◆花屋さんに就職する =正社員の求人に応募しよう=

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 まず、のっけから気勢をそぐようで申しわけ無いですが、お花屋さんの仕事は、思っているほどきれいな仕事ではありません。楽しいことばかりでもありません。そして、何より給料が低いです。
 「それでもよい!」「花屋しかない!」「どんなことになってもかまわない!」という有志の皆さんは、さあ、seiと一緒に行きましょう!

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◇花業界雇用の現実……花屋正社員の求人募集は少ない!

 花屋さんに、正社員は少ないです。元花屋さんの私には、花屋時代からの知人が何人かいるわけですが、全員「経営者」か「バイト君」です。私は今までに複数の(かなり多い方だと思います)生花店と関わりを持ってきましたが、正社員がいたのは3店舗だけです。

 花業界はこんな現状ですので、当然、正社員の求人自体が絶望的に少ないわけです。正社員に採用されたいあなたは、求人募集を見つけたら即座に応募しなければいけません。大卒で入るなら、学生時代に、花屋でバイトをしておくと有利になるでしょう。(「経験なしの20代」になるのを防ぐためです)また、運転免許は必ず取っておきましょう。

【参考】花の求人情報サイトを比較

◇バイトから正社員に採用されるのもアリ!

 花屋に、最初はアルバイト採用で入り、後に正社員に昇格するという方法も無いではありません。この方法でいいなら、間口はだいぶ広がります。バイト君として誠実に熱心に働けば、「○○君、ぜひうちの正社員として…」という話を、社長がしてくるかもしれないし、信用を得た時点で、「実は、正社員になって、もっと頑張りたい」と、こちらから交渉するのも有りでしょう。大手の花屋の中には、バイトの社員登用制度を設けているところもあります。

 ただし、どこの花屋でも、バイトから正社員に採用される道があるわけでもなく、そもそも正社員を置かない花屋の方が多いのですから、「必ず正社員になる」道を探しているなら、その可能性のありそうな大手の会社を選びましょう。
 家族でやっているような、町の小さな花屋では、「正社員になりたい」希望はかなわないと思ってください。

 また、契約社員で花屋に入り、その後正社員に登用されるというパターンもあります。詳しくは、こちらの記事で解説しています→花屋さんに就職する:契約社員編

◇花屋の正社員の仕事は? 待遇は?

 花屋の正社員は、一見しただけでは、店の常連客にもそれとは分からないことが多いです。つまり、正社員になっても、多くの仕事は非正社員とかぶるのです。

 よほど大規模経営の生花店で無い限り、店頭で販売したり、配達に出たりする業務自体はバイト君と変わらないものをこなすことになると思います。そのような、一般的な花屋業務に加えて、バイト君がタッチできないような仕入れとか、ショップのマネジメント、渉外の仕事もできる、というのが「一般的な花屋さんの正社員」です。
(注意:大企業の域に達している大手生花店では、正社員の身分がある人には、商品製作をさせないところもあります。現場で花束やアレンジをどんどん作っていきたい人は、「正社員はオフィスで経営に関わる業務に専従」でないところを選んで就活しましょう)

 待遇としては、バイト君より給料が多い、月給制である、社会保険に入れる、ボーナス・各種手当て・有給休暇ももらえるかもしれない、大企業だと、資格取得のための補助金なども出るかもしれない、といったところです。(バイト君との比較は、こちらの記事でも書いています→花屋さんの、正社員・アルバイト・ゆるいアルバイトの比較

 私が思うに、花屋で正社員になることの最大のネックは、「世間一般のサラリーマンよりは、だいぶ給料が安い」ことです。もしもあなたに、すでに扶養家族がいるのであれば、私はこの道を特にお勧めしたいとは思いません。
 家族の生活を背負い、花屋の正社員も全うしたいのであれば、何よりも「経営力があり、安定して高い売上がある店舗」を慎重に選ぶべし! そして「働きのある社員」として、高い給料を取れる職人となるよう、日夜努力勉励すべし! 頑張れ!

【参考】
  • 大手花屋の代表格、日比谷花壇の新卒採用者の初任給は、2012年の実績で「20万ちょい」だそうですが、そんなにもらえる花屋は少ないです
  • 新卒採用された花屋正社員の、平均的給料がいくらなのかは分かりませんが……私の持っている印象で言うと、「東京で一人暮らしするには、ちょっと厳しめなレベル」のような気がします
  • 私の出入りしていた某花屋は、社員さんの給料を、オーナーと直談判で交渉して決定していましたが……大手ではそういうことはあまり無いだろうと思います
  • (勘のレベルの話しですが)もしも、「結構儲かっている花屋・正社員・30歳・ボーナスあり」の年収をズバリ当てろと言われたら………私なら、「320万とか?」って言いますね。完全に「そんなものじゃないかなあ」という勘なので、そのレベルで参考にしてください

◇花屋さんの正社員に採用されるために必要なことは?

 新卒採用の場合には、花屋の側は、その人にほとんど意欲だけを求めていると言っても過言で無いと思います(花屋で新卒採用を取るような大手は少ないですが)。その他の採用の場合は、やはり何らかの「応募資格」が求められます。
 以下は、この要件は、ぜひとも満たしておいたほうが良いと思えるものです。

  • 花屋業務の経験(短期間であっても、無いより有るほうが有利)
  • 運転免許(できれば、マニュアル免許を持っていたい)
  • 年齢:18〜40代くらい(これより上では、バイト君になるのも厳しい)
  • 接客・販売の経験
  • 花屋仕事への興味・関心(これは、無くてもできないことはないのですが、「ゼロ」だとやはり発展性が無いと思います。また、もしも「興味・関心無いけど花屋に就職しよう」と考えているなら、面接では「興味・関心が大いにある人」を熱演してください。そうでないと、好きの一念で挑んでくる人には勝てませんよ)

 「ぜひとも必要」とは思いませんが、あればそれなりに評価される花の資格があるとすれば、以下のものでしょうか。

 ↑フラワー装飾技能士は、取るのであれば一級が欲しいところです。しかし、簡単に取れる資格ではありませんので、無理に取ることはありません。
 また、上に「ぜひとも必要」と書いた要件も、無いからといって悲観することはありません。採用の考え方は、各社で異なり、他店の色がついていない人が欲しい企業は、「経験なし」の人を選ぶ場合もあります。採用は、「総論」より「各論」が優先します。挑戦したい企業があれば、「ダメだ」と思わずにチャレンジしてみたらどうでしょう。

【参考】
  • 新卒採用の場合、学部は不問の会社がほとんどです。まれに、「経済・経営」などの学部を優遇する企業があります
  • ↑には学部のことなど書いてしまいましたが、基本的には花屋の世界には、学歴は必要ありません。商品製作・販売の仕事であれば、正社員であっても「学歴不問」の場合があります。求人の情報に、学歴のことが書いていなければ、「学歴不問だな」と思って大丈夫です

◇志望動機は、ありのままを書けばいいと思う

 たまに、お花屋さんになりたい人に聞かれるのが、「志望動機をどう書いたらいいだろう?」ということなのですが、(このサイトのゲスト様からも、メールを何回か頂戴しています)、私は、これについては「ありのままでいいじゃないですか」と答えることにしています。

 私に志望動機で相談してくる方は、大抵「単純な動機」を恥じたり、それでは弱いと感じているようです。しかし、私自身は、単純な動機しか書いたことが無いので、「戦略的な志望動機」が必要なのか疑問に思っています。(こちらに独立した記事を設けました→花屋さんの「志望動機」はこう書け!

 花屋になりたいと思うには、なんらか理由があるものです。「花がきれいで好きだから」という理由は、
「意識が低い」
「甘ちゃんバレバレ」
と思われることもあるのですが、花を扱いたい人の気持ちは、突き詰めれば大概「花が美しいから」に行き着くのです。自分は、きつい仕事に音を上げてやめていかない人間だ、という強さのアピールをしっかりすれば、単純な動機でも、十分に相手を動かせます。

 「なぜ御社なのか」ということも、「探していたら、御社の求人とめぐり合った」で何がいけないのかと思います。「ほかの店の求人よりも、御社は店頭写真がきれいだった」でなぜいけないのでしょうか。それが真実なら、私はそう書くと思います。
 感じの良いことを書こうとするより、めぐり合ったこの仕事を、自分は誠実に勤めることができると伝えることを考えましょう。

◇大手生花店の「採用情報」のページを見てみよう

 フラワー業界で、最大に近い生花店の「採用情報ページ」に飛ぶリンクを下記に貼ってみました。参考になさってください。
 日比谷花壇 採用情報
 第一園芸 採用情報

◇花屋正社員の求人は、どこで探す?

 花屋正社員の求人は、上の項で例にしたような企業のWebサイトを見に行ってみるか、求人サイトで探すのが現在の王道です。とりあえず、「花屋 求人 正社員」でググってみるなどして、そのようなサイトを探してみるのもいいでしょう。(参考:「フラワーショップ 正社員」や、「花屋さん 正社員」などでもググッてみましょう。「正社員」と入れないと、バイトやパートばかりヒットしてきます)

 フリーペーパーには、あまり花屋正社員の求人が載りませんので、おすすめはしませんが、まあ無料だし見てみよう、くらいの気持ちでチェックしてみても良いでしょう。
 店頭貼りの「スタッフ募集」のポスターで、正社員を募集しているのは、私は見たことがありません。しかし、これも見るのは無料ですし、巷のお花屋さんが、何を求めてスタッフ募集するのか、何となく分かることがあるので、花屋になりたいと思っている人ならば、チラチラ見ておいて損は無いと思います。

 ↓に、ネットで花屋さんの就職・転職情報を探せるwebサイトを集めてみました。が、花屋さんの求人数は、多いとは言えません。(しかも正社員ならなおさら少ない)いいものは早い者勝ちですよ!

【1】はたらいく
 花屋の正社員の求人は少ないですが、チェックしてみる価値はあります。「花屋」「フラワー」「フローリスト」「フラワーショップ」などの検索ワードで探すのが早道です。
【2】リクナビNEXT 花屋
 1〜2件程度ですが、ほぼ常時花屋の正社員求人あり。フラワーコーディネーターの仕事もあります。
【3】◆キャリアインデックス◆
 常時、花屋の正社員求人あり。各種の花仕事の求人があり、フラワーショップ、園芸店、フラワーコーディネーター、花屋事務、ブライダルスタッフなど、様々な仕事があります。
【4】キャリコネ転職サービス
 常時、1〜2件程度ですが、正社員の求人が出ます。フラワーコーディネーターや花屋事務の仕事も探せます。
【5】ハローワーク
 私、実際に利用したことあります。花屋の求人数は、そう多くはありませんが、居住地区で数件は見つかると思います。正社員になりたいなら、バイト情報サイトよりも、むしろハロワがおすすめです。(ハローワークの花屋求人については、こちらの記事に詳しくアップしています→ハローワークで花屋の求人を探そう

 花屋さんの求人を見つけるコツは、まめに訪問して探すことと、ワード検索のあるサイトなら、複数の検索ワードをためしてみることです。(「生花店」で0件でも、「フローリスト」なら1件ヒットする、なんてこともある!)

◇参考:花屋に就職するために参考になる本

花屋さんになりたい人のためのブックショップ


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