◆草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【6】

草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【1】【2】【3】【4】【5】も併せてお読みください。

◆「論文」という言葉にだまされないこと!

 筆記試験の中の、文章試験については、通常「論文試験」と言われます。しかし、そんなお堅い言葉にだまされてはいけません。草月の文章試験は、「学校の作文」よりも、よっぽど簡単です!
 大体が、「論文」などと言いながら、たった数行書けば良い試験なのです。私にいわせれば、あんなものは「作文」ですらないです。よって、普段文章を書き慣れていないからと言って、恐れることはありません。常識さえあれば、完全に乗り切れます。(設問によっては、いけばなの専門知識さえ不要です)

スポンサーリンク

◆「お題」の出題範囲は、あらかじめ発表される

 文章試験の出題範囲は、受験要領に明記されています。例えば、

「花伝書」 から出題
とか、
・「草月50則」から出題

のように書かれています。これは、「出題テキストのすべてを覚えてこい」という意味ではありません。お題となる文を、このテキストの中から取ってくるよ、という意味です。ということは、読まなくても答案は書けます。
 なぜ、読まなくても書けるかって? それは、文章試験の主旨が、受験者の常識と見識を問う試験だからです。
 つまり、「花伝書」からの出題だからといって、「○○について、勅使河原蒼風は何と言っていますか?」という出題ではないんです。「花伝書」の一節を引用し、「それに対するあなたの解釈を書け」という出題なのです。だから、花伝書を密かに持ち込んでカンニングしたところで、どこにも正解など書いていません。
 そういう意味では、試験範囲をチェックする必要など無いのですが、何も対策しないと不安でしょうから、一応「範囲です」と言われたテキストは読んでおくのが良いでしょう。
(※しかし、私は以前から、「試験範囲の発表など不必要」という考えを持っていたので、自分が受験するときには、出題範囲であった「草月50則」を購入せず、全く読まないで受験しました。それでも、立派に試験を通っていますので、「試験範囲、読んだけど、ちっとも頭に入らないよう」と焦る必要は無いです! 大丈夫、安心して!)

◆文章試験の問題は、「何行か」書けばOK!

 文は、長ければ良いというものではありません。「論文試験」と言いながら、多分5〜6行でも通るはずです。
 私は、顧問試験のときにも、理事試験のときにも聞いたので、きっと毎年のことだと思うのですが、試験開始前の注意事項として、「一言で終りにせず、もうちょっと長く書いてください」と試験監督から注意がありました。
「一言よりも、もうちょっと長い程度」でいいんですよ! 思ったことを素直に紙に書けば、大抵の人は試験を通れるはずです。

◆実際に、何を書けばいいのか?

 上記の解説で、大分論文試験が気楽に思えてきたのではないでしょうか? しかし、本当に文を書きなれない方は、「文を書け」と言われるだけで緊張するもののようですので、まだ不安を抱えている方もいるかもしれません。(私は、幸か不幸か文を書き慣れているため、全く不安はありませんでした)もう少し実践的な解説をしてみましょう。
 文章試験の設問は、例えばこんな風に出されます。

例)下記の文に対する、あなたの解釈を書きなさい。
「花で人間をいけるので、人間が花をいけるのではない」(勅使河原蒼風「花伝書」より)

 上の文を読んで、草月の人間なら、何か言えることがあるはずです。とんでもなく斬新な解釈をする必要など、特にありません。(もしもできたら、面白いから書いちゃうといいと思いますが)普通に真っ当で、ありきたりの解釈で結構! 「あんまり当たり前のことを書いてもバカっぽいかな?」という心配はいりません。それこそが、真っ当な答えです。「解釈せよ」とは、すなわち「ベタな説明にしてみせよ」です。
 ここまで読んでも、「えー、そんなこと言われてもわかんない」とテンパッてしまう方は、例えば「友達に、上の文はどういうこと?と説明を求められてるんだ」と思って書いてみても良いと思います。その程度で十分乗り切れます。

◆文章試験でやってはいけないこと……設問の論点をすりかえてはいけない!

 上の解説で分かっていただけたかと思いますが、文章試験は、草月人として普通な感覚を持ち、設問に対して誠実であれば、誰でも通るのです。
 気をつけるべきことは、設問に対して不誠実になることです。これは、絶対にNGです。
 設問に対して不誠実になるというのは、例えば、上の例題にたいして、
「花で人間をいけるとは、全く良い言葉です。さすが蒼風先生です。蒼風先生すごい!」
「花で人をいけるという、草月の考えは本当に素晴らしい。私は草月で幸せでした。よかったよかった」
みたいな答えにすることです。「蒼風先生スゴイ」も、「草月で幸せ」も間違ってないかもしれませんが、そんなこと誰も聞いてはいないのです。設問からジャンプして、別の方向に走ったらダメです。何でも肯定的に書いとけば良いだろうと思って、安易で不誠実な答えを書くのは、それこそ最高にバカっぽいです。

》》草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【7】では、実技試験の対策を公開します。
いけばな書籍&道具
草月流非公式用語辞典


Copyright(C)2004.09.15-. 花の情報局.All Rights Reserved.