◆花職人による、ウルトラの植物考察

 ウルトラの花園〈1〉 〈2〉 〈3〉で紹介したウルトラの植物たちを、花職人の視点から考察してみました。

◇原産地に注目してみた!

 原産地のデータは、下記のようになっています。(体のどこかに植物が付いているもの&ボックのクロユリもデータに含めます)

 ◎孤島……………2種
 ◎アマゾン…………1種
 ◎異次元…………2種
 ◎他の惑星………4種
 ◎砂漠……………1種
 ◎地底……………2種

 最も多いのは、別の星原産のものですね。悪いやつは、よその星からやってくるパターンが多いのですね。私が意外に思ったのは、地底の2件。怖いやつとは、ちょっと別の環境から現れる、という考え方でしょうか。すごいのは、具体的な地名として、たった一つあがって来たアマゾン! 変な植物とか、怪獣とか、ここならいるだろ、と思わせるには、アマゾンが最高であり、唯一だったのでしょう。

◇具体的なモデル植物に注目してみた!

 ここでは、モデル植物が明確に示されているもののデータを取ってみました。(なんとなく○○っぽい、というものはデータに含めません)

 ◎サボテン………1種
 ◎蘭………………1種

 おお、驚いたことに、具体的なモデルのあるものは無いに等しいです。しかも、サボテンと蘭とは、あまりにも大きな括りです。もっと激しく具体的なモデルがある方が面白いのに〜。
 例えば、南米から日本に輸入されたジャカランダに、なぜか宇宙人が乗り移り、ジャカランダーとなって東京の街に出現、とか。マッドサイエンティストが、自分の家の菩提樹に怪光線を浴びせ、ボダイゴン誕生、とか。円谷プロは、ジャカランダーとボダイゴンについてご一考を!

◇植物怪獣は、人気キャラになり得るか!?

 うちの、ウルトラマン大好き兄貴が言うことには、ウルトラマンシリーズの魅力とは、

1.巨大ヒーローと巨大怪獣の肉弾戦
2.光線技のシャープな美しさ
3.オリジナリティあふれる怪獣の造形とネーミング


 だそうです。植物怪獣を考える上で、大きなネックになるのは、やはりの項目になるでしょう。
 植物は、形の面白さ、生態の面白さ、名前の面白さについては、決して魅力は乏しくありません。なので、は比較的問題ないと思われます。は、ウルトラマンの側の要素ですので、これも問題なし。
 しかし、の要素になると、基本的に根っこで地面に固定されている植物にとっては、なかなか大きな問題になるのです。
 その証拠に、スフラン(初代ウルトラマン)は、彩り程度の扱いですし、チグリスフラワー(ウルトラマンタロウ)は、成長して別の怪獣に生まれ変わる必要に迫られています。
 このことは、製作側もよく分かっていると見え、長い蔓を使うなど、植物の可動部分を最大限に利用しています。このあたり、ご都合主義に流れすぎず、「なぜ植物が闘うモンスターになれるのか」をきちんと描こうとする姿勢に、非常に好感が持てます。
 「動けない」ことの回避策として、私がもっともビックリしたのは、ハリネズミとサボテンを掛け合わせたサボテンダー(ウルトラマンA)です。植物と動物を真っ向から合体させる発想がすごいっ。それによって、トゲトゲはますます強調したうえに、可動性も手に入れているところがすごいっっ。これで縦横無尽に暴れまわれるってもんです。
 結論として、自由な発想を持ってのぞめば、植物の生態が持つ制約など、何の障害にもなりません! 日ごろ人々に親しまれ、形も魅力的な植物たちは、人気怪獣になれる可能性大であります。円谷プロは、今後も植物怪獣の創作に励んでください! シュワッチ☆


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