◆花の展覧会場では、何が起きるか分からない!

 私は、そこそこ多くの展覧会に関わってきたので、身にしみて知っているのですが、花の展覧会場では、何が起こるかわかりません。(ほかのジャンルの展覧会場はどうなのかしら)
 そこで、「こんなアクシデントが起こりうる」という例を挙げていきたいと思いますので、これから花の展覧会に参加していこうと思われる方たちの参考にしていただきたいと思います。ベテランの方たちは、よおーく分かっておられると思いますので、「花展の経験がまだまだ浅い」と思われている方のための記事になります。
 あらかじめ申し上げておきますが、すべて実例のある話しです。私、盛ってない。盛ってないですよ! それどころか、この記事では今パッと思い出せることだけ書いたので、本当はこの何倍もの「実話」があります。

 この記事の目的は、花展初心者さんたちを脅かそうということではありません。
 「このくらいのアクシデントは想定内」の人になって当然です、ということを伝えたいのが主旨です。現場で大きな決断ができ、アクシデントに動じない度胸を持って花展に臨んでください。アクシデントは、100%起こさない準備をするべきですが、起こってしまったときには、ただうろたえるようでは見苦しいです。いけばなの創造には、元々即興性が含まれているもので、実力のあるいけばな家は、アクシデントを逆手にとって作品のグレードを上げることさえあります。

 さあ、以下のようなアクシデントが待ち受けているぞ。しかし、「アクシデントのため、製作できませんでした」と言って帰った人は1人もいないんだ。君も必ず乗り越えられる!

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◆花の展覧会場で起こった予期せぬ出来事集

 管理人自身に起こったことや、身近で見たこと、聞いたことばかりです。草月展で起こったことが多いですが、すべてそうとは限りません
  • 器の水漏れが発覚
  • 搬入時に、器が割れた
  • 何もしていないのに、ガラス花器が突然真っ二つに割れた(温度変化によるものでは?と推測される)
  • ライトの熱で、普通なら水が下がりそうも無い花材が「ぐったり」
  • ライトの熱で、器の中の水が温水になる
  • 家では気付かなかった着色ものの「色ムラ」に、本番照明が入ってはじめて気が付く
  • 家では効いていた接着剤が、なぜか会場に入ったらはがれ始めた
  • 生け込みの現場で、ドリルドライバが故障
  • 生け込みの現場で、自分のドリルドライバではパワー不足だと分かる
  • 作業時間の読みを誤り、生ける時間が足りなくなる(本番でないとできない作業など、リハーサルでチェックできず、「大体このくらいだろう」と頭で考えていただけのような場合に起こり得る)
  • 下いけ(リハーサルのこと)したときとは、たちの違う花材が入荷し、作品の骨格を現場で変更するハメになる
  • 下いけで一度も困らなかった留めが、なぜか本番でうまくいかない
  • 2〜3日は持つと踏んでいた花材が、初日の朝にはぐったりしていて呆然とする
  • 作者が思っていた色味とは、微妙に違う色味の花材が入荷する
  • 自己搬入の枯れ物などが、輸送途中で折れたりつぶれたりする
  • 「ここが見せどころだ!」というところに付いていた実が落ちる
  • 下いけでは容易に釘打ちできた枝が、数日のうちに乾燥が進み、ドリルが無いと扱えなくなる
  • 入荷した花材が立派すぎ、花器の口に入らないことが現場で発覚
  • 作品の一部が、空調に流されて隣の作品にからまる
  • 会場で、「作品が弱すぎる」と気が付く(家は周りに物があったりして、そんなに強さが無い作品でも「見られるもの」になってしまう)
  • 「もっと強く」「もっと強く」と思いながら花を入れているうちに、生け替え用のストック花材まで使い果たしてしまう
  • アイデア勝負の作品なのに、他人の作品とアイデアが丸かぶり
  • なぜか異質素材が会場で静電気を帯びだし(乾燥などが原因?)、素材の表面に埃がびっしり集まってくる
  • 鼠に花材を食われる
  • 強度に絶対的な自信を持っていた仕掛けが崩れる
  • 隣の作品が倒れ掛かってくる
  • 地震により作品が倒壊
  • お客さんに引っ張られて作品が倒壊する
  • お客さんに、作品の一部を持ち去られる(マジで、花を摘んでいく人とか存在します)
  • 会場に送った器が行方不明になる(外国の花展に参加した方からうかがいました)

 思い出すことがあったら追記します〜。


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