◆レッスン用花材を仕入れる

 フラワー講師さんのために、花材調達の方法を紹介します。
 単に、安くて良い花を店頭買いする方法というよりも、レッスン花材を継続して仕入れるための花材屋選定ヒント集になっています。

※フラワーアレンジメント、プリザーブドフラワー、いけばななど、各種の教室を想定した情報にしてみました
※ここに紹介されている方法以外にも、花材調達方法はあると思います。あくまでも、「参考」にどうぞ

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◇プリザーブドフラワーの仕入れ……賢く、無駄なく花材調達しよう

東京堂 会員証
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東京堂 会員証

 プリザは、講師が所属する団体で、卸値段に近いような値段で、花材を特別に分けてもらえるシステムがある場合がありますので、それが使えるならうまく活用しましょう。
 そういうシステムが無い場合は、東京堂などの店で、なんらかの形で一般より安い価格で仕入れていかないとやっていけません(私がこんなところで言わなくても、プリザ関係の方はよく理解されているはずですが)。
 超高額な花材費を出してくれる生徒さんばかりならいいですが、生徒さんは、モノのグレードが同じなら、単純に1円でも安く済む方を喜ぶものです。

【参考】仕入れに使えるプリザ花材ショップ

【管理人の場合】
 私は、プリザ花材は、ほとんど東京堂です。幸い、そう遠くもないので、店舗で現物を見て買います。カタログから買ったことはまだありません。
 たまに、上記のはなどんやアソシエシモジマも使いますが、東京堂よりも安いものを見つけた場合か、東京堂に無いものを見つけた場合などです。個人的には、Webショップで一番目当てのものを探しやすく、商品が充実しているのは、はなどんやアソシエ かな……と思います。
 私のプリザの花材・資材調達については、こちら→管理人の自分用プリザLink にも記事を書いています。

◇生花の仕入れ……優秀なレッスン花屋を見つけよう

 生花を仕入れる教室では、一番理想のパターンは、
「近所の花屋さんで、花が安くて新鮮で、センスも良く、フラワー教室への納品経験をある程度持っていて、こっちの意向をよく汲み取ってくれる店を見つける」
というものですが、なかなかそううまくいくものではありません。

 しかし、花の教室を開こうと思うような人は、近所に「上得意になっていて、ツーカーに話しが通じる花屋さん」がすでにあったりするものです。
 もしくは、自分の脳内に「好きな花屋マップ:ご近所版」というものを持っていたりします。それらを元に、「あそこがいいんじゃないか」という店にあたりを付けます。

 または、すでに教室を持っている人が身近にいれば、「お花はどこから取っているの?」と聞いてみるという方法もあります。この方法は、「あそこだけはやめなさいよ」という情報も入手できますので、なかなか役に立つ方法です。
 また、店頭に個人のフラワー教室の告知が出ている花屋さんは、確実にその教室に納品していますので、そういう花屋さんを探して近所を歩いてみるのもいいでしょう。

 仕入れ候補店が挙がってきたら、まずはお店に行って、一回目のレッスンの花材を買ってみましょう。買ってみるパターンとしては、いくつかありますので、下記を参考にしてみてください。

【1】レッスン用だとは言わずに、普通のお客さんぽく買う
 特に、花のレッスン用とは言わずに、「ガーベラ何本と、カーネーションと……」みたいな感じで花を買います。
 「レッスンだ」と言わない理由は、最初からこちらの状況を詳しく説明してしまうと、「やっぱりよその花屋さんにしよう」と思ったときに、移り難くなる場合があるからです(移るのなんか平気、という人には関係ないですけど)。

 また、恥ずかしがり屋の人は、「花をやってます(フラワーアレンジでも、いけばなでも)」と言うのが、羞恥の念で言えない、ということがあります(恥ずかしい?なんで?という人には関係ないです)。そんなときには、この方法を使いましょう。ある程度慣れて、しっかりと「この花屋さんにこれからも頼もう」と思ったときに、徐々に自分の状況を申告していけばいいことです。
※全体的に、遠慮深い人向きの方法ですね。

【2】レッスン用だと申告して買う
 上の【1】のように、すべてを内緒にはせず、「レッスン用だ」ということだけは申告します。そうすると、向こうから、「珍しい葉ものが入ってます」とか、「メインの花は3本以上欲しいですよね、値段的にこのあたりになりますが」とか、積極的な情報をくれるようになります。【1】よりも、相当買いやすくなります。
 しかし、自分は教える側なのか、教わる側なのか、また決まった稽古日があるのか無いのかも明らかにしていないので、よその花屋さんへ移る可能性が高い場合には、「将来、気まずい思いをしないですむ」というメリットがあります。

