◆草月展指定花屋を使いこなす その3

前の記事とあわせてお読みください

 この記事は、草月展初心者で、ハナモ&花判の注文も未体験、という方を対象とした記事です。ハナモ・花判のスタッフさんとツーカーの大ベテランの方には不要の記事ですので、飛ばしてください。
 草月展・ハナモ・花判のいずれもよく知らない方は、どうぞ参考になさってください。

※草月展とは、秋の草月流展(日本橋高島屋にて開催)のことを指します

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◆ファーストコンタクトから、注文へ

 私の場合は、ファーストコンタクトは電話でした。しかし、直接訪問してみても良いと思います。アポなしで行っても、店に迷惑ということはありません。
 ただし、注文の話をしっかりできるような職人が、一人残らず出払っていると、行っても無駄足という可能性が無いではありません(滅多に無い可能性だとは思いますけど)。私が、最初に電話するのはそのためです。

 私の場合は、毎回以下のような手順で注文します
  1. 電話して、「草月展の注文をしたい者です」と名乗る
  2. 相手が聞いてくることに答える(出品の席札名、出品会期、席番号、連絡先など。門下別を聞かれることもある)
  3. 現時点で希望花材をどのように考えているのか申告→電話だけで完了できる注文であれば、ここで花材と本数を申告して注文終了
  4. 来店日時を決める
  5. アポを取った日時に店舗を訪問
  6. 花材が完全に決まっていれば、花材名と本数を申告する
  7. 店のストック花材や、枯れモノ・流木の類を見たければ、その希望を告げる(店の品物を見て、自分の予定していた希望花材を修正するのもアリ)
  8. 「もっとこういうのは入荷しないだろうか」など、相談したいことがあればしてみる
  9. 枯れモノ・流木の類は、どうしても使いたいものを見つけてしまったら、その場で確保する(確保しないと、人に取られてしまう危険大)
  10. 店の品を見て、相談もした結果、花材が確定したら正式注文する。色々見たり聞いたりした結果、迷って決められなくなってしまったら、「また来ます」でその日は撤退
  11. 検討して花材を決め、再度来店アポを取って注文する。電話注文で大丈夫と思えば、「先日うかがった○○です」と名乗り、来店時に対応してくれた人に電話に出てもらい、決めた花材を伝える

◆初心者だからといって、ペコペコしないこと!

 指定花屋を初めて使う方や、草月展自体が初出品の方は、なんとなくハナモ・花判を使うなんて恐れ多い、みたいな心情を持っていることがあります。
 実を言えば、私も未だにその心情が抜けません。なので、ハナモ・花判に頭を下げまくる人の気持ちもよ〜く分かります。

 しかし、取引になったら、必要以上にペコペコすることはありません。こっちは、金を払うのです。しかも、町の花屋よりも、相当お高い請求に応じるのです。相手がいかに高級花屋であっても、クールに取引しましょう。

 私は、自分が花屋なのでよく分かるのですが、お客さんにペコペコされても、こっちは何も嬉しくはないのです。それより、100円でも多く買ってくれる人の方が嬉しいです。ペコペコするのは礼儀正しいこととは違うと思います。

 そんなことよりも、何が欲しいのか明確に伝え、花屋の側の説明をよく理解し、支払いを迅速にすることの方がずっと大切です。
 特に、やめた方がいいのは、、「恐縮しすぎて何が欲しいんだか分からない人」になることです。恐縮ゆえの前置きが並ぶ会話は、注文を受ける側からすると、「要するに、これこれこうですね」という確認リピートの回数が絶対に増えるので、非常にめんどくさいのです。
 ペコペコしたって、相手の得にはならないのです。クールにいきましょう、クールに!

◆注文後に、「入荷しません」と宣告されることもある

 ハナモ・花判への注文だけではなく、花屋への注文には、「入荷のために走り回ったが、ダメでした」ということがあり得ます。こういうことは、いつでも想定内と思っているべきです。

 「入荷しない」と言われた場合の対処法は、下記の三つです。
  1. 諦める(つまり、花材を一つ減らす)
  2. 別の花材で、入荷確実なものに乗り換える
  3. ハナモ・花判以外から調達する
 一番普通な対処法は、【2】でしょうね。「あれがダメなら、何なら入りますか」と相談するわけです。【1】の方法は、乱暴なようですが、3〜4種類も花材を使おうとしている場合には、一種類くらい無くても大丈夫なことがありますから、選択肢としてはアリです。
 【3】は、ハナモ・花判でさえ入荷できないものが、よその花屋で入荷できることはあまり無かったりするので、難しい方法ではありますが、意外に町の花屋さんでゲットできることが無いではありません。また、花材によっては、個人所有の植木を切らせて貰うように交渉したり、「田舎の裏山にたくさんあるわよ」という方を見つけたりして、可能になる場合もあります。

 入荷の見込みが立たないことが判明するような場合は、指定花屋はそれが分かった時点で「どうも入荷が難しい」と連絡してきます。それを聞いてパニックにならず、冷静に判断して次の手を打ちましょう。どんな決断をするにしろ、決めるのは作者の仕事であって、花屋に押し付けることはできません。

》》次の記事に続く


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