◆草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【5】

草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【1】【2】【3】【4】も併せてお読みください。

◆花型図は、正面の図だけではない!

 花型図は、正面から見た図だけ描くのではありません。俯瞰図も描きます。テキストを見て、俯瞰図もきちんと描けるようにしましょう。
 俯瞰図というのは、結構「落とし穴」になりますので、おろそかにしない方が良いと思います。私は、主枝が何度に開いているのか、テキストを分度器で測って覚えました。普通、主枝の開き具合は、「自分の両肩に向かうように」と教わりますが、「およそ何度の開きです」とは教わりませんので、いざ俯瞰図を描こうとしたときに、「ん? どのくらいに描けばいいんだ?」と戸惑う人は少なくありません。どうせ型の数は少ないのですから、「テキストのすべての型を分度器ではかり、丸暗記する」くらいのことはそれほど難しくありません。分度器は、試験に持ち込みOKですので、活用しましょう。

◆花型図は、逆勝手の出題もあり得る!

 草月流のテキストには、すべての型の逆勝手が載っているわけではありません。しかし、テキストに無いからといって、出題されないとは限りません。逆勝手を描く練習もしておきましょう。
 理論的にも、常識的にも、「本勝手が描けて、逆勝手が描けない」という人は、本当はいないはずなのです。しかし、一度も逆勝手を描かずに試験に臨むことは、私はおすすめしません。ぜひ、逆勝手も描いてみてください。

◆花型図には、従枝も描き込もう

 未確認情報なのですが、ある人から「試験の花型図に、従枝は特に必要ないと噂に聞いた」と言われたことがあります。
 なるほど、「花型を描け」という言葉を素直に受け取れば、主枝だけでもいいようにも思えます。(試験問題文に「従枝も入れること」という文言はありません)しかし、私は従枝を描いて、答案を提出しました。
 私が思うに、一応従枝も描いた答案にした方が良いのではないでしょうか。
 従枝を描くときには、ぜひとも後方従枝(後ろに向かう従枝)を入れましょう。作品に奥行きを出すために、重要視されている従枝です。
 「必要ない従枝を描いて、もしも減点されたら……」という心配は無要です。よほど妙な、(花型に対してありえないような)従枝を描かない限り、それの「存在」をマイナスポイントにするなど、おかしな話です。私は、それを証明できます。
 私は、従枝を描いて、A評価を取りました。(誰でも取れるんです。本当ですよ!)今更、あの採点が間違っていたとは言わせません。安心して従枝を描いてください。
※もしも、今後の試験問題文に「主枝のみ記入すること」という文が加わったとしたら、そのときは主枝だけを描いてください。(多分、そんなことは無いと思いますが)

◆花型図には、角度も描き込もう

 基本的なことですが、花型図には角度を記入しましょう。
 図を描くのに夢中になって、うっかり書き忘れるなんてことになったら、減点されてしまいます。注意してください。

◆花型図には、挿し口を明記しよう

 花型図には、必ず「挿し口、1」のように、明記しましょう。
 「1」の場所に剣山を描いてれば、それでいいじゃんと思ってはダメです。文字で、挿し口を明記しましょう。

◆花型図には、その花型の「ポイント」を書き添えよう

 花型図には、その花型を生ける際の留意点を文章で書き添えます。これは、テキストに書いてある範囲のことで十分で、「何か独創的なことを書け」というものではありません。
 ということはつまり、あたりまえのことを書いておけばOKだということです。例えば、「第二応用は、主枝で大きく作った空間を生かす」とか、そういうことです。その程度でいいので、必ず書きましょう。箇条書きで2〜3項目も書けば十分です。
 出題の文に、「ポイントを文で書け」と明記されていますので、書き忘れたら減点されます。花型図に気を取られて忘れないようにしてください。

◆「前日(前年)の試験に出た型は出ないだろう」とは思うべからず

 理事・顧問の試験は、同日に行われることもあれば、別の日に行われることもあります。
 ということは、別の日に行われる場合は、先に受けた人に、後に受ける人が「試験問題、何が出ました?」と聞けるわけです。もちろん、終わった試験の話ですから、先に受けた人は「この型が出たよ」と教えてくれるでしょう。
 例年の出題を見ると、理事試験と顧問試験の出題は、かぶらないことが多いです。しかし、だからと言って「ははあ、理事が基本立真型盛花なら、顧問の試験はきっとそれ以外だわ!」と深読みするのはやめたほうが良いと思います。「その年に限って同じだった」ということだって、あるかもしれないのですから。
 そして、前年の試験問題を見て(草月の機関紙「草」で公開されます)、「きっとこれと同じものは出ないわ」と思うのもやめた方がいいです。勝手な思い込みで、特定の型の勉強をおろそかにするのは危険です。どんな型でも100%勝てる、と確信を持てる勉強をしましょう。

◆花型図試験の裏技……コンパスを忘れたら、あれを使え!

 花型図を描くために、試験会場にはコンパスを持って行きますが、もしも忘れてしまったら、慌てず騒がず会場後ろにある給水機に備え付けの紙コップを取りましょう! これが、大きさ的にちょうどぴったりなのです。フリーハンドで、いい加減な丸を描くよりも、紙コップ作戦でいきましょう。(受験中に給水機の紙コップを机上に置くのは、全く問題ありません)

◆花型図試験の裏技2……★危険情報につき、自己責任でお願いします

 ※ここから下に書くことは、すべて自己責任で行ってください※
 以下のことは、自己責任において行ってください。
 薄々気付いておられると思いますが、花型図試験には、出題されやすい型と、されにくい型があります。例えば、第八応用など、型が一定していないものを出したら、採点が非常に困難になりますので、限りなく出題されにくい型といえます。
 実際に、過去に第八応用が出題されたことは無く、今後出題される可能性は極めて低いと思います。

 このように勘ぐっていくと、第八、第五、第六あたりも、ほぼ出題されないんじゃん?と推測されます。どの型も、出題の可能性は絶対にあるんですけど、それでも、まあまあ低確率でしょうが、と言えば言えるのです。(※第六は、過去に出題されています。低確率だけど!)
 ということは、過去の問題を振り返っても、おそらくは、「基本〜第四」の中のどれかが出てくるはず、と予想するのは、そんなに的外れではないのです。
 もしも、「来年の試験に、第五以降が出ない方に、5万円賭けるか?」と言われたら、私はきっと「ハイ」と言うでしょう。そのくらい、「基本〜第四」のどれかが出る可能性は高いのです。よって、もしもそうするつもりがあるなら、「第五以降は捨てる」という山掛けもアリでしょう。
 ただし、私はそうはしませんでした。私は、きっと出ないさ……と思いながらも、第六も書いてみました。試験の主旨としては、それは自信を持って描けるべきだからです。
※上の文では「第七」に触れていませんが、受験者であるあなたには、書く必要が無かったことがお分かりでしょう。

》》草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【6】では、文章試験の対策を公開します。
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