◆webやチラシで教室の募集告知をしてみよう

 ここでは、個人のフラワー講師が、自力でwebやチラシでの告知活動をするさいの注意点や、最初は誰でも迷う点について考えてみます。また、告知の効果についても考えてみましょう。

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◇告知で、出すべきものと、出してはいけないもの

 最近は、まったくの素人でも、Web上で教室の告知を行うことができます。サイトや、ブログや、告知OKのSNS、所属しているスクールの教室紹介ページなど、方法は色々あます。多くは無料で行うことができますが、有料のものもあります。
 チラシ(ポスターも)は、江戸時代からある宣伝方法ですが、現在でも有効な方法です。チラシやポスターも、無料でできるケースと、有料のケースがあります。

 webでも、チラシでも、告知方法にルールがある場所で宣伝を行う場合には、その場所のルールに従って情報を公開しましょう。webの宣伝の場合、専用フォームなどがある場合は、そのフォームにしたがいます。
 まったくルールの無い場所で、手製チラシを撒く場合や、web上の自分のサイト・ブログなどで告知する場合には、どんな情報を出せばいいのか、下記の項目を参考にしてみてください。

【1】何の教室なのか、明記するのが一般的

 たとえば、「静草 フラワー教室」とか、「花スタジオS」みたいな名称だけだと、具体的に何の教室なのか分かりません。
 「作品写真を貼るから、それを見れば一目瞭然のはず」みたいな、都合のよいことは考えない方がいいです。見る人が、親切に色々察してくれることは、現実にはあまりありません。文字で、「何の教室なのか」を明らかに示しましょう。

 しかし、確信犯的に、「あえて、明記しない」という考えがある方は、ご自分の信じる方法で行うのが良いと思います。

【2】連絡先

 メールか、電話番号か、もしくはその両方を載せましょう。

 私個人のことを言うと、チラシは電話・メールともに記載していますが、webにはメールのみにしています。webに電話番号を載せることは、どうも抵抗があるからです。メールも、フリーメールで十分だと考えています。(チラシに電話番号を載せるのが平気な理由は、私はチラシの無差別撒きはしないからです)

 しかし、告知を見て問い合わせする側の皆さんに話を聞きますと、電話番号は載っている方がいいし、メールもフリーメールでないほうが、なんだか信用できるという声が大きいです。
 よって、ご自分の考えで、電話番号は出すのか、出さないのか、どんなメールアドレスを載せるのかということは決断なさってください。

 メールが無い人は、電話番号のみを載せます(ここを見に来る人で、メールが無い人はあまりいないと思いますが、草月流公式サイトの教室案内のページなどは、メアドが無くても出稿依頼できます)。本人が「何の番号を載せてもかまわない」という場合には、家電でもケータイでも、もしくはその両方を載せても良いと思いますが、不用意に個人情報を出したくないと思われるなら、専用ケータイを作って、その番号を載せるというのも方法の一つです。(ケータイ増えるのめんどくさいですけど)

※私は、一応「独居女性」なので、多少セキュリティ意識がキビシ目かもしれません。

【3】☆可能であれば☆ レッスンのスケジュール、レッスン料、材料費は、明記するほうが親切

 可能であれば、「レッスンのスケジュール、レッスン料(あるなら入会金も)、一回あたりの材料費」などを明確に記載した方が、情報を求めている人にとっては親切でいいのですが、現実には、あまりこのようなことはオープンにしていない先生も多いです。その場合には、「詳しくはお問い合わせください」で、メールや電話で答えるようにします。しかし、可能であれば、明記する方が、見た人の反応はいいです。

※入会金なしの教室は、お金がかからないことをアピールするために、ぜひ載せましょう!

【4】教室の住所

 外部に教室を持っている場合で、とくに告知を禁じられている場所でなければ、住所の記載はした方がいいです。地図など付けると、もっといいでしょう。

 「自宅ではないが、自己所有の場所で、不特定多数の人にあまり詳しく場所が分かるのはちょっと……」という場合は、住所を最後まで書かない作戦でもいいでしょう。たとえば、「富士見町1−2−3」みたいな住所を、「富士見町1丁目」とか、「富士見町」までで止めておくという方法です。

 完全に、自宅教室である場合、自宅住所をwebやペーパーで明らかにしてもいいと思うかどうかは、まったく個人の考えにゆだねられると思います。ちなみに、私自身は、自分の住所をwebに載せるのはイヤです。チラシは、載せたり載せなかったりしますが、載せる場合でも「○○町」で止めるようにしています。
 しかし、これも、本当ははっきり書いて、地図も添えるくらいの方が、情報を求めている人にとっては親切です。
 私の通っている稽古場の先生は、もう何年も、草月流公式サイトの教室案内に住所・電話番号を載せていますが、それによって、不快な目にあったことは無いそうです。これらのことを、総合して考え、ご自身はどうするのが良いのか検討してみてください。

【5】作品写真

 これは、あった方が絶対にいいです。先生本人の作品写真はもちろん、教室で開いた展覧会などのイベント写真があれば、それも載せるといいです。

【6】講師の顔写真

 広範囲の人に聞いてみたところ、どうもあった方が「正式感」があって、信用されやすいようです。顔出しOKな人は、どんどん出していいと思います。
(私はことのほかシャイなので、多分今後も出しません)

【7】講師の経歴

 書いた方が得な経歴を持っている方は、もちろん書いた方が良いです。

【8】受講時に用意するもの

 生徒さんの「持ち物」です。これは、載せなくても大丈夫なくらいの情報ですが、載せた方が親切ではあります。スペースが余ってるような場合には、載せておいて損はありません。

【9】教室の楽しさや、教室の特徴

 こんな風に楽しい教室ですよ、というアピール文(写真でもよし)も、ちょっとぐらい載せると、告知全体に柔らか味や親しみが生まれることがありますので、必ず必要な項目ではありませんが、うまく表現できると思ったら載せた方がいいです。

 また、その教室が、受講する側に嬉しいタイプの特徴を持っていたら、それは絶対に載せた方がいいです。
 たとえば、「当日予約OK」とか、「お花代500円ポッキリ」とか、「高級花器がそろっています」とか、「抽選で一名様は受講料無料」とか、人に言ったら「お〜〜」というようなポイントがあれば、ぜひとも明記しましょう。

【10】プレゼント情報

 これは、個人の教室ではなかなかできません。しかし、本当にプレゼント企画があるなら、(たとえば、入門時に花袋だけはプレゼントしている、という先生などは割りとおられます)、小さなものでも書いてアピールするといいです。

◇告知で、集客は見込めるのか

 実際に、webやチラシで、どの程度集客できるのかと言うと、「一年に数人集められれば万々歳」といったところだと思います。
 しかも、都市部では非常に厳しく、地方の方が効力が大きいようです。

 正直、東京では、
「何年もサイトやってるけど、一件の問い合わせも無い」
「新聞に折り込みチラシを入れてみたけど、何の反応も無かった」
というケースは珍しくありません。なので、あまり大きな期待をかけないほうがいいと思います。ただし、告知は「無駄」とは言い切れません。Webサイト・ブログなどは、自分のプレゼンの場だと思って大事に運営すれば、将来何らかの形のメリットをもたらしてくれることもあります。

 地方では、webの力は、なかなか大きい場合もあるようです。「その町の検索結果でトップ」になれれば、その町の受講人口を独占できる場合もありますので、web告知をする方は、ブログなどで検索上位を狙ってみるのもいいかもしれません。

 上に、集客は、「一年に数人で万々歳」と書きましたが、その数人が定着してくれれば、教室は発展していきます。「たった数人か」と思ってがっかりする必要はありません。

◇具体的に、どこで告知するのか(web編)

 自分のサイト・ブログ・twitter・facebook告知OKの掲示板やSNSなどで宣伝します。宣伝NGの場所で宣伝すると、自分ばかりか、自分の属している団体ごと嫌われる原因になるので絶対にやめましょう(○○流の人はルールを守らない、とか、○○スクールの人は非常識、みたいなことになります)。

 大きな団体に所属している人は、その団体の公式サイトに「教室の案内」のページなどがある場合がありますので、活用するのもいいと思います。公式サイト掲載なら、「正式な教室である」「信用できる先生である」とアピールすることにつながります。

 あとは、有料・無料の告知専門サイトがありますので、探して登録するという方法もあります。代表的なものは、趣味なびです。告知サイトを探すなら、「教室 スクール 習い事 宣伝」などのワードで検索してみましょう。タウン情報サイトにも、個人教室の告知コーナーがよくありますので、探してみるといいです。情報サイトの告知コーナーでは、フラワー関係の教室の掲載が一件も無い場合があり(ピアノ教室は、そんなことは絶対に無いそうですけど)、その場合には、トップ掲載されますので(単独なんですから当たり前ですが)、小さな町の情報サイトをバカにせずに利用してみると、思わぬ収穫があることも考えられます。

※最近は、そんな人はいないと思いますが、他人様のサイトやブログの掲示板で宣伝するのはやめましょう。失礼ですし、超きらわれます。
※自分でサイトやブログを開設したい方は、参考になるかどうか怪しいですが、うちのサイトや付属ブログをどうやって作ったかという記事がこちらにあります→サイト作成について

◇具体的に、どこで告知するのか(チラシ編)

 一番スタンダードな方法としては(プリザーブドフラワー教室では使えないのですが)、レッスン用のお花を仕入れる花屋さんに「チラシ置いてください(貼ってください)」というパターンがあります。これは、ほとんど問題なくOKをもらえると思います。
 稀に、そのお店の方針で、「そういうのは受けません」と言われることもありますが、粘ってみる価値があると思えば、即撤退せずに粘ってみましょう(生徒さんが増えれば、その店の売り上げも増えるのです)。しかし、嫌われるほど粘るのはやめましょうね。

 花屋さん以外の場所でも、自分の身近で、チラシを置いてもいい、貼ってもいい、という場所はいくつかあると思います。
 たとえば、町内会の掲示板や、近所のスーパーの掲示板に「貼らせてください」と頼むと、高い確率で簡単に「いいですよ」と言ってもらえるらしいです(私は、この方法は未経験なので、すべて伝聞情報です)。そういう場所に、個人的な知り合いがいると、更に簡単に「いいですよ」となるとのことです。自分の住んでいるマンションの掲示板でも、告知できるかもしれません。
 あとは、自力でお店や、人の集まる場所で、チラシを置いてもらえる場所を探してみましょう。自力で開拓する場所が尽きたら、身内や知人の力も借りてみましょう。

 有料でもかまわないという場合は、新聞の折込にチラシを入れてもらうことができます。部数と範囲により、かかる費用は異なりますが、1万円くらいからできるようです。

 最も地味な方法は、常時自分で何部か持ち歩き、会う人に「こんな教室開きました」と個別に渡していく作戦です。その貰った人本人は興味が無かったとしても、別の人に「○○さんのお教室よ」と宣伝してもらえることもありますし、意外に有料の新聞折込作戦よりも効率が良い場合もあります。
 ただし、よく知らない人にしつこく説明したり、親しい人でも、相手が引くほど売り込もうとすると、「めんどくさい人」のレッテルを貼られかねませんので、注意しましょう。

◇すぐに成果が出なくてもあきらめないで!

 一個人が出すWebやチラシの募集広告は、今日出して、明日人が集まるなどと思わない方がいいです。
 何ヶ月も、いえ、場合によっては、一年間出しても、ただの一回も反応が無いことさえあります(決して珍しいことではありません)。

 もちろん、募集を出したその日のうちに、複数の問い合わせがあるような場合もあります。特に、地方ではその傾向が強いようです。
 しかし、「募集を出しとくだけで、生徒さんが集まってウハウハ」ということは、ほぼ無いと思うべきです。今日び、そこそこ名の有る先生でも、そんな都合のいい夢など見ていません。
 なので、自分の期待した反応が無かったとしても、すぐに告知を引っ込めることはありません。大きなコストのかかる告知なら別ですが、無料で出せるものは出し続けましょう。

 サイトやブログにしろ、チラシにしろ、出すときは誰でもいくらかの思い切りを持って出すものです。それが報われないと、一気に「やっぱりダメだった」と思い込んで、告知を引っ込めるばかりか教室を開くことも諦めてしまったりする人もいます。そんなのは、勿体無いです! 特に、「教室を開くことが夢だ」と思っているのなら、そこは撤退するべきポイントではありません。

 「ポスターを貼って三年、やっと最初の生徒さんが入門した」という話を聞いたことがあります。大きな教室を持っている先生に聞いてみても、「最初の10年で、3人しか来なかった」とか「ポスター貼ったことも忘れた頃にはじめての問い合わせを貰った」という話はザラです。

 最後に、自分の恥をさらしますが、私は、花屋さんにポスターを貼ってもらっていた時代に(2年くらい貼っていたと思います)、そのポスターによる入門者は、ついに一人もいませんでした。入門に関しては、問い合わせさえありませんでした。そのポスターを出したことが、いけこみの仕事数件に繋がったので、成果はゼロではありませんでしたが、ポスター本来の目的は果たせませんでした。それでも私は、こうやって、臆面も無く教室を開いて教えています。
 「そんな人でも教えているなら、私もできる」と思うなら、即撤退は得策ではありませんよ。

◇番外編:名刺の裏に、教室案内を刷っておく

 一般企業の営業さんでも、自分の名刺の裏に、自社のPRを刷ったりしています。
 自分の名刺の裏に、生徒募集チラシのミニ版を刷ってしまいましょう。花用の名刺を持っているなら、その裏に刷ってもまったく問題ないですし、完全に花以外の業界の名刺でも、「刷って大丈夫」と思える場合は刷ってしまいましょう。
 私の友人で、名刺の片面は草月流師範の名刺、もう片面はエアロビのインストラクターの名刺、という風に刷っている人がいます。そういう場合は、別業種の人に、名刺をきっかけに花の話しができたりもしますし、「個性的な人」として記憶されることにもつながります。

 教室案内付き名刺は、それを使って、積極的に募集を呼びかけることもできますし、反対に、「刷っておいて渡すだけ。目に留まる場合だけ留まればいい」ということもできますので、使い方に幅が持たせられます。

 また、名刺に「生徒募集」って書くのは抵抗がある、という方は、生徒募集用のサイトやブログのurlだけ刷っておくという手もあります。はじめは、urlオンリーくらいの方が、本人が使い易いと感じるかもしれません。
※明らかに、裏に教室案内を刷ったら非常識に見える名刺の場合は、この方法は避けましょう


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