◆フラワーの勉強で留学するには

フラワー留学

 あらかじめお断りしておきますが、管理人自身には、留学の経験はありません。花関連の勉強で留学体験のある知人なら、ほんの数人ですが身近にいるので、話を聞いたことならばあります。しかし、それらはすべて伝聞情報ですので、自らの体験を語ることはできません。
 この記事では、そのような「聞いた話」と、巷にあるフラワースクールの留学情報などをまとめてみました。(色々と情報が足りない部分もありますので、今後も情報を追記していく予定です)

※フラワー留学で学べることは、主に「フラワーアレンジメント」「ブライダルフラワー」「プリザーブドフラワー」「フローリスト技術」「ガーデニング」などです。ハーブ関係は、「花の技術」よりも、「アロマ技術」寄りのものが主のようです。

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◇最もシンプルな方法……自分で海外のフラワースクールを探して入学する

 私の知人の一人は、すごくシンプルに、自分で海外のスクール(イギリスの学校でした)を選んで入学手続きをして、1年弱くらいだったと思いますが、イギリスで生活してディプロマを取って帰ってきました。
 その方の場合は、「フラワーアレンジメントの生まれたイギリスで、正統派のワイヤリングの技術を教えてくれるところで学びたい」というコンセプトでスクールを探し、一からすべて自分で調べて手続きしていました。留学のために、仕事もやめて、傍から見ていると、「なんか、すごい勢いで行ってしまった」という感じでした。

 この例を見るにつけ、「行きたい」と思ったときに、時間とお金があったなら、思いのままに、勢いで行ってしまうくらいの方が良いようにも思えます。

 ちなみに、花の留学先として、よくあるのは、イギリス、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツです。いずれも、フラワーアレンジメントが盛んな国です。
 日本が本家本元であるいけばなの世界にも、留学する方はたまにいて、そういう方の行き先も、上記の5カ国であることが多いです。いけばな人の場合は、いけばな以外の花の技術やセンスを勉強して、いけばなにもその経験を役立てようという主旨になるのだと思います。
 私は……もしも自分が行くのだとしたら、最初に考えるのは「ベルギー」だと思います。ベルギーには、ダニエル・オストがいますから。でも、言葉の問題を考えると、やはり英語圏ですかね……。(英語だって、決して得意ではないのですけど、ほかの言語よりはマシだろうと思うので)

◇専門家に留学のコーディネートを頼む

 上の項で書いたような、「何もかも自分で決め、自分で動く」ことを、もう少し楽にやろうとするなら、フラワー留学のコーディネートを行っている専門業者=留学会社に申し込むという手もあります。

 これも、私自身が使っていないので、「どこの会社がいい」ということがすすめられないのが申し訳無いのですが、まあ例として、こういうものがある、という程度の情報だけでも載せておきたいと思います。

↓リンク先で、各社の特徴や、かかる費用などをチェックしてみてください。費用の相場や、必要な語学力の目安などを知るだけでも、無駄ではないように思います。
フラワーメイト……オランダへの花留学
アズウィック……フラワーアレンジメント留学のページにリンクしています
女子Ryu……フラワーアレンジメント留学のページにリンクしています

◇とりあえず海外へ行ってしまい、その後にスクールを探すこともできる

 この方法は、ある程度以上に「海外生活したい」という思いがある方向きです。花の勉強よりも、海外生活に重きを置きたいくらいの方でないとできないでしょう。目当ての国に、何はともあれ行ってしまい、勉強することは行った先で考えればいいや、というやり方です。

 私からすると、この方法は結構無謀に見えるんですけど、最近の若い方はわりと平気でこれをやります。私が、あるいけばなの会で会った人は、何となく向こうで働こうかと思って渡米し、せっかく働くなら花関係がいいやと思って花屋で働き(もともといけばなをやっていた人ですから)、アメリカ人好みの花をうまく作れるようになりたいと思って、近所のフラワーアレンジメント教室に行った……ということでした。
 厳密に言うと、「フラワー留学」ではないのかもしれませんが、結局その方が帰国時に持ち帰った最も大きな収穫は、「アメリカでの花の勉強」でした。

 行ってみて、花の勉強に良い環境に出会わなかったらどうするんだ……とか私は思いますが、活動的&国際的な人は、「それはそれ」として現地で道を探せるのでしょう。

◇ワーキングホリデー制度を利用し、海外のフラワースクールに通う

 上の項で書いたような勉強の仕方は、ワーキングホリデー制度を利用して行うこともできます。
 渡航先が限られたり、年齢や滞在期間に制限がありますが、ワーキングホリデーで海外に行き、フラワースクールに通ったり、あわよくば花屋でバイトもしてしまおう、ということが可能です。2013年現在で、日本とワーキングホリデーの取極めを結んでいる国は12カ国。その中には、フラワー留学の人気国である、フランス・ドイツ・イギリスが含まれます。

 見聞を広めることを主にしてワーキングホリデービザで渡航し、オマケ程度に現地で何か学習しようと考えている方がおられるなら……その方が花をお嫌いでないなら、私はぜひ花のスクールに行くことをおすすめしたいです。私は、たった二人、それも短い期間だけ、外国の方に教えたことがあり、そのときに、ろくに言葉も通じないのに、レッスンとしてはあまり苦労せずに成り立った経験があるからです。
 絵や音楽もそうかもしれませんが、花にもあまり国境はありません。「目で見て何とかする、目で見て何とかできる」のが、花の技術です。

◇多分、一番メジャーな方法……通っているスクールの、留学制度を活用する

 現在では、多分このパターンのフラワー留学が一番多いのではないかと思います。
 この方法は、日本でフラワースクールに通い、そのスクールが募集している「留学コース」のようなものに応募する、というものです。お料理の学校で、「フランス本校に短期留学できます」みたいなところがありますよね。ああいうものが、フラワースクールにもあるのです。

 フラワーアレンジメントは、元々西欧で生まれたものです。そのためか、留学制度のあるスクールは、そんなに珍しくありません。期間は、ほんの数日のツアーレベルのものから、数ヶ月に及ぶものまで、色々あります。スクールがバックについて、色々と段取りしてくれますので、自分で一から調べて願書を書くような留学に比べると、手間数と安心感が大きく違うと思います。また、同じスクールで、過去に留学制度を体験した方がいれば、詳しく話を聞くこともできますので、「勢いだけで突破」が苦手な人にも、敷居が低いと思います。

 これから花を学びたいと思っている方で、「フラワー留学したい」という希望が前提にある方は、留学制度のあるスクールを選ぶというのも、良い選択だと思います。

 各スクールがどんな風に留学制度の告知を行っているのか、いくつか見てみましょう。
フラワーデコレーター協会
MISUMIフラワースタジオ

◇事前にチェックしておいたほうが良い項目

 留学する前に、最低限調べたほうが良いと思われる項目を、ざっと挙げてみます。

  • 費用……お金はいくらかかるのか。学費・生活資金etc
  • 保険……留学保険をどうするのか
  • 食事……自炊なのか、食事つきで生活できるところなのか、外食オンリーなのかetc
  • 住居……自分で手配するのか、してもらえるのか?
  • ネット環境……長期滞在するなら、PCがあれば便利なので、ぜひ検討を
  • 持って行くもの……特に、花の道具は日本のものが品質的に優れていることが多いので、持って行った方が良さそうなものをピックアップしよう
  • サポートは?……スクールや、業者が間に入っている留学なら、出発前や現地でのサポートについて確認しておきましょう

※人の受け売りですが、「デジカメは必ず持って行き、後々活用できる写真を撮るのが良い」とのことです。海外のスクールは、日本ではなかなかやる機会の無いスタイルのデコレーションを作ったり、フラワー雑誌でも見たことないようなワイヤリング技術を勉強させられることが多々あり、それらの画像を残しておくと、自分用の記録や、日本に帰ってきてからのプレゼン資料に役立つとのことです。

◇やはり、経験者の口コミはチェックしたい

 フラワー留学経験者の、実体験に裏付けられた口コミは、やはりチェックしたいものです。留学に関しては、管理人自身が多くを語れないもので、申し訳ありませんが、下記のサイトなど参考になさってください。

●留学感想:フローリスト・フラワーアレンジメント・フラワーデザインコース

 ヤフー知恵袋などの、QA掲示板も役に立つと思います。

◇留学経験を、生かすも殺すも本人次第

 現在、花の世界では、「留学して技術を学んできました」と言っても、正直そんなに他人は恐れ入ってくれません。世界的に有名なスクールや、伝統あるスクールの名前を出しても、「へーすごいなあ」くらいのものです。多分、花屋や、ブライダルフラワー技術者の採用選考でも、強力な武器にはなってくれないと思います。

 つまり、「海外で勉強してきた」ことは、みんな感心はするけれど、それだけで仕事が取れるとか、プロの中でも一目置かれるとかいうことにはならないのです。「フラワー留学しました」の事実だけで、箔付けになると思っているなら大間違いです。花の技術の世界では、「留学までして勉強してきたそいつが、どれだけ役に立つのか」「どれだけ魅力的な花を作れるのか」を注目しますから、その人がデキる人なら、
「さすが、留学して頑張っただけのことはあるなあ」
になるし、その人がデキない人だったら、
「留学したって、なんにも実になってない」
と言われるだけのことです。

 留学してきた時間と、かかった費用を無駄にせず、後の技術者人生につなげたいと思うなら、留学先では、真面目に技術習得して、センスやビジネスの感も磨いて、デキる人になって帰ってこなければなりません。
 さすが、経験豊富で何をやらせてもできるし、仕事がきれいだし、知識も深いし、既成のものにとらわれずに花の魅力を引き出せる人だ、海外で武者修行した人は違うねえ! ←これくらいのことは言わせてやりましょう!(でもね……異文化や、現地に行かなければ出会えなかった人たちに触れ、楽しい花のイベントだったと思って、満足感を持って帰ってきたなら、それだけでも良い経験でしょうから……大きな収穫につながらなかったとしても、それを無駄な経験とは言えないよな、と、管理人は思います)


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