◆実例:「1,500円のお正月束」を活用してみる……水盤に生けてみよう

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 この記事では、簡単ながら「1,500円のお正月束」を水盤に生けてみることにします。深く考えずに「それらしい正月花」を生けたい方は、どうぞご参考に。

 そもそも、1,500円程度の正月束で、水盤に生けて様になるものができるのか?と思っている方は、「この程度ならできる」という実例としてご覧ください。

◇まあまあ、このくらいは生けられる!

 さっそく、「水盤に生けた1,500円の正月花」の画像を出しますが、3点前置きさせてください。
  1. 3分程度で、パパパッと生けた花です。深い思想も何も無い花なので、そういうものは期待しないでください(ちなみに、3分で1ハイ生けるというのは、花屋やいけばなの先生なら普通にやることです。特にハイスピードではありません)
  2. 誰にでもできるような花にしたつもりです
  3. 管理人が、長く草月流を習っているために、なんとなく草月の基本花型に近い気配がありますが、こんな草月の型はありません(型が崩れてるわよ!とか怒るのはやめてね)

 まあ、このくらいに生けられれば、素人花としては十分ではないでしょうか。

花の情報

 「それっぽい花」にはなっていると思います。
 このくらいの正月花なら、素人でも10分程度で生けられます。

◇上の画像のような「正月花」を生ける際の、8つのポイント

 最低限、このポイントだけ抑えればOK!誰にでもできます!というポイント8ヶを、下の項から挙げてみます。8つ全部のポイントを採用するのは大変だと思った方は、自分にも取り入れられそうなところだけ選んで真似してみてください。

◇その1:松は、とりあえず「立てる」

 本当は、直立させずに少しくらい横に振ったほうがプロい形になることもあるのですが、立てておけばとりあえず無難におさまります。
 また、ざくっと直立させるだけなら、倒れてくる危険が少ないので、縁起物としてはその方が安全とも言えます。

◇その2:中心になる部分に、「きれいなもの」を配置して、なるべくスカスカにしない

 素人の方なら、「出来る範囲」で結構ですので、中心部分になるべく花材のきれいな部分を入れてみてください。真ん中が空いていると、寂しい上に大ヘタに見えるという、二重苦になりますので、できるだけ回避しましょう。

 素人の方でよくあるのが、「切る勇気」が無いがために、全部の花材が棒立ちになるというパターンです。そうすると、えてして中心部に花とか千両の実のような「見どころ」が無くなり、典型的な「真ん中が寂しい」スタイルになります。

◇その3:一番低い花は、「水面のちょい上」くらいまで下げても大OK!

 上に貼った画像を見てください。一番手前の菊が、大分下に下がっています。このくらい低いところに花を入れると、安定感が増します。切るのが怖いレベルの素人さんには難しいかもしれませんが、一度トライしてみると感覚がつかめますよ。
 このくらいの「低さ」を作れないと、素人感丸出しの「棒立ちパターン」におちいることがよくあります

◇その4:シンメトリーを破ったほうがカッコイイ

 水盤に生けるなら、完全なシンメトリーにはしないほうが「いかにも生け花っぽく」見えます。フラワーアレンジはシンメトリーをヨシとしますが、いけばなではシンメトリーは「つまらない」と評されることが多いのです。

◇その5:花ものの長さは、全部同じだと素人っぽくなることが多い

 「でこぼこがある形=メリハリがある形」です。全部の花ものが同じ長さだと、メリハリがつくれず、何かが足りないと感じる花になることが多いです。

◇その6:長い花材は切り分ける

 上の画像の花で言うと、銀柳と千両を切り分けています。銀柳は4本に、千両は2本に分けていますが、切るのが不安な方は、「とりあえず二分割」と思って切ってみましょう。慣れれば、どこで切るのがいいか、自分なりの場所が見えてきます。

↓参考までに。画像の銀柳は、こんな風に4分割しました。
正月

◇その7:素人なら、「自分が良いと思った長さより、もうちょっと短めくらいに切る」とカッコイイ

 素人さんが全員そうとは言いませんが、高い確率で「切り方が足りない」のが素人花なのです。もう3センチ切る、くらいでちょうど良いことが多いですよ。

◇その8:素人なら、「自分が良いと思った傾きより、もうちょっと花を寝かせる」くらいがカッコイイ

 素人さんの花は、「棒立ち」であることがとても多いです。花を横に振る経験が無いから、当然のようにそうなるのでしょう。
 よって、「こんなに寝かせて大丈夫?」と思うくらい花を倒したほうが、プロく見えることになります。

 上の画像の、左に入っている千両を見てください、角度で言うと、45度くらいの傾き方をしています。ここまで行ってOKなんです。(素人で、45度倒せる人はほとんどいません)更に、一番手前の菊を見ると、もっと傾いています。一度、「おかしいかな?」くらいに倒してみてください。意外に、そのくらいがおさまりが良いのです。

 次のページでは、水盤よりも深さのある、「鉢タイプ」の器に生ける例を紹介してみます。

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