◆虹色スミレを知っていますか〈その2〉

虹色スミレをしっていますか〈その1〉より続き)

◇気になるお値段ですが……

 サカタのタネの直営店では、1ポット336円にて販売されています。一般的なパンジーは、1ポット100円くらいからあるのですから、約3倍ほどの値段になるわけです。実際に虹色スミレの花に、普通のパンジーの3倍の価値が無ければ、消費者は離れていってしまうでしょう。

 しかしながら、発売開始から年月がたっても、虹色スミレは店頭から消えませんし、値段設定も発売当初と変わりません。
 要するに、虹色スミレは、「300いくらするが、商品価値に対して妥当な値段」との消費者の判断を勝ち取ったと言えるでしょう。
 私自身も、発売された年に2ポット購入しまして、ベランダで育てたのですが、長い花期と、見事なボリューム感で、300円を投じる価値は大いにあると感じました。後から後から立ち上がってくるつぼみの数に感激しましたよ。虹色スミレ未体験の方は、1ポットだけでも試してみたらいかがでしょうか。

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◇限定モデル:虹色スミレリカちゃん発売

 虹色スミレは、2004年10月19日に全国で発売が開始されましたが、それに先駆けて 、タカラより限定1000体の虹色スミレリカちゃん(5250円)が発売されました。写真を見ましたが、ピンクのパンジーの乱れ飛ぶドレスを纏った、女の子の夢そのもののようなリカちゃんです。結構高いお値段なのに、なんと発売して間もなくに完売してしまったそうです。さすがリカちゃん!

 しかも、発売初年だけにとどまらず、翌年以降も、虹色スミレモチーフのリカちゃんは発売されています。
 やってくれますタカラ! しかし、考えたら、せっかくコラボレートしたのだから、それにちなんだ商品を出さなきゃ損なのでしょうね。リカちゃんなら、出せば売れますしねえ。

◇ブランド志向

 で、何でこのようなタイアップ商品が登場するのかというと、要するに、現在の消費者のかなり徹底したブランド志向にアピールせんがために、企業が考え出した一つの方向性がこれだった、ということのように思えます。早い話、みんなが「○○な何々」という、前振りのついた商品が好きだからですよ。
 ただの「美しいパンジー」とは違う売り出し方をしたい、と考えたのでなければ、サカタのタネがタカラを引っ張り込むわけが無いのです。また、タカラも「はいよ」と乗ってきたということは、両社とも「いける!」と思ったということを表しています。
 発売当初、実際に虹色スミレの滑り出しは、リカちゃんのパンジー発売さる!という話題性によって好調だったのです。

◇虹色スミレは、誰が買う?

 ある花関係のコラムを読んでいて、「サカタのタネは虹色スミレなど出して、そんなもんでリカちゃんファンの心をつかめると思ったら大間違いだぞ」という趣旨の文に出会いました。

 うん、私もそう思いますよ。花好きの端くれとして、私は虹色スミレを買おうかなって気持ちはあるけれど、それにちなんで虹色スミレリカちゃんも買おうかな、とは思いませんからね。リカちゃん好きの人の心の中では、私と反対の思考が働いておられることでしょう。(ただし、虹色スミレは、「買った人は、タダで限定リカちゃんをゲットできるかもしれない」キャンペーンがあるので、人形目当てにスミレを買う、という人が存在するであろうこと、メーカーがそれを見込んでいるであろうことは否定できませんが)

 しかし、虹色スミレが、本当に魅力のある花であれば、いずれリカちゃんを離れても、皆に愛される花であり続けるはずです。虹色スミレの品種って、何で「リカ」ってつくんですかあ?って言われるように、いつかならなかったら嘘でしょう。
 ガーデナーたちが、発売されてから、毎年秋になると虹色スミレを買い込んでいるのは、「リカちゃんのパンジーだから」ということではなく、「リカちゃんのパンジーだ」という大々的な広告と共に見た、あの魅力的な花色を、自分のものにしたいがためです。もう、ガーデナーたちにしてみれば、リカちゃんでなくても、どうでもいいようなもんなんです。虹色スミレは、リカちゃんファンに無駄金を出させるために作られた品種ではないはずです。

◇では、育ててみますか!

 私は、虹色スミレが発売された年に、スイートハートリカを2株買って、育てました。
 その結果はどうだったのか……? この続きは、

追加記事:虹色スミレを斬る!をご覧ください。


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