◆草月流展 出品完全マニュアル:その1 〜出品資格・説明会〜

 このページでは、草月流展に初めて出品する方や、出品しようかどうか迷っている方を対象に、展覧会参加の流れの紹介を行います。よって、何十回も出品されている、海千山千の先生方のお役に立てることは、あまり無いかと思われます。

 また、このページの解説は、秋の草月流展(毎年11月に、東京の日本橋高島屋で行われるもの)についてのものですので、それ以外の草月主催の展覧会や、草月に所属する個人の先生が主催する展覧会とは、異なる部分があります。あらかじめご了承ください。
 草月流展について、基本的なこと、誰にも聞けないこと、誰も教えてくれないことなどを、詳しく解説していきたいと思います。

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◆草月流展に参加するには、資格が必要

 まず、草月流の、師範証を持っている必要があります。花の資格:草月流師範を参照ください)
 師範を持っていれば、一番下の4級師範であっても問題ありません。仮に、申し込みの直前に4級師範を取ったばかりであっても、完全にOKです。出したい意欲と、責任を全うする自信があるなら、勇気を持ってトライしましょう。「4級師範なんて恥ずかしい……」という方がたまにおられますが、無用な心配です。それに、会場に入ってしまえば、本人や作品に、級を書かれるわけではないので、隣の人がどれほどの経験者か、誰にも分かりはしません。安心してください。

 「資格」とはいえないかもしれませんが、参加するにあたって、もう一つ必要なものが草月指導者連盟への参加です。連盟の会員になっていなければ、参加申し込みをすることはできません。もしも、「師範は持っているけど、連盟には入っていない」と言う方は、諦める必要はありません。草月流本部に電話し、「連盟に入りたい」と申し出て、手続きすれば済むことです。基本的に、連盟は常に会員の増加につとめていますので、大喜びで「どうぞ入ってください!」と言われます。展覧会申し込みと、会員登録のタイミングが微妙な場合は、その点を本部に確認しましょう。
 草月指導者連盟(草指連)の入会受付の電話番号は、TEL 03-3408-1120
【参考】草月流 公式サイト 公式サイトから、メールでの問い合わせもできます。

◆草月流展の説明会に出よう

 例年、8月下旬頃に、展覧会についての説明会が、東京赤坂の、草月会館で行われます。日にちは、あらかじめ草月指導者連盟の会誌と、公式サイトで告知されます。曜日は、必ず平日です。
 開催場所は、草月会館の地下にある、草月ホールです。時間は、以前はお昼前でしたが、最近は午後一になったようです。参加する際には、必ず告知で確認してください。

 階段で、会館の地下に降りると、会場ホールの入り口のところで、申し込み用紙を含む出品要綱を配っていますので、それを貰ってホールに入ります。席は自由です。ほぼ毎年、家元が会場の最前列右側に座りますので、好奇心旺盛な「生家元見たい派」の人は、近くに座るといいですよ。(みだりに話しかけちゃダメですよ)

 私は、毎年、開始時間の一瞬前くらいに会場に入りますが、座れなかったためしはありません。ただし、1階席には入れずに、2階席に上がらなければならなかったことはありました。たとえ2階席でも、全部見えますし、聞こえますので(ホールですものね)あせって何時間も前に行く必要はありません。
 逆に、少々の遅刻は、大目に見てもらえます。開会時間に遅れたとしても、入れてもらえないことはありません。しかし、遅刻する人はほとんどいませんので、途中から入ると、やけに目立って恥ずかしいです。

 会が始まると、入り口で配られた「出品要綱」にそって、説明が行われます。基本的に、出品要綱は、読めばすべて分かるようになっています。
 説明の後、質問タイムがあり、ほとんど終了予定時間ぴったりくらいに終わります。
 もしも、質問タイムのときに、聞いてみたいことがあれば、挙手して質問しましょう。(例年、2〜3名の質問者がいます)しかし、恥ずかしかったり、出品要綱をよく読んでからにしよう、と思えば、その場では質問せず、後に電話とか、メールで質問しても大丈夫です。返事は、ほぼ「即答」で返ってきます。

 説明会が終わると、会場の外に、出品申し込み書を入れる箱が出ています。席の種類(3パターンくらいあります。これについては後述します)ごとに分かれているので、その場で申し込みたい人は、出したい席の箱に、自分の申し込み書を入れて帰ります。行けば分かりますが、ほとんどの人がその場で申し込みします。(これについても後述します)

◆「説明会に出席=出品しなければならない」ではない!

