チャペル装花

◆チャペル装花に関する覚え書き

※このページにダイレクトにお入りの方は、一応このような前書きというか前置きをお読みください。

※式場外部の花屋を使うことをお考えの場合は、あらかじめ会場が「花の持ち込み可」であることをご確認ください

◇チャペル装花には、どんなものがあるのか

 結婚式は、宗教的儀式ですので、チャペル内の装花は、披露宴のように自由自在な演出を加えたり、どこにでも飾っていいものではありません。
 基本的には、チャペル装花と呼ばれるものは、以下のものです。

  • 祭壇のスタンド花
  • チェアフラワー
  • フラワーシャワー

 教会によっては、祭壇花さえ置けない(そういう宗派なんだと思います)ことがあります。
 ご自分が式を挙げる場所では、何が必要で、何が禁じられているのかを、あらかじめ確認しておきましょう。

 決まった花を決まったように飾るだけとは言え、花のグレード・花のスタイル・リボンのあしらいなどにより、挙式するカップルにふさわしい花にすることはできます。印象的な花を使うと、装花の力でチャペルの顔まで変わることさえあります。
 また、式場内のチャペルなどは、演出どんどんOKのこともありますので、花たっぷりの式を挙げたい方は、式場にどんな飾りが可能なのか相談してみましょう。厳かな場面でこそ、華やかに映える花もあります。

◇チャペル装花……祭壇のスタンド花(献花)

チャペル装花:祭壇スタンド花

 キリスト教式の「式料」には、普通は花代は含まれていません。しかし、式場プランには、含まれていることもあります。

 祭壇の花は、真ん中に1点飾る場合と、両サイドに2点飾る場合があります。
 チャペルによって、1点なのか2点なのかが変わりますので、外部花屋から装花を持ち込む場合には、あらかじめどちらなのか教会に確認を取って、花屋に伝えてください。(式場内チャペルで、式場提携花屋なら、当然分かっていますので大丈夫です)

 教会内部の花は、基本は白です。白に、グリーンや、淡いブルー系を混ぜ込むくらいになります。
 聞いた話ですが、キリスト教的には(私はクリスチャンではないです)、ユリの花が宗教的に高位な花なのだそうです。なので、最高に厳かにしたければ、白ユリを使うと良いでしょう。

 チャペルと無関係な花屋に装花を発注するときには、使ってはいけない花が無いか教会側に確認し、それを花屋に伝えてください。
 これも、何か宗教上の決まりのようで、万が一、使用NGの花が入っていたら、現場で花を引っこ抜くハメになります。

 値段の相場は、1点2万〜5万円くらいです。
 2点飾りの場合も、1点あたりが2万円〜くらいですので、単純に1点飾りの方が金額を抑えやすいです。
 しかし、2点飾りの場合も、「二つで5万円」くらいが相場で、「5万×2=10万円」まで出す人はあまりいません。

◇チャペル装花……チェアフラワー

 チェアフラワーとは、バージンロードの両脇の椅子にくくりつける花装飾のことです。
(この記事に貼っている画像のチェアフラワーは、どれも「大きさ・花数」ともに頑張っている方です)

 椅子のところに、ちょっと付けるだけの花ではあるのですが、これも飾り方によって印象は随分変わります。

 不思議なことに、チェアフラワーというのは、ウエディングフラワーの中でも、相当「決まりきった形式」のものでありながら、花の違いやリボンのあしらい方によって、面白いほど会場の様子が変わります(ほかに目だった装飾が無いからでしょうか)。
 映画とか、ドラマの結婚式のシーンを色々見てみると、「こんなに違うものか」と思うほど、それぞれに違いがありますので、興味のある方は見比べてみるといいですよ。

 チェアフラワーの金額の相場は、500〜2,000円くらいです。列の数だけ必要ですので、仮に1,000円にしたとすれば、「1,000円×列数」の金額になります。ちなみに、私の今まで関わった結婚式では、2,000円より高かった人はいません。

 すべての装花と一緒で、チェアフラワーも、大きくたっぷり飾れば飾るほどに華やかさは増すので、豪華にしたい人は際限なく豪華にできます。しかし、チェアフラワーというものは、ケチっても、「しょぼい感」がそれほど無いのです。
 スプレーカーネーション1本だけだったとしても、かえって「厳かだ……」とか感じる人がいるくらいなのです。恐らく、「神の前である。ゴテゴテ飾るところじゃない」という風に受け取ってもらえるのだと思います。

 チェアフラワーは、リボン使いによっても印象が変わります。花代は抑えたいけど、華やかさは欲しいというのであれば、リボンをたっぷり使った装飾にしてみるのも良いでしょう。

 通常、「式料」にチェアフラワーの代金は含まれていません。
 式場プランであれば、含まれているケースもあります。よく確認しましょう。
 花の色や種類については、上の項(祭壇スタンド花)を参照ください。

◇チャペル装花……フラワーシャワー

フラワーシャワー
 フラワーシャワーとは、式を終えたカップルがチャペルから出てくるところへ、列席者が花弁をまいて祝福を送るセレモニーです。花弁が宙を舞う華やかなセレモニーに、憧れを持っている女性も多いと思います。

 しかし、フラワーシャワーは、意外に禁止会場が多いのです。どうしてもフラワーシャワーをはずせないと思っている花嫁は、「フラワーシャワー可」の会場を探さないと、後でがっかりすることになります。

 「禁止」の理由は、詳しく聞いたことが無いので分かりませんが、私の勝手な憶測では、宗派的な理由か、後片付けの都合か、どっちかではないかと思っています。
 なぜ、「後片付けの都合」などと思うのかと言うと、「造花なら可」の会場があるからです。花がつぶれた後の片付けや、シミを取るのは大変ですからね。

 そして、実を言えば、管理人は(花大好きな管理人ですが)、「生花より、いっそ造花がいい気がする」などと思っています。
 理由は、地面に落ちた花が踏まれた姿が、どうも良くないように見えるからです。生の花は踏めばつぶれますから、あれが「キレイ」とはあまり思えません。しかも、「フラワーシャワーでドレスを汚してしまった」という話を複数聞いたりしたものですから、いつしか「フラワーシャワーは造花の方が◎」と思うようになりました。

 しかし、フラワーシャワーに憧れる気持ちは十分に分かります。
 フラワーシャワーの花弁は、通常の「式料」には含まれないことが多いので、別料金になります。式場プランによっては、含まれていることもありますので、確認しましょう。

 花弁の用意は、式場に頼むのが一番簡単です。フラワーシャワーの花弁にこだわりを入れ込むことは難しいので、それだったら楽に発注できるのが一番です。
 町の花屋に花材を頼んで持ち込むなら、一人当たり300円〜500円程度で用意できるでしょう。人数分の値段になりますので、500円だとすると、実際には「500円×人数」の金額になります。
 持込で作る場合には、花弁をゲストに配るときの籠などは会場で貸してもらえるのかなど、うまく段取りできるかどうかを確認しておきましょう。

※注意※フラワーシャワーは、雨天の場合には行えないこともあります。


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