◆ブライダルブーケ発注マニュアル〈その1〉……ブライダルブーケは、どこに頼む?

ブライダルブーケ

 職業柄、今までいくつかのブライダルブーケの注文を受けたことがあります。自分で作ったことだけでなく、友人のために、私の懇意にしている花屋さんへ、注文の口聞き役をつとめたこともあります。
 基本的に、ブライダルブーケの発注は、コサージの注文と同様、発注未経験の方が思っているほどには難しいものではありません。(コサージ発注完全マニュアル参照)コサージの、「ちょっと大きくて本格的バージョン」みたいなものです。
 ブライダルブーケで一番やっかいなのは、実は「花嫁の迷い」です。ブライダル情報誌などを見て、全部素敵に見えるものだから、どうにも決めかねてしまうのでしょうね。下記に発注手順を紹介しますので、少しでも、迷いを整理する手助けになればと思います。

 まずは、ブライダルブーケは、どういうところに頼めるのかを解説します。ブライダルブーケを頼める場所は、複数あります。

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◇結婚式場に頼む

 ホテルや結婚式場での挙式であれば、会場に頼むのが最も簡単です。今日び、「うちでブーケのお手配はしません」という式場など無いと思われます。式の運びや、着付けとの連携もばっちり取れますから、特に別発注したいようなこだわりの無い方にはおすすめです。

 また、ホテルや式場の付属花屋(提携花屋)に依頼するなら、最悪「式の最中にブーケを落として、花の首が一本折れた」ようなトラブルが起こったとしても、担当者がすぐさま飛んできてケアしてくれます。(実は、このようなことにも対応できる分までが、式場のブーケの値段には入っています。お高いのは、このためもあるのです)
 難点は、流れ作業のようにブーケを決める手順がすすみ、花嫁の細かい注文など聞いてくれないケースが見受けられることと、決まった形のブーケしか用意してもらえないケースがあることです。個性あるブーケを持ちたい方は、自分で花屋さんを選んで発注するほうが、満足度が高いことが多々ありますので、早い段階で式場担当者に「ブーケもこちらで作ります」と即答しないようにしましょう(「検討させて」にとどめます)。また、式場のブーケを受注する手順や説明に、納得できないことや分からないことがあれば、流してはいけません! 納得できるまで話をし、「ここでは私の希望は通らない」と分かったなら、ブーケは自分で手配すると決断する勇気も必要です。(まあいいやで済ませた人のほとんどは、何年たっても後悔します)

※式場提携以外の花屋でブーケを作る前に、ブーケ持ち込みがOKなのか、持ち込み料はかかるのか、かかるならいくらするのか確認しましょう

◇結婚式場外の花屋さんに頼む

 「どうしても気に入りの花屋さんに発注したい」「いわゆる、結婚式場でない場所で挙式する」などの場合は、ご自分で花屋さんに発注しなければなりません。

 花屋さんのセレクトは、「ココに頼みたい!」という希望の店舗がある場合は、とりあえずそこに出向いて「ブライダルブーケを注文できますか」と聞いてみましょう。そして、何が何でもそこしか嫌だ!という場合を除いて、即発注は避けた方が良いと思います。
 そう、不動産屋と同じことで、何店舗か探ってみるのが賢いのです。複数の中から、最も花嫁の趣味とお財布にふさわしい店舗を選べば良いのですから。
 どこに頼んで良いのか分からない場合は、自分の身近から当たる方法と、人様の情報に頼る方法とがあります。
 前者は、自分の行動範囲の中から花屋さんを見つける方法です。家の近所や通勤途中で「ここ、どうかなあ」と思う花屋さんを見つけ、注文できるかどうか聞いてみましょう。
 後者は、結婚情報誌などに掲載の花屋さんに行ってみるとか、親しい人で、ブライダルブーケ発注の経験がある方に紹介してもらう、などの方法です。特に、発注経験者の体験談は、何かと参考になることが多く、聞いて損はありません。
※事前に、会場にブーケ持ち込みがOKなのか、持ち込み料はかかるのか、かかるならいくらするのか確認しましょう

◇親しい人に個人的に頼む

 自分の親しい人の中に、ブライダルブーケを作るしっかりした技術のある人がいれば、その人に直接頼むのも良い方法です。花嫁の個性をよく知り、心から祝福の気持ちを持った人に作ってもらうブーケは、一生の記念になるでしょう。私の見たところ、ブライダルブーケが作れる人で、知人に製作を頼まれて嫌がっている人などはあまりいません。頼まれると、みんな喜んで、いそいそと準備を始めます。遠慮しないで、頼んでみると良いですよ。(本当に負担に思えば断りますから!)

 気をつけるべきは、頼もうと思う人が、本当に本番用のブライダルブーケを作る技術を持っているかどうかです。正直言って、ブライダルブーケを遊びでなく作れる人というのは、巷にそんなにはいないものです。ギャラ有りの納品経験が無い人なら、私なら頼みたくありません。
↓この程度の情報で、ブライダルブーケを頼みに行くのはキケンです。

「10年もフラワーアレンジを習っている人だから」
「ブライダルブーケの講座に出たことあるって言ってた」
「一度、目の前で花束を作ってくれたけど、とてもきれいだった」

↑このくらいのことなら、少し本気でフラワーアレンジを習っている人はみんな当てはまるのです。しかし、ブライダルブーケの技術は特殊であり、私は花屋になってから何年も、たとえ友人に頼まれようと、「披露宴用は遠慮させて。二次会用しか受けないことにしている」という方針でした。(単独で納品した経験が無かったからです)

 ブライダルブーケは、それほど重要に考えるべきものです。基本的には、趣味の範囲でフラワーアレンジを習っている人なら、頼まないほうが無難です。(一度頼んでしまうと、後から「やっぱり花屋さんで作りたい」と言えなくなってしまいますので注意!)
 プリザーブドフラワーのブーケであれば、事前作製なので、もう少しゆるく考えても大丈夫ですが、生花のブーケは、軽く考えると、結局花嫁が泣くことになります。

※プリザブーケの製作を知人に頼む場合は、「式の前に一度見せて」と言っておき、事前チェックできるといいと思います。また、花材をそろえる段階から、製作者に一々画像を送ってもらうのも良いでしょう。製作途中の画像も、「半分までできたよ〜」みたいなメールで貰える仲だと最高です。

※事前に、会場にブーケ持ち込みがOKなのか、持ち込み料はかかるのか、かかるならいくらするのか確認しましょう

◇会場外にブーケを頼む人は、どのくらいいる?

 少々不確かなデータになりますが、私が結婚式場の人に聞いた感触では、持込ブーケの割合と言うのは、50%よりも多いくらいの感じらしいです。
 もちろん、私の聴取した狭い範囲での話ですので、全国のホテル・結婚式場にしっかりアンケートを取ったら、あるいは違う数字が出るかもしれないのですが、それでも、複数の場所で、複数の人に、数年にわたって聞いてみているので、実態と完全にかけ離れているということでもないのではないかと、私は思っています。
 ブーケを持ち込む人は、決して少なくないのです。一昔前には、おとなしく式場用意のブーケを持つのが普通で、持ち込みブーケは「そこまでしなくても」という空気があったものですが、今やそれは過去の話になってしまったようですね。

 そんな世の中になったのですから、ブーケを持ち込みたい花嫁さんは、当然のようにその希望を申し出て大丈夫ですよ。あなたは、「ワガママなお客」ではありません。その希望は、「大変よくあるご希望」の一つです。

ブライダルブーケ発注マニュアル〈その2〉へ続く

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