◆簡単なひな祭りの花……鉢形花器に生ける

 またまた、ひな祭りの花を、簡単に生けた画像の紹介です。
 実例1実例2と同様に、ゆる〜い花の生け方としてご覧ください。

※生け花としてのグレードはさておき、簡単に生けられることをメインにした生け方です

※とりあえずの体裁を整えられたらそれでよい、という方向けの情報です。玄人さんお断りですよ

◇使用花器と花材

 この記事で使用する花器は、下の花器です。中に剣山を置いて使います。



 鉢形の花器は、深さがあるので、足元が隠れます。よって、素人さんがやりがちな、
  • 剣山にささっている部分がとんでもなく乱れていて、それが丸見え
  • 下の方がスカスカで、全体の安定感に欠ける
という二大「しょぼく見える理由」が回避されます。水盤よりも、無難に生けられる人が多いのではないでしょうか。

 使用花材は、こちらの記事:実例2 で使っているものと同じです。なぜ同じなのかは、下の項を見れば分かります。

◇移動させました

 なぜ、実例2と同じ花材なのかというと、実例2の器の中から剣山ごと移動させただけだからです。

 ただ移動させただけだと、こうなります。

 このままでもヨシ、と言ってしまえばヨシですが……

 一応、鉢の中に入れるときに上を向いてしまった花を引っ張って正面を向かせたり、スイートピーの配置だけちょちょっと変えてみたり……

 家庭で生ける花なら、このくらいで万々歳でしょ。

 器にあわせて生けようという気持ちが無くても、一応の格好くらいつけられる、という実例です。
 生けてみて、後から器を変えるというのは、プロでもよくあることです。なので、家で生け始めて、「なんかかっこ悪いな」と思ったら、ほかの器に移植してみるというのもアリです。

 上の画像の花を、どうやって挿したかを見たい方は、実例2の作成画像をご覧ください。でも、そんなに大した挿し方をしているわけではないので(ただ挿してるだけです。ホントです)、見なくてもいいくらいかもしれません。

◇もう一つ、作例を

 実例2を移動させただけの画像のみではちょっと申し訳ないかなと思いまして……一から鉢に生けた花の作例を、もう一つだけ貼ってみます。
 これも、鉢形花器の中に剣山を置いています。


 こっちの方が、素人向けの花かも。花ものを一種類しか使っていないので、それぞれの花の兼ね合いなどを考えずに済みます。
 真ん中へんに三本入れて、それでおしまいなので、悩みどころが無く、話が早いです。

 実例1から、何度も書いていますが、素人花から「しょぼさ」を撃退するには、「真ん中がパッカリ空いてる」のをとにかく避けてください。
 中心ががら空きでなければ、そこそこ見られる花にはなります。
 枝は、「真上に突っ立ってるだけ」でなければ大丈夫だって。少しばらけて挿しておけば、人は「そういうもんだ」と思うから!


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