◆草月展指定花屋を使いこなす その5

前の記事とあわせてお読みください

 この記事は、草月展初心者で、ハナモ&花判の注文も未体験、という方を対象とした記事です。ハナモ・花判のスタッフさんとツーカーの大ベテランの方には不要の記事ですので、飛ばしてください。
 草月展・ハナモ・花判のいずれもよく知らない方は、どうぞ参考になさってください。

※草月展とは、秋の草月流展(日本橋高島屋にて開催)のことを指します

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◆指定花屋は、あげ花でも力になってくれる

 指定花屋は、いけこみ会場に直納品をしてくれるだけでなく、あげ花会場からの直引き上げもしてくれます。これも、相当助かる人がいるはずの大きなメリットです。

 草月展では、一抱えもある流木や藤蔓などの巨大花材がよく使われます。
 そのような大物になると、会場でゴミにすることはできません(ゴミは、サイズの上限が決まっています)。
 捨てて帰れないとなると、自分で撤去するか、指定花屋に撤去を頼むか、どちらかになります。自分で輸送の手配をして、その後の始末もできるのであれば、何でも自力で解決することの方が、本当は立派かもしれません。

 しかし、大物の輸送と、その後の始末は大変なことです。巨大花材が家に来た場合、取っておくのも処分するのも、どっちもそれなりにやっかいです。人によっては、その手間とストレスを避けたいために、大物を使うことは諦めていたりするのです。そのめんどくさいことを、指定花屋を使っている人は、すべて肩代わりしてもらうことができます。

 多分、大物を使う人には、指定花屋の側から「うちで引き上げますか」の一言が入ると思います。もしも言われなかったとしても、こちらから「引き上げてもらいたい」と言う権利があります。
 引き上げてもらう場合は、「引き上げやすい」ような段取りをして、モノだけ引き渡しましょう。動かすとゴミが落ちるような素材の場合は、「やっといて」で丸投げにせず、自分も立ち会って後の掃除をきちんとしましょう(指定花屋から、やっときますから帰っていいよ、と言われたら、そのときは喜んで帰っちゃいましょう)

◆お支払いは、来店か振込みで

 指定花屋を使って一番ドキドキするのは、「ご請求」です。草月展終了後に、指定花屋から封書で請求が届きます。
 指定花屋でなくてもそうなのですが、注文の花は請求金額が後で確定するのが普通で、今生けている花がいくらなのか、みんな分からずに生けるものなのです。(注文時に大体の予算の話はしておきましょう。でないと、マジでオドロキの金額になることがあります)

 請求金額は、「高いだろうな」と思っていてください。自分が想像する「高い金額」よりも高いかもな、くらいに思っていてください。
 請求書は、大体11月の下旬頃に届きます。支払い方法は、来店して払うか、振込みで払うかのどちらかです。振込み先は、請求書に記載されています。

 私は今まで毎回「振込み」で払っています。本当は、来店して「お世話になりました」くらいのことは言いたいのですが、なかなか三田まで行けないので、振込にさせてもらっています。

◆ビミョーな問題……チップはいるのか?

 これ、なかなか微妙な問題です。でも初出品や、初めて指定花屋を使う場合は、ほぼ気にしなくても良いことですので、自分に必要ないと思われたらこの項は飛ばしてください。

 流内で名を知られているような先生や、大門下を持つ先生は、多分指定花屋の職人さんにチップを出していると思います。職人にチップを出し、社長にも何か「サンキューギフト」を贈る、くらいのこともされているのかもしれません。

 チップが必要になるラインは、人によって考え方が違うと思います。また、高いお金を払っているのだから、チップなど不要という考えも正しいと思うのです。
 なので、シンプルに、「請求金額のほかに、もう一つ何かお渡しして感謝したい」とこっちが思う状況が生まれたら、そこがチップを渡すラインではないかと思います。

 管理人自身は、今まで指定花屋にチップを渡したことはありません。理由は、「自分の取引金額で、チップまで渡すのは不自然」と思ったからです。あまり小さい買い物の場合、「お礼を別途お包みする」とかえっておかしいですからね。そこそこの高額注文をした場合に考えればよいことだと思います。

 私が、今後「チップを渡したほうがいいかな」と思うとすれば、
  • 超ワガママ注文をしてしまった
  • 生けこみ、あげ花ともに職人さんの手を借りて、大いに助けてもらった
  • 入れてもらった花材の力で大成功だった
  • 普通なら頼めないようなことを、好意で引き受けてくれた
↑こんな場合でしょうかね。あと、指定花屋を完全に手足のように使える身分になったとすれば、「いつもありがとう」ってなもんで、毎回チップを渡すのがデフォルトになるかもしれません。

 というように、基本的にはご自分の考えでチップを出すかどうか決めれば良いと思います。チップは出さないと決めるなら、それも立派な見識です。ご自分の周囲に、こういうことを聞ける方がいるなら、聞いてみましょう。
「え! チップなんて考えたことも無い」
と言われる方も多いと思いますので、このコラムを見て「チップ渡すものなんだ、今まで渡さなかったけどどうしよう!」とうろたえることはありません。

 自分はチップを渡したほうが良さそうだ、と思った方は、いくらにするのかとお考えでしょうが、ここで「いくらくらいが妥当」ということは書くべきでないと思います。
 いくらにするのか、また、現金ではなくてモノにするのかは、ご本人が「これくらいかな」と思うところが正解なのだと思います。


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