◆お迎え装花について

ウエディングフラワー:ウェルカムボード、ドア飾り

※このページにダイレクトにお入りの方は、一応このような前書きというか、前置きをお読みください。

 この記事では、来場したゲストを迎えるための花について解説します。迎え花は、ここで解説するものだけではなく、会場のしつらえや、花嫁のアイデアによって、多様な飾り方が考えられますので、あくまでも一般的なお迎え花の例としてお読みください。

◇ウエルカムボード装花

 ウエルカムボード周りを飾る花のことです。プランの「装花代」には含まれていないことが多いです。
 ウエルカムボード自体は、最近はほぼすべての式で置かれています。それを、花屋に生花で装飾してもらうことができます。
 しかし、どうしても無いとおかしいというものでもなく、節約するなら付けなくていいと思います。ウエルカムボードに生花で装飾すると、結局、ある程度の大きさのアレンジメント並の労力と花が必要になりますので、「ちょっと飾るだけ」と思っても、5,000円くらいはかかってしまいます。
 金額の相場としては、5,000〜1万円くらいでしょう。1万円を超える金額を出す人は、なかなかいません。

 実際の注文方法については、会場装花全般のページを参照ください。

 ウエルカムボードの花代をギリギリまで抑えたいなら、小さなウエルカムボードに、1〜3本くらいの花をミニ花瓶に挿して添える程度にすることもできます。ささやかでも生花が欲しいなら、そういう方向もアリです。
 また、いっそ造花にして花代を抑えるという方法もあります。ウエルカムボードを式場で借りるなら、造花の装飾を頼めるか、もしくは自分たちで造花を飾り付けていいかを確認してください。

 ウエルカムボードは、手作りすることも多いアイテムですので、こちらにも専用のページを設けました→花嫁手作りのウエディングフラワー:ウエルカムボード こちらのページでは、主にプリザーブドフラワーで飾る方法を紹介しています。

◇受付装花

フラワーアレンジメント 受付テーブルに置くフラワーアレンジメントのことです。(ここでは、生花のオーダーについてのみ解説します)

 受付装花は、半数以上の人が置いていると思います。式場プランの「装花代」には含まれていないことが多いので、飾るなら追加料金になります。花代を抑えたいなら、削ることも考えて良いでしょう。

 受付装花が無いからと言って、ゲストが「おかしい」と感じることは無いと思います。しかし、机の大きさによっては、机上が妙にガラーンとしてしまうことがあり、「なんかサビシイ」と感じられてしまうことはあるかもしれません。そういうときに花を置くと、華やかになると同時に引き締まります。
 でもまあ、ガラーンとしてると思ったら、モノの置き方でごまかせることもあるので、花ですべてを解決しようと思うことはありません。逆に、小さい机なのに、当日机上に置くものが多いなら、花は邪魔なこともあります。本当に必要なのか、欲しいけど邪魔になったりはしないのかなど、よく考えて決めましょう。

 受付装花の相場金額は、3,000〜5,000円くらいだと思います。あまりにも奇抜な花を飾ろうとする人は少なく、会場全体のイメージにあわせた花で華やかに作り、ポイントになる程度でよいと思います。(もちろん、受付の時点から攻めたい人は攻めてもよし!)
 実際のオーダーの方法は、会場装花全般のページを参照ください。

◇ドア飾り

 会場のドアに掛けるスタイルの花装飾です。ドア飾りがプランの「装花代」に含まれていることはほぼ無いと思いますが、造花の飾りがオマケ的に付けてもらえるようなところもあるようです。

 ドアに掛ける花というと、リースを思い浮かべる人が多いかと思います。また、実際にリース型のドア飾りも、式場で使用されています。しかし、必ずしも輪に作ったものだけがドア飾りではありません。

 そもそも、「ドア飾りなんてするんだっけ」という人も多いかもしれません。ということはつまり、ウエディングの装花として、ドア飾りは必須ではないのです。特に、ウエルカムボードに花を付けた場合には、更に迎え花を重ねる必要は無いとも言えます。
 なので、ドア飾りは、付けたい人が付ければいいレベルのものです。ただし、ウエルカムボードの装花も無く、ウエルカムフラワーらしきものも無いなら、ドア飾りの導入を一度は考えてもいいかもしれません。(迎え花が、1点は欲しいところです)
 実際のオーダーの方法は、会場装花全般のページを参照ください。

 しかし実を言うと、私は個人的には、大きなこだわりが無いなら、ドア飾りは付けず、ウエルカムボード装花を付けるか、ウエルカムフラワーを置くほうが良いのではないかと思っています(完全に私見です)。
 生花でドア飾りを付けると、ウエルカムボード装花よりも、ウエルカムフラワーを置くよりも、金額が上がる傾向があるからです。
 ドア飾りというのは、リースにする場合もそうですが、要するに「壁に引っ掛け式」の花になります。そうすると、器を置いたところに生けるような花よりも、セッティングに仕掛けが余計に必要になるんです。ワイヤーワークを駆使したり、オアシスを見えないところに仕込むような工夫は、手間も時間もかかります。
 花のオーダーで、「手間と時間がかかるもの」というのは、すなわち「より多くのお金がかかるもの」なのです。どうしてもドア飾りが欲しいのでなければ、手間と時間がかからない、より安く済む花で飾ればいいのではないでしょうか。
 ドア飾りを花屋に発注すると、スタイルにもよってもかなり異なるのですが、3,000〜1万円くらいかかります。ホテルの場合なら、1万5,000円に届くこともあるかもしれません。

 ドア飾りをしたいが、生花にはこだわらないという場合は、ウエルカムプレートのようなものを、造花やプリザーブドフラワーで飾ったものを自作して掛けるとか、プリザリースの華やかなものを飾るなどすることもできます。
 プリザリースは、作れる人は自作でもいいですが、既製品を買っても「生花のドア飾り」より安く済むこともありますので、選択肢の一つに入れてもいいのではないでしょうか。

【プリザ・リース 既製品の例】
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あじさいアナベルのリースS◆プリザーブドフラワー

◇フラワーアーチ

 式場(会場)入り口に、花のアーチを設置することで、ゲストを迎える花にすることができます。

 アーチの金額は、当然ながらプランの「装花代」には入っていません。付けるなら、追加料金がかかります。
 ぶっちゃけ、フラワーアーチは高額ですので、誰でも飾るような花ではありません。第一、会場がアーチを設置できるようなところなのか、花屋がアーチの資材を持っているのかによって、実施不可能のこともあります。

 アーチを生花で飾りつけると、値段を抑えようとしても5万はかかると思います。まあ、相場で8〜10万円くらい。ちょっと贅沢すると、たちまち10万も超えると思います。絶対にアーチを据えるんだという夢を持った花嫁さんでないと、業者の側も、軽々しく勧められない値段です。
 ただし、これを造花にすると、一気に値段を下げることができます。造花のアイビーなどをメインにすれば、数千円くらいでも可能かもしれません(100均に造花のガーランドなどもありますし……)。しかし、あまりにも安っぽいものだと、「無くてもいいんじゃないか」ということになりますのでご注意ください。

 実際のオーダーの方法は、会場装花全般のページを参照ください。
 フラワーアーチに関しては、「アーチを置けるのかどうか」「置いたために、ゲストが歩き難くならないか」という部分を最初に確認し、設置OKのときのみ行うことになります。
 設置は、基本的には式場提携の花屋がいいですね。外部花屋なら、「アーチの枠」を会場が貸してくれる場合のみ、できる飾りだと思ってください。
 普通は、町の花屋は「フラワーアーチの枠」など備えていません。枠を購入することになれば、請求書には「枠代」も乗ってきます。ちなみに、今私が手元で見ている花資材のカタログによれば、「ブライダル用アーチ枠」は、上代で25万円ほどです。

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