◆草月流展 出品完全マニュアル:〈その7〉 〜いけこみ(製作、退出etc)〜

 ※出品初心者さんのためのガイドです
 ※前頁草月流展 出品完全マニュアル〈その1〉〈その2〉〈その3〉〈その4〉〈その5〉〈その6〉〈その8〉〈その9〉と併せてお読みください。

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◆会場に着いたら、まず何をする?

 会場に着いたときに、受付が始まっていれば、受付して会場に入りましょう。(出品要綱に記載の「受付時間」よりも、早く始まることがよくあります)
 まだ、受付時間前だったら、受付を待つ列に並びます。
 無事受付(名前を言うだけです)が済んだら、自分の花席に向かいます。自分の花席番号は、あらかじめ知らされていますので、とりあえずそこに荷物を置き、水屋の位置、どの程度自分の荷物を広げても大丈夫かなど、チェックします。(左右の人の迷惑にならないようにしましょう)
 花材を置く場所を素早く見定め、バケツに水を汲んで、花材を水に漬けましょう。

◆ついに、いけこみ開始!

 荷物から用具を出し、花を水に漬け、花器を席にセットしたら、いよいよ花を生け始めます。
 いけこみの時間は、例年、A席なら3時間、B席・C席なら2時間です。時間的にはたっぷりあると言えますので、あせらずに製作を始めましょう。
 「2時間? 少ない!」という、膨大な作業量を予定している人は、あらかじめパーツを作って持ち込むなど、時間内におさめる工夫をしましょう。
 花を生けるときには、ビニールシートなどを敷き、花席を汚さないようにします。
 また、壁や、天井に細工することはNGです(出品要綱に記載があります)。以前は、壁に釘を打ち付けるようなことも可能でしたが、現在では禁止されています。(またOKな時代が来ることは有り得ますが)

◆いけこみ中に、花が足りなくなったら……

 本来、いけこみに必要な花材は、持って現場に臨むべきです。
 しかし、「どうしても○○が欲しい」という状況が起こったら、会場を出て、外で必要なものを調達し、また再入場しても、まったく問題ありません。高島屋の店内に、買い物に行ってもかまいません。ただし、その場合は、完全にお客さんになって売り場に入ってください。鋏をぶら下げ、草月展の出品者リボンを付けたままで、店内をうろついてはいけません。
 草月展は、入場・退出の時間内であれば、出入りしても大丈夫なのです。
 しかし、時間のロスが大きく、効率的な作業とは言えませんので、最初から「足りなかったら買いに出よう」ということを前提とするのはおすすめできません。

◆ゴミは、ゴミ台車に捨ててよし

 いけこみ作業で出たゴミは、いけこみ時間終了近くになると出てくるゴミ台車に捨てます。なるべく、小さく切って捨てましょう。

◆いけこみ時間以内に納まらなかったら?

 いけこみ時間に納まらなかったら、それは作者のミスです。「延長申請」みたいなものは、一切できません。いけこみ終了時間が来たら、全員無情に追い出されます。
 この場合、対策はたった一つ。
 次の日の朝の手入れ時間で何とかする!
 ↑これしかありません! 潔く会場を出て、明日の朝に備えてください。

◆妙に早くいけこみが終わってしまったら?

 いけこみ開始後、数分で設置が終わってしまうというのは、作品によってはあり得ることです。
 そんなとき、大抵の人は、することが無くても、なんとなく最後まで残っていることが多いです。私も、そういうことがたまに有ります。
 もちろん、「終わったのだから、帰ろう」というのも可能なのです。しかし、いけこみ会場というのは、何が起こるか分からないような気がするもので、みんな立ち去り難いようです。
 可能性は低いですが、隣の人が、うっかり水をこぼすかもしれませんし、長い枝を持った人が通って、作品を倒されないとも限りません。なので、みんな会場を回ったり、知人を手伝ったりして、残っているケースがほとんどです。
 もしくは、「これは10分で終わるなあ」と思ったら、入り時間を遅くする、という方法もあります。「受付開始時間」は、「その時間から始められる」ということであり、「その時間までに来ないとダメ」な時間ではありません。

◆器が割れたらどうする?

 私は、今までに2回ほど、会場で「割った」人を見たことがあります。
 もしも、器が割れてしまったら、別の器を探すか、器無しで可能なら無しにするか、どちらかしかありません。
 草月として、予備の器などは用意していませんので、別の器を探すなら、自己調達しかありません。(大昔は、予備器があったらしい)一番近いところで探すなら、高島屋の中でしょうね。(高そうだけど)
 初めて出品する草月展で、器を割ってしまったら、多分、一気に頭に血がのぼって冷静さを失ってしまうんじゃないかと思います。「冷静さを失った!」と思ったら、受付のところにいる本部の係の人に、「実は、困ったことになったがどうしよう」と、言ってみるのも良いでしょう。多分、何にも助けてくれませんけど(助けようがないので)、冷静になる手伝いはしてくれるだろうと思います。
 ちなみに、私の先輩のある人は、器が手違いで手元に届かなかった展覧会で(草月展ではありませんでしたが)、その辺で調達してきたダンボール箱を使って乗り切りました。
 しかし、割れることが無いのが一番ですので、梱包などに十分気をつけましょう。

◆いけこみが終わったら、自分の席に席札を置く

 受付の机の上に、全員分の席札が並んでいますので、自分のものを見つけて、席の前に置きます。

◆撤収前に、自分の席の周りをある程度きれいにしよう

 いけこみ終了後、会場には、高島屋のクリーン部隊が入り、全体に掃除機がかけられます。なので、細かいゴミなどは、そのままでも大丈夫です。しかし、ある程度は、見苦しくない状態にして引き上げるのがカッコイイですので、私は、一応ガムテープで、席の周辺をきれいにすることにしています。

◆予備の花材や、道具は水屋に置いておける

 予備の花材や、会期中に必要な道具は、現在では水屋に置いて帰ってもかまわないことになっています。(将来もそうとは限りませんが)
 スペースが限られていますので、なるべく小さくまとめ、確実に自分のものだと分かるようにして置きましょう。また、高価なものは置かないようにしましょう。

◆入ってきたところと、同じところから退出

 退出も、社員用の通用口から出ます。

◆ここまでが、いけこみ当日までです。

》》草月流展 出品完全マニュアル〈その8〉に続く!
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