◆ひな祭りの花……プリザーブドフラワー
ひな祭りの花にも、それなりに種類はあります。この記事では、ひな祭り用プリザーブドフラワーについて紹介します。
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⇒ひな祭り用フラワーアレンジメントについてはこちら
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◇最近は、プリザーブドフラワーもアリになってきた
プリザーブドフラワーは、最近ではあらゆる季節行事の飾り花の分野に入り込んできました。いまや、正月の花をプリザにする人もいるくらいですので、ひな祭り花のプリザ商品も、たくさん販売されています。
家の、お雛様の段にプリザの花かごなど置いた場合、好奇心で「これ何?」と聞かれることはあっても、変なもの置いてあるわねという意味で「これ何?」と聞く人は今日びいません。なので、ひな祭りプリザを入手したなら、堂々と、当たり前のように飾って大丈夫です。
大体が、お雛様自体、非常に作りこまれた「飾り物」ですので、プリザとお雛様は割と親和性があります。置いてしまえば、意外にハマルなということが分かると思います。
もちろん、お雛様と一緒に飾らなくてはいけないものではありませんので、お雛様は床の間に、プリザは玄関に、という風に、別の場所に飾ってもいいのです。そこは、その家の住人の方の好きなように飾ってください。
枯れないプリザは、お雛様を半月以上飾るときにも、同じものを置きっぱなしにできるので、ものぐさ飾りにも適しています。そして、下の項でも書きますが、プリザは使いまわすことができるため、何年か使えば、手間とコストの節約にもなります。
※このような記事を書いている管理人自身は、「自分なら生花を飾るけどな」と思っていますが、そこは各々の都合と好みで良いほうを選べばいいと思います!
◇プリザなら、ひな祭り花の使い回しができる
プリザは、加工花です。大事に保管すれば、数年はきれいに保存できます(ホントにきれいに保てた場合は、10年以上イケるでしょう)。
ということは、ひな祭りプリザを一度買い、大事にすれば、来年も再来年も同じ物を使えます。毎年花を買って飾るコストも、手間も、トータルで計算したら、プリザの方が得になることもあるでしょう。
私のように、生花を扱いなれている花業界人は、花屋からモモの枝を買ってきて生けることに何のストレスもありませんが、ど素人さんには、
「買ってこなきゃいけないし……うまく生けられないし……花瓶も無いし……」
と考えて憂鬱になる方もおられます。(そういう方の声を受けて、うちのサイトはひな祭り特集ページを作ったのです)
それだったらいっそ、一度プリザを買って済ませようというのも、現在では手段の一つと言って良いでしょう。
私、管理人seiは生花職人であり、いけばな師範なので、ホントは「生花を飾るのがステキじゃないかな」と言いたいですよ。言いたいですけど、すでにプリザは、「加工花なんて……」と言って切り捨てられない地位を確立してしまいました。
これから先、プリザはもっと一般的に広く受け入れられていくでしょう。気に入らないなら手に入れなくていいと思いますが、気に入ったものがあるなら、買っても損は無いと思います。
せっかく入手したプリザを、長く楽しもうと思うなら、直射日光の当たるところは避け、保管するときはほこりが付かないようにケースに入れるといいです。プリザの大敵はほこりでして、一度ほこりだらけになると、一気にみすぼらしい物体になります。花弁の間に入り込んだほこりは、はたいてもうまく取れず、いじくりまわしていると花弁ごと取れてきちゃうこともありますので、そうならないようにご注意ください。
◇プリザーブドフラワーに「桃」は無い(今のところ)
今まで、切花のページ、アレンジメントのページ、鉢物のページのすべてで、「お雛様の花は、一般的にはモモ!」と書いてきました。
じゃあ、プリザもモモの花を使ったものを選べばいいのかと言えば、プリザに限っては「NO!」です。
なぜなら、プリザ花材に、モモはありません。少なくとも、この記事を書いている時点では、発売されていないはずです。
プリザ花材は、今まで無かった花材が急に導入されたりするので、これから先も「桃は無い」とは言いませんが、とにかく今の段階では存在しません。
では、ひな祭りプリザは、モモを使わずに何を使っているかと言えば、
「ピンク色の花」
「なんとなく、モモっぽくも見える花」
「かわいい和花」
「モモだけ、造花を使う」
というようにして、ひな祭り風の演出をしています。
具体的には、どんなひな祭り用プリザ商品があるのか、下の項で解説します。
◇よくある、ひな祭り用プリザ商品
よくあるひな祭りプリザ商品の実例を挙げましょう。
●作り物のお内裏様が付いてる
【プリザーブドフラワー】ギフト ひな祭りアレンジ 和風アレンジ
お内裏様さえついてれば、絶対にひな祭り風になりますから!
●和テイストがある
横長の和のうつわに沢山のお花を重ねて。贈り物に枯れないお花 プリザーブドフラワー ひなまつり
ひな祭り風のアイテムが入っていなくても、「和」な感じがあるだけでOK。
●桃色主体
プリザーブドフラワー・お祝い・プレゼント
ピンクメインのアレンジは、ひな祭りによく馴染みます。
●ぬいぐるみ付き
プリザーブドフラワー ギフト
ひな祭りの花というより、「ひな祭りを迎えた女の子を喜ばせる花」です。
●特にひな祭りとは関係なく、普通にかわいいプリザ
プリザーブドフラワースクエアワイヤーアレンジイレーヌM・イエロー
ひな祭りの後も、普通に飾れるほうがいいじゃない、という観点から選ぶと、これが一番いいのかも。
※これらのものは、一例です。これから、もっといろんなスタイルが増えていくと思われます。
◇ひな祭りプリザは、自宅用よりもギフト用が多い
ひな祭り商品に限らず、プリザアレンジは、自宅用よりもギフト用としての需要が多いです。作って売っている側も、ほぼギフト用を想定しているはずだと思います。
ひな祭りのお祝いに招かれたときなどに、きれいで華やかな飾り物として、雑貨感覚でプレゼントすることができます。
小さいお子さんだと、見た目派手なプリザの方が、生花よりも喜ぶということはありえます。また、いまだにプリザの存在をよく知らないという人はいて、そういう方に、「これ、枯れないお花なのよ」と言って差し上げると、こっちの予想を大幅に上回るヨロコビのリアクションをいただけることがあります。
このように、喜んでくれる方に差し上げられた場合は良いのですが、世の中には、プリザを「ビミョ〜な飾り花だな」と思っていたり、はっきりと「キライ!」と思っている方もいます。
可能であれば、ギフトにする場合は、先方が喜んでくれる可能性の方が高いことをなんとなくリサーチしてあると安心して贈れます。