◆草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【7.5】

草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】も併せてお読みください。

◆最近の実技試験は、何が出題されるか分からない!

 かつて、理事・顧問試験の実技は、剣山なしと決まったようなものでした。しかし、新家元(勅使河原茜家元)になってから、明らかに試験の傾向が変わりました。それまでは、「剣山なしを、比較的剣山なしに向いた花材で生ける」のが毎年のことでしたが、剣山なしに決して向いていない花材が選ばれたり剣山なしと限定されずに出題されたりしています。
 しかし、事前に、試験の内容を知る方法はあります。それは、11月中には送られてくる「理事・顧問昇格試験 体験講座」の案内を見れば分かります。
 この講座は、受験者の必須講座ではありませんが、案内は全員に来ます(可能であれば、受けるのがベストです)。要するに、学校の受験で言うなら、予備校的な講座でして、東京と大阪の二会場で行われます。
 この講座では、花型図や実技が、草月流本部講師によって指導され、流としては「本番試験のリハーサル」と位置づけています。今、私の手元に2011年の体験講座の案内状がありますので、内容を下に記してみますと、

◎内容  午前…花型図
       午後……実技 (1)基本花型 (2)一種いけ剣山なし

↑このようになっています。
 つまり、2012年1月の昇格試験は、「一種いけ剣山なし」だと宣言したようなものです。体験講座に出られない人は、この実技項目を見て、受験勉強に励んでください。もしも、講座の内容と違う実技試験が行われたなら、「あの日の受講は、お金と時間を無駄にしただけではないか」ということになりますから、内容で裏切られることはありません。

◆体験講座は、「できれば参加」したい

 「理事・顧問昇格試験 体験講座」は、本部公式の行き届いた受験指導をして、全員に問題なく試験を突破してほしい、という意向で作られたものなのだろうと私は解釈しています。(本部講座を充実させ、利益を上げよう、という気持ちももちろんあるでしょう)
 このような講座の案内が来ると、「出ないといけないのか」「出ない者は落とされるのか」と心配する方もいると思いますが、出なくたってちゃんと受かるので心配無用です。なにしろ、受験者数より少ない定員で受講者を募集しているのですから、本部に強制しようという意思は無いはずです。
 私の個人的な思いを言えば、時間とお金の余裕がある人や、「ぜひ行きたい」という意向を持っている人は、申し込みしたほうが良いと思います。講座に出なくたって受かる力があれば受かるのですが、超一流講師に花型図から指導してもらえる機会はなかなかありませんので、昇格のタイミングでこのような講座を受けて損は無いと思います。また、ずっと未来を見据えている人なら、「いつか自分の門下から受験者が出たら」ということを想定して、参考のために講義を聴くのも、大いに意味があると思います。
 そして、あがり性の人と、一つも後悔したくない完璧主義者の人も、出たほうがいいと思います。
 本部に初めて来るあがり性の人は、草月会館の外観だけで圧倒され、ガチガチに固くなって不本意な思いで帰ることがあると話しによく聞きます。リハーサルをしておけば、そのような緊張からはだいぶ開放されると思います。
 完璧主義者の人は、「できる対策はすべてした」と自分に言い切るために、受けたほうが良いこともあると思います。

 無理して受けなくてもいいんじゃないかと思うのは、遠方の方(特に、飛行機で飛んでこなければならない方)、本部の空気に慣れ切って、今更緊張も何も無い方、受験に自信を持っている方、仕事を休めないなど時間が取れない方(講座は平日です)、などです。曲げられないものを曲げてまで、出ねばならない講座ではありません。

◆講座に出られなくても、どんな講座だったか情報収集したほうが良い

 体験講座に出なかったとして、まあ直に本番試験を迎えても一向に構わないのですが、「どんな講座だった?」と聞ける人がいるなら、聞いたほうが良いですね。その方が安心しますし、講師が「受験のポイント」など話していれば、それも教えてもらえるかもしれません。
 基本的に、草月の「理事・顧問試験」は、全員が良い成績で合格するんだ!というものが理想ですので、ライバルを蹴落とそうとする思想はなく、講座に出た人なら、全員喜んで内容を教えてくれます。(誰かの不合格が、自分の合格率アップにはつながりませんので)
 どんなことをやったかも、もちろん大事ですが、「どんな空気だったか」も聞いてみると良いです。すごくぴりぴりしてたとかいう情報も、あらかじめ聞いておけば、本番の会場でぴりぴりムードに圧倒されることも少なくなります。

◆情報を聞ける人がいなければ、管理人にメールください

 管理人は、例年数人は知人に受験者がいます。1人もいなかったことは、今までになかったような気がします。
 よって、「今年の体験講座はどうだったか」を、聞く相手が1人くらいは毎年いるだろうと思われます。
 もしも、門下の仲間や先輩にも体験講座に出た人がいなくて、聞いてみる相手もいない場合は、TOPのメールフォームからメールくだされば、管理人がリサーチして結果をお知らせすることができます。その年に限って知人に受験者がいなかったら「ごめんなさい」なのですが、そのような可能性は低いと思われますので、ご希望があればメールくださいませ。

◆体験講座の一日を無駄にしないで

 体験講座は、もちろん無料ではありません。正直、私の懐にはイタイような受講料です。
 それだけの費用をかけ、ほぼ一日を費やして受講するのですから、「みっちり勉強した」と思えるように熱心に受講しなかったら損です。
 できれば、それを自信につなげ、後悔の無い受験にしてください。

》》草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【8】では、試験当日の行動について解説します。
いけばな書籍&道具
草月流用語辞典



Copyright(C)2004.09.15-. 花の情報局.All Rights Reserved.