◆草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【4】

草月流 筆記試験

草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【1】【2】【3】も併せてお読みください。

◆受験科目の内容をチェックしよう

 試験の内容は、本人のもとに届く「受験要領」に記載されています。それを見て受験勉強に励んでください。
 試験の内容は、例年下記のようになっています。

●筆記試験=花型図、小文(お題が出る)
●実技試験=実作品製作

 それぞれの受験対策を、下記に解説します。

◆筆記試験対策……花型図は、どの型も出題の可能性がある

 あたりまえですが、受験者のもとに送られてくる受験要領に、「第○応用傾真型の盛花、逆勝手です」なんて書いてあるわけではありません。ただ、「花型図」と書いてあるだけです。つまり、どの花型図が出題されるかは分かりません。
 しかし、要するに、すべての花型図を描けるようにしておけば良いわけです。これは、そんなに難しい話ではありません。
 だって、草月流の花型は、第八応用までしかありませんからね。掛け算九九を覚えるより、よっぽど簡単です。

◆筆記試験対策……花型図を覚える

(とっくに覚えている人は、この項は不要ですので、飛ばしてください)
 「理事・顧問試験を受けようというのに、花型図さえも覚えてないや、きっと落第だ……」と、思っているあなたは、どうか安心してください。
 私と一緒に顧問試験を受けた人たちの多くは、試験にあたって、花型図を覚えなおしたのです。私は、教えているものですから、覚えていましたが、自分の教える稽古場を持っていない人は、ほとんどが覚えなおしたと言っても過言ではないと思います。

 大体、入門初期の、花型図に最も親しんでいる頃でさえ、多くの人は花型を覚えてなんかいないのです。(私だって覚えていませんでしたとも!)ちっとも恥ずかしいことではありません。
 そして、顧問試験を終えて、数年後に理事試験を受けるときに、「顧問のときにあんなに覚えたのに、また忘れてしまった!」という人だって、珍しくないのですよ。指導している人は、そんなことでは問題がありますが、指導なしの人であれば、覚えていない方がむしろ普通です。

 ただし、基本立真型、基本傾真型くらいは、角度や挿し口をスラスラ言えますよね? だったら、もう勝ったも同然とお思いください。応用花型というのは、すべて基本のバリエーションです。

 テキストを手元に置き、基本花型を最初から良く見て、確認しながら、花型図を描く練習をスタートしましょう。
 まず角度などを暗記してから、その後描く練習をする、というよりは、私は覚えながら描く練習をしていくほうが早いと思います。次の項から、具体的に「描くこと」を解説していきます。

◆筆記試験対策……花型図は、絶対に「描いて練習する」こと!

 花型図は、必ず描いて練習しましょう。「要は、角度とか覚えておけばいいんでしょ? 描かなくたって勉強できる」と思うのは間違いです。

 花型図は、覚えるだけなら、本気になれば誰だって1日かそこらで覚えられるのです。真に必要なのは、「正確に描く力」です。

 描いてみれば分かりますが、「角度、挿し口を覚えている」ことは、「それを正確に紙に描ける」こととは一致しません。(こんな感じ、程度の適当さなら、誰にだって描けますが)
 必ず、描いて覚えましょう。誰でも完全に把握している自信のある「基本花型」でさえ、練習しないで臨むのは危険です。描いて、描いて練習してください。私は、「描く練習」を、大体11月頃からスタートしました。それで遅かったとも思いませんが、決して早かったとは思っていません。
 ちなみに、花型図の試験で、「A評価」を取ることは、比較的容易です。点数をかせげる科目ですので、力を入れて勉強してください。

◆筆記試験対策……花型図の練習に、必要なものは?

 花型図を練習するのに、必ず必要なものは、

●テキスト
●定規、分度器、コンパス
●鉛筆
●練習用紙(白紙)

の四つです。
 かなり練習を積んで、相当うまく描けるようになった段階でも、テキストを省略しないほうが良いと私は思います。常にテキストと比較し、「テキストに載せても大丈夫だ!」と思えるような花型図を目指してください。

 そのような、立派な花型図を描くためには、コンパス・分度器・定規が必ず必要です。「いけばなの基本となるものを、定規で計ろうなんておかしい。花はココロだ!」と思う必要はありません。花型は、設計図です。テンプレートみたいなものです。それ自体にドラマは必要ありません。ドラマは、作品になったときに追求するべきものです。クールに、ドライに、花型図を描く練習をしましょう。
 できるなら、一度、テキストの花型図の主枝の長さ、角度を、全部測ってみた方がいいですね。それを、完全に紙の上に再現できれば、A評価間違い無しです。

 花型図を描く練習をする用紙は、「白紙」に限ります。なぜなら、本番のテスト用紙が、白紙なのです。私は、顧問試験を受けるときに、レポート用紙を使って花型図の練習をしていたものですから、本番の白紙に描こうとして、「うわ、描きにくい」と思ったことがあるのです。
 ガイド線のある用紙を使っていると、そうはしていないつもりでも、人はその線を頼りにしてしまうようです。本番に近い条件で練習しようと思うなら、ぜひとも白紙で練習してください。

》》草月流:理事・顧問試験突破マニュアル【5】に続く!
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