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大きい門松の処分方法

この記事では、大型の門松の処分に関する情報を紹介します。

若松を1本(一対で2本)を立てるだけの門松や、いわゆる「お飾り」の処分方法は、こちらを参照ください→お正月飾りの捨て方

 

目次 大きい門松の処分方法

  1. 【方法1】神社に持っていって焼いてもらう……大きさが迷惑にならないか気を使おう
  2. 【方法2】販売店に「どうやって処分するのがいいのか」聞いてみる
  3. 【方法3】回収までしてくれる業者から買う
  4. 【方法4】ダメモトで、植木屋さんに「処分をお願いできないか」と頼んでみる
  5. 【方法5】便利屋さんを呼ぶ
  6. 【方法6】清めてからゴミに出す
  7. 【方法7】自分で燃やす
  8. 【方法8】リサイクルする

【方法1】神社に持っていって焼いてもらう……大きさが迷惑にならないか気を使おう

若松1本(一対で2本)だけの門松と同様に、神社でおこなわれるお炊き上げ(どんど焼き、左義長などという名称で呼ばれます)に出せるものなら出しましょう。どういう風に受付しているかは、お正月飾りの処分方法のページで解説しています。

ただし、大型の門松ですから、そのまま持ち込んだら迷惑な大きさだと思うべきです。また、外から見ただけでは分からなくても、門松の内部に不燃物を使っている可能性は非常に高いので、面倒ですが、門松を解体しましょう。

※まれに、大型のまま受け付けてくれる神社もあるそうなので、事前に聞いてみると良いです

門松の、基本的な構造を言いますと、
「土台になる容器に土や砂を入れ、そこに竹を三本立てて固定し、周りを松などの植物でかため、容器の周りをコモで包む」
というようになっています。
 容器には、石油缶のようなものや、プラスチック桶、コンクリートを使っていることも多く、土や砂も入っていますので、これをそのままお焚き上げに出すのはよろしくないです。

なので、門松を解体し(園芸ハサミ一本で大概解体できます)、竹・松・コモや縄などの、燃やせる部分だけ神社に持って行きましょう。解体するときには、塩をふって清めてからがいいかもしれませんが、この辺は各人の「信心深さ」の度合いで好きなように処置してください。
解体してもなお、大量すぎると思ったら、これも事前に神社に確認してみましょう。たとえば、
「長さ150cmの竹6本に、松が数十本、畳一畳分くらいのコモがありますが大丈夫でしょうか」
というように、ストレートに聞いてみるといいです。

もしも、「その量ではお受付いたしかねる」と言われてしまったら、下の項を参考に、別の方法を考えてみてください。

 

【方法2】販売店に「どうやって処分するのがいいのか」聞いてみる

購入した門松であれば、買ったところに、「どう処分するものなのか?」と聞いてみましょう。
地元の販売店なら、持ち込める神社を教えてくれるかもしれません。
回収してもかまわないと考えている店なら、「引き取りに行きましょうか?」と言ってくれるかもしれません(有料かもしれませんが)。回収までの面倒は見てくれなくても、処分し易いように解体する方法など教えてくれるかもしれません。

店の人が、門松自体に詳しくない人だと、「分からない」と言われるかもしれませんが、聞いてみて損は無いはずです。
ネット買いの場合も、メールで問い合わせてみると情報をくれる店もあるかもしれませんし、ネットショップのQ&Aコーナーなどに、処分に関する記載があるかもしれません。

店の人から、「大型ゴミで出したらどうか」と言われることもあると思います。実際に、世の門松の多くが大型ゴミとして回収されています。「ゴミに出す」という方法については、下記の【方法6】で解説します。

 

【方法3】回収までしてくれる業者から買う

大型の門松の場合、処分に困ることが目に見えていますので、回収まで請け負うことを前提としている販売業者があります。後になってから処分の方法を考えるよりも、最初から「回収アリ」の店を探して買うほうが面倒は無いです。

回収は、有料の方が多いです。別途手数料を請求される店もあり、元々回収の値段コミのお値段がついている「回収付き注文」の店もある、というように、料金のかかり方には色々なパターンがあります。料金がいくらかかるのか確認して、事前に回収を申し込みましょう。

ここまで有料が前提のように書いていますが、業者が無料で回収してくれる場合も無いではないです。たとえば、近所の植木屋さんから買うような場合は、「無料で引き取りますよ」と言ってくれることもあります。大型の門松のような、まとまった金額の買い物をしてくれるなら、回収の手間くらいかけようと考えている店もあるのです。

 

【方法4】ダメモトで、植木屋さんに「処分をお願いできないか」と頼んでみる

ダメモトの方法です。その植木屋さんで買ったものではない門松を、
「処分に困ってしまった。有料でいいので、回収してもらえないか」
と、聞いてみましょう。
しかし、飛び込みではこの方法は難しいと思われます。昔から懇意の植木屋さんや、もともと顔見知りなど、なんらかのつながりのある植木屋さんが望ましいです。
回収自体は断られても、処分のために役立つ知識などを教えてもらえるかもしれません。

 

【方法5】便利屋さんを呼ぶ

この方法なら、お金さえ払えば解決します。「この門松を処分してください」と頼みましょう。
ただし、便利屋さんだと、そのままゴミ業者に処分依頼するだけかもしれませんので、清めたい人は便利屋さんに渡す前に酒など振って清めておきましょう。

 

【方法6】清めてからゴミに出す

多くの自治体の「ゴミの分別表」には、「門松」という記載があります。実際のところ、ゴミに出すしか処分する術がない人も多いのです。ゴミにする場合には、小型の正月飾り同様、塩や酒で清めてから、自治体の定める出し方で出しましょう。

大型の門松を出す場合、大型ゴミになる可能性が高いです。自治体でどう定められているか、確認してください。ゴミの分別表などで、可燃ごみの項に「門松」の文字をみつけただけで、簡単に安心してはいけません。それは、「若松一本(一対で2本)の門松のことではないのか」と疑ってください。1m超えの、大きい門松にもそれは当てはまるのか、確認しましょう。明記されていなければ、役所に電話して聞いてみましょう。

普通に考えて、1m超えの門松を丸のままなら、大型ゴミの範疇になるのは当然です。【方法1】の項でも説明しましたが、門松は園芸鋏一本でほとんど解体できるのです。解体して、植物と資材を分け、その中の燃えるものだけをコンパクトにまとめて、初めて「可燃ごみに出せる可能性」が出てくると思ってください。燃えないものは、出して良い大きさであれば、不燃ごみに出せます。

 

【方法7】自分で燃やす

自分で燃やせる環境があるなら、燃やして浄化させるのもOKです。燃やす土地を酒と塩で清めてから燃やしましょう。(都会だと、庭でものを焼いて煙を出していたら通報されるおそれもありますので、ご注意を)

燃やす場合には、【方法1】【方法6】でも解説しているように、門松を解体して、燃やせるものだけを取って燃やします。

 

【方法8】リサイクルする

※信心深い方には勧めません
※今年の門松を、丸ごと来年用に取っておけ、ということではありません

門松は、解体して部品にバラせば、ほとんどが何かに使いまわせるものになります。青竹は、ガーデニングに使えるかもしれませんし、工作物の材料にもなります(実際に、門松を回収して作ったプランターなどが販売されています)。コモや縄も取っておけば役立つことがあるかもしれません。土や砂は、園芸材料になります。竹を立たせていた容器は、ただのオモシみたいなものですから、それくらい来年の門松に使いまわしても良いと考えることもできます(自作の場合、ちょうど良い大きさの容器を毎年用意するのは意外に大変です)。

こういうものは、各自の考え方ですので、エコ的にもリサイクルするほうがいいだろうと考えて実践している方もいるのです。
しかし、年神様を迎える縁起物を、使いまわすことに抵抗を感じるなら、やめておいた方が良いです。