◆ひな祭りの花……フラワーアレンジメント

 ひな祭りの花にも、それなりに種類はあります。この記事では、既製品のフラワーアレンジメントについて紹介します。

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◇ひな祭りアレンジメントとは、どんなもの?

 ここで言うひな祭りアレンジメントとは、ひな祭り用の演出をした、フラワーアレンジメントのことです。
 一般的には、「モモ・菜の花が入っていて、明るく可愛いテイストで作られたフラワーアレンジメント」です。

 特に、「ひな祭り用は、こういう形式」という決まりごとは無く、なんとなくひな祭りっぽく、女の子のお節句を可愛く盛り上げる感じで作られていればオールOKです。上には、「モモ・菜の花」が入っている、と書きましたが、それも絶対に入っているものでもありません。
 しかし、ひな祭りの花と言えば「モモと菜の花」というのは、世間に浸透したイメージですので、その色合いのイメージになるべく近づけるために、モモと菜の花を使わなくても、ピンクと黄色は使うことが多いです。

 和のイベントであるひな祭りですが、ひな祭りアレンジは、ことさらに「和」を強調したものとは限りません。器も、花材も、洋風のものをそろえても、雛祭アレンジは普通に作れます。また、特に生け花に寄せたアレンジにされるものでもなく、花屋の店頭に常時あるようなフラワーアレンジメントに桃と菜の花が取り入れてあるようなアレンジが、現在のスタンダードです。

ひなまつりのひし餅アレンジメント
ひな祭り(雛祭り/ひなまつり)・桃の節句・桃の花のフラワーアレンジメント

◇ひな祭りアレンジメントは、ギフトにも自宅用にも使える

 ひな祭りアレンジメントは、自宅用・ギフト用のどちらでも良いのですが、どっちかと言えばギフト用です。お節句を迎える女の子におばあちゃんが贈るとか、お節句のお祝いに呼ばれた人が贈る、みたいなのが一番多いです。

 しかし、近年は、お雛様アレンジメントを自宅用に使う人が増えてきています。手間が無く、華麗に見えるからだと思いますが、それ以上に既製品のアレンジメントを自宅用に買うことが根付いてきているからだと思います。
 自分でひな祭りの花を生けることもすばらしいことですが、状況に応じて、既製品を持ち込むことも、今日では現実的な選択のひとつだと思います。

◇ひなまつりアレンジは、いくらくらい?

 よく売れるフラワーアレンジメントのお値段は、私の感覚では、3,000円から5,000円の間です。その中でも、一番多いのは3,000円台でしょう。(お値段の設定は、地域でだいぶ異なるので、全国的にそうだとは断言しません)
 たまに、7,000円とか8,000円という声を聞くと、「頑張るなあ」と思います。
 なので、「ひな祭りアレンジの相場は?」と聞かれたら、私ならば、
3,000〜5,000円
とこたえると思います。

 もちろん、3,000円より安くても、ひな祭りアレンジメントを作ることはできます。3,000円以上出さないと、まともなひな祭りアレンジが作れないということではありません。

 また、5,000円より上のひな祭りアレンジも、豪華に飾りたいならお勧めです。5,000円を超えると、素人目にも、「いい花飾ってるなあ」ということが分かります。お金をかけると、演出用品にもこだわれるようになるので、たとえば、御所車の形の器なども使えるようになります。

※御所車というのは、こういうやつです。

◇ひな祭りアレンジメントは、どうやってオーダーする?

 花屋で、ひな祭りのアレンジメントをオーダーするときは、はっきり「ひな祭り用」と申告してください。そして、お節句を迎える女の子がそれを楽しみにしているなら、女の子の年齢も言ったほうがいいでしょう。
 モモと菜の花は、必ず必要かどうかも申告してください。申告の内容により、花屋はモモ抜き・菜の花抜きでもちゃんと作りますので、ご安心ください。

 完全に「お任せ」でひな祭りアレンジを頼んだ場合、一番よくあるのは、「モモと菜の花と、他にも数種類のカワイイ系のお花を使い、全体的に明るくかわいく仕上げる。極端に和風にすることは無く、モダンに今風な出来上がり」かと思います。

 どんな花を使ったら良いのか、具体的な花の名前を挙げよ、という方は、こちらの記事をご覧ください→ひな祭りらしい花材一覧
(でも、「ひな祭りらしい花材」には、特にこだわる必要は無いと思いますよ。そのとき花屋にある、イキの良い花で十分です)


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