 説明会に行き、立派な出品要綱をもらってしまったからといって、「出品しないといけない」ことなどありません。
 だって、出品するかどうか、判断するための会ですものね。だから、「説明会に出てはみたが、結局出さなかった」でもいいのです。そもそも、入場するときに、身元の確認など一切されませんので、「あなた、説明会に来たのに出さないの?」とは言われようがありません。
 つまり、「いずれ出そうと思うので、一度説明会をのぞいてみよう」で入ってもいいし、単に好奇心で入ってもいいのです。
 「出せるかどうか微妙」という人も、遠慮せずに説明会に行ってみましょう。

◆説明会には、本人が行かなくてもいい

 ↑の項で、「身元確認されない」と書いたとおり、会員証の提示など、一切不要です。つまり、本人の代わりに、家族・友人・隣のおばちゃんなど、誰が行っても入場できますし、出品要綱ももらえます。ちなみに、出品要綱は、頼めば複数もらえますので、友達の分まで引き受けることができます。逆に、自分は説明会に行けず(平日だし)、親しい仲間が行くことが分かっている場合は、「私の分もお願い」と頼んでみましょう。(慣れている人なら、負担でもなんでもありませんよ)

◆説明会には、行かなくても出品できる

 私が思うに、説明会は、行けるなら行った方が良いです。
 しかし、仕事の都合とか、遠方からで来られない方は、草月流本部の、事業部事業課に頼めば、出品要綱を送ってもらえます。(参照→事業課の電話番号&メールアドレス

【関連記事】

 申し込み用紙は、@直接草月会館に提出する A郵送 Bメール CFAX ←のいずれかの方法で提出します。公式サイトから直接申し込みできるような「入力フォーム」はありません。
 申し込み要綱を手に入れたら、できるだけ早く申し込みしましょう。例年、申し込み〆切は、10日すぎくらいなのですが、ほとんどの出品者が、説明会当日に申し込みますので、どんどん席が埋まっていきます。会の運営が、「申し込みは早い者勝ち」の論理で行われているためです。
 遅く申し込みをするほど、「自分の希望が適わない」ことが想定されますので、最速での申し込みをおすすめします。

※かつて、「定員オーバーで申し込みお断り」というケースは無かったとのことですが、希望の会期を移動して欲しいと言われた人は、私の周りにも何人かいますので、ご注意を。
※メールとFAXで申し込み用紙を送った方は、「到着確認の連絡をください」と本部は毎年アナウンスしていますので、必ず電話で到着確認しましょう。恐らく過去に、送信不達のトラブルがあったのではないでしょうか。

◆説明会に出たら、自分の用意した作品は出せないと分かった……どうすれば良いか?

 実は、これは無い話ではありません。
 例えば、例年、異質素材の使用制限は無かった、だから、今年も大丈夫と思い、一年前からかなりお金もかけて異質素材を準備し、説明会に臨んだら、「今年は植物オンリーです」と説明があった。どうしてくれるの私の一年!みたいな。
 または、一年前から、数名で合作を準備。忙しい中、みんなのスケジュールを合わせて会合を重ね、作品骨子を決め、説明会には、代表者一人が地方から上京、しかし、説明会で「今年は合作席はありません」との発表。どうしてくれるの私らの一年!みたいな。
 上の例は、別に実話ではありませんが、このようなことは、結構あります。
 なので、こういうことも起こり得る、とあらかじめ理解しておくべきです。
 上の例の、後のケースなどは、かなり可愛そうな感じですが、ぶっちゃけ、これはどうにもなりません。潔くあきらめて、会の定める作品で参加しましょう。そのくやしさを、製作のエネルギーに転化し、目にもの見せてやりましょう!

》》草月流展 出品完全マニュアル〈その2〉 へ続く!
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