◆ブライダルブーケ発注完全マニュアル〈その3〉

 (ブライダルブーケ発注マニュアル〈その2〉より続き)

◇ブーケの数

 白いブーケを1つだけでも、私は十分と思うのですが、最近は、白ブーケとお色直し用の色ブーケとで、最低2つ、という発注が一般的になっています。

 別段、ブーケの数にタブーは無いので、花嫁の好きなように決めて問題ありません。たまに、「ドレスを変えるたびに、ブーケも完全に変えなければおかしいかしら」と思っている方がおられますが、色ブーケを使いまわして悪い法などありませんので、色ドレス複数に対して色ブーケ1つでも大OKです。ただ、誰が見ても「このドレスにこのブーケは……ありえん!」という組み合わせだけはお避けくださいね。

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◇発注の時期は?

 ドレスが決まったら、すぐに発注するくらいが良いでしょう。人生の中でも大きなイベントなのですから、あわてず、余裕を持って臨むのに、あまり切羽詰った日にちでない方が良いと思います。具体的な日にちで言うと、式当日の3週間前くらいには発注するのが良いです。(二週間前だと、ちょっとギリギリ感あり)
 また、一般的には誰でも「ドレス→ブーケ」の順で決められるので、特にここで注意事項として書く必要も無いかもしれませんが、「ブーケ→ドレス」の順で決めようと思うのは無謀です。ドレスと、小物まで付けた写真を見て、それにあわせたブーケを作るものですので、ドレスを決めないうちにブーケ注文に来てもらっても、「ドレス決まったらまた来てください」としか花屋は言えないです。
※ブーケのスタイルに具体的な夢があるなら、ある程度事前に、「どんなドレスがこういうブーケにふさわしいのか」を調べてからドレスを決定しましょう。

◇実際に、何て言って発注するのか?

 花屋さんに、自分が本当に「こうしたい」「もっとこういう方が良い」ということを正確に表現して伝えるのって、結構難しいですよね。

 まず、ものすごく明確な希望があるのなら、直球でそれを伝えましょう。場合によっては「季節的に無理です」とか、「水の下がりやすい花なので無理です」とか、「お値段的に無理です」とか、言われちゃうかもしれませんが、それでも、基本的に花屋さんは花嫁の味方です。それは無理だが、これではどうか、という提案を絶対にしてくれます。一緒に最良の形を探す、くらいの気持ちでいていただければと思います。

 ウエディングドレスの写真は、絶対に持って行くべきです。花屋さんは、「ドレスの写真を見せて欲しい」と必ず言いますので、あらかじめ用意しましょう。花屋さんは、全体のシルエットが見たいので、全身が写っている写真が必要です。小物もすべて身につけた写真がベストです。そして、花屋さんにその写真を預けてください。(製作するときには、写真をそばに置いて作りたいので)
 更に、花嫁の身長と、当日の靴のヒール高を具体的な数字で申告してもらえると、なお良いです。

 結婚情報誌や、花雑誌のブーケ特集ページなどで、気に入ったものがあったら、雑誌を持参してくださるのも、話が具体的になって非常に良いです。
 もしも、会場やドレスに「テーマ設定」があるのであれば、必ず申告してください。「南仏の田舎風」とか、「天使をイメージした」とか、具体的に「だれだれ風」(女優とかタレントなど)とか、もしくはもっとシンプルに「かわいい系」「シックに」「カラフルに」とか、あるなら必ず教えて欲しいです。統一テーマから、ブーケだけが外れていたら、相当イタイです。
 会場の写真は、花屋の側からは求めないことが多いのですが、実は、あれば非常にブーケが作りやすくなります。床・壁・テーブルクロスの色が分かるような写真が望ましいです。

 花屋さんの側からすると、一番困るのは、希望のブーケのイメージが何一つ思い浮かばない花嫁さんです。
 何でも良いですから、「こんな色で」「こんな感じで」というものを見つける努力を、花嫁さんもしていただきたいです。
 「こうしたい」希望が無いのなら、「こういうのだけは嫌だ」という意見でも良いのです。

 花屋さんとの相談の中で、これだけは守った方が良いと思うのは、花屋さんがすすめることをちょっとでも嫌だと思ったら、面倒くさがらずに「私はそれは嫌だな」「私のイメージはそうじゃない」とはっきり言うことです。
 既婚婦人の方に、ブライダルブーケの思い出をうかがうと、皆さん、一つや二つは悔いを残しておられるのですよ。大抵の方は、「後から、やっぱりこうするんだったと思うことがある」みたいなのです。
 もう一度言いますが、花屋さんは花嫁の味方です! 全力で応援しますよ。

◇いつ届けてもらうのか

 式当日に、会場に届けてもらうのがベストです。特殊事情で、当日前渡しになる場合は、「本番まで、どう保管し、どう持ち運んだら良いのか」を花屋さんとよく相談しましょう。

◇届いたブーケをどうするか

 一般的な結婚式場ならば、係りの人が花屋さんから受け取ってしかるべく管理するので、花嫁が気を回す必要はありませんが、気を付けた方が良いのは、「自分たちで作るタイプ」の結婚式の場合です。
 例えば、「小さなレストランを借り切りで」とか「ホテルの一室で」とか、「町の教会で」のような場合、届いたブーケをどこかに置いとかなきゃなりません。
 箱のまま置いとけば良いじゃん、ですって? 花屋さんが箱ごと置いていってくれるとは限りませんよ。必要なら最初から「箱に入れて置いとけるようにして」と申告しておきましょう。
 ラウンドやキャスケードのブーケなら、最悪「むきだしでその辺の台の上に置いとく」ことも可能ですが(でも、一部つぶれる可能性あり)、世の中には、中空保管せねばならんようなブーケも存在するのです。完全な球形に、バッグのような持ち手を付けたブーケなど、どこかに引っ掛けとく以外に方法がありません。どこかに置いたら、下面がつぶれますからね。壁のフックに引っ掛けたら、壁に付く部分がつぶれます。球の周り全体に空間が確保できる状況を作らなければなりません。
 また、こんなことって、発注のときには普通は思い至らないのです。注意が必要です。当日「どうしよ!」ということが無いようにしたいものですね。

 結婚式なんて、準備期間は長いのに、終わってみればあっと言う間なのだそうです。(数時間ですものね)実際に花嫁が胸の前でブーケを持っている時間なんて、本当にわずかです。
 それなのに、始まる前には「どうしよう」「こうしよう」と悩み、終わって何年も経つのに「こうすればよかったよなあ」と後悔するのは、ブライダルブーケを女性たちがどんなに大切に思っているかの現われです。悔いを残すくらいなら、「こんなにうるさく注文して良いのかしら」というくらい、花屋さんに相談した方が花嫁さんのためだと私は思います。遠慮することなど、ありません。どんどんうるさく言ってください。


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