチスを短く切り、器の口の部分を隠すようにぎっしり挿します。
 器の丈が低いので、スターチスは、こんなに短くていいです。


 こんな風に口を埋めたいので……

口より長く飛び出さない長さにします。

 このスターチスの挿し方というか、挿した形は、ただ成り行きで挿しただけで、「こういう形にしよう」とは思っていません。ただ、器の口をスターチスで埋めることしか考えていません。なので、上の画像のような形でなくても、全然大丈夫です。

 このスターチスは、何のために口を埋めるようにぎっしり挿しているのかというと、このスターチスを、ほかの花を挿すときの「留め具」にしようとしているのです。
 よく、花を生けるときに留めやすくするために、ネットを花器に仕込むことがあるのですが、そのネットの代わりを、スターチスにさせてしまおうという作戦です。

◇二番目に、モモを挿す

 上の項で作った「留め具」に、モモの枝を挿していきます。
 モモは、大体器の高さの2倍〜3倍の間くらいの長さに切り、一本ずつ挿していきます。(一本ずつでないと、多分うまくいきません)

 モモを1本取り……


スターチスの間に、差し込むようにします。


 すると、立ってくれます!


 モモの枝を、1本、また一本と挿していくと、こんな風に挿していけます。

◇最後に挿すのは、グロリオーサ

 別にグロリオーサじゃなくてもいいんですが、ポイントになるような花は最後に挿せばいいです。

 剣山もオアシスも使わず、スターチスで作ったベースに頼って立てているので、あまりごちゃごちゃいじると崩壊します。なので、な〜〜んにも考えずに、ちゃっちゃっちゃと挿したほうがうまくいきます。


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