【3】自分が教えるレッスン用だと申告して買う
 花屋さんは、「講師の先生だ」と分かると、「1セットいくらくらいで組みたいのか」「どんなレッスンをするのか」など、具体的な質問をしてきます。【2】の場合よりも、さらに現実的で突っ込んだ内容の話ができることになります。
 結果的に、【2】の場合よりも、花の取り合わせも工夫してもらえ、場合によっては大幅なおまけをしてもらえることもありますので、本格的な教室展開を考えている場合には、【1】や【2】よりも、このくらい踏み込んだ関係から入っていく方がいいです。

【4】自分が教えるレッスン用花材を、これからずっと任せたいと明確にお願いする
 「ここの花屋で確定。教室の告知もどんどんさせてもらおう」と思い決めた花屋さんがあるなら、この方法が一番いいです(良いレッスン花屋さんを見極める目が必要ですが)。

 たとえ、生徒さんが1人や2人だったとしても、花屋さんは、「月に何セットかの買い物を必ずしてくれる先生だ」と思えば、あなたを大事なお客さんと考えます。レッスンの日にちにあわせて、仕入れを考えてくれたりもするので、レッスンの曜日が決まっていれば、必ず申告しましょう。
 花屋さんと、フラワー教室の先生の間には、普通のお店とお客の間柄とはちょっと違った仲間意識が生まれることがあります。「この先生は、お客だけど、同志みたいなものだ」と思ってもらった講師は、結果的によい品物を納品してもらえ、花業界の最新情報ももらえ、場合によっては生徒さんや出稽古先の紹介をしてもらえることもあり、充実した花ライフと花活動を楽しめることが多いです。そのような関係を結ぶには、最初から「継続した納品を、ぜひともお宅に任せたい」との意向を明らかにすることが大いに役に立つでしょう。

 ↑上記の方法よりも、もっと営業的に優れた方法もあると思いますし、講師自身の個性により、お店の開拓方法は色々ですので、あくまでも「参考」とお考えください。

◇枝モノを扱う店の見つけ方

 いけばなの花材には、やはり枝モノが必要です。しかし、昨今の町の花屋さんでは、枝モノを買うことは、昔と比べると格段に難しくなっています。なので、「良い枝モノを入れる腕を持っている花屋さん」を、うまいこと探してこなければなりません。

 もしも、近所でいけばな教室を開いている知人がいるなら、その人に聞いてみるのが早道です。そういう知り合いがいない場合は、自分の知っている範囲で、枝モノを豊富に置いている花屋さんをピックアップします。
 自宅の周囲には、そういう店は無い、と思っても、もう一度近所の花屋さんの視察に行ってみましょう。そして、店の隅とか、レジの奥などに、新聞で巻かれた枝モノが、ひっそりと隠れていないかチェックしましょう。
 そのようにして、候補の花屋さんを見つけたら、上の章で説明したように、花材を買って試してみます。

 本当は、教室を開く前から、枝モノのある花屋さんをウォッチしておき、枝モノの仕入れバリエーションが豊富かどうか見極められると一番いいです。たとえば、うちの一番近所にある花屋さんがそうなのですが、ずーーっと同じ種類の枝モノしか置いていません(私は、その店は稽古場用に使っていません)。そして、夏場は枝モノを入荷しなくなります。
 そのようなお店だと、枝を扱う面白みが享楽できませんので、少なくとも、一ヶ月の稽古で枝モノがかぶることがないような入荷をしてくれるお店を見つけられるといいです。
 しかし、枝の影も無いようなお店でも、ちょっと面白い花をよく置いているような店なら、敬遠せずに「仕入れ交渉」してみる価値がある場合があります。「お稽古に使ってただけるなら、枝モノ仕入れましょう」と言ってもらえる可能性が有るからです。品揃えがあなたの好みに合う店なら、ダメモトでアタックしてみるのも手です。(※ちょっと面白い花をよく置いている店=熱心な仕入れさんがいる店です)

 「近所の店には枝モノを入れてくれそうなお店は一軒もない」と思っても、がっかりするのはまだ早いです。また、「1ハイや2ハイのお稽古花はお受けしない」と言われた場合も、落ち込むことはありません。
 実は、花屋さんは、枝モノの競りに入らなくても、花屋仲間から、「お稽古一ハイ分だけ分けてもらう」という方法で、枝モノを仕入れることもできるのです。なので、「せっかく舞い込んできたお稽古花の注文を断りたくない」と思えば、その店は、小口であろうが枝モノを確保しに動くはずです。

 つまり、「一見枝モノを入荷しなさそうな店」にも交渉の余地はあるし、一軒のお店に小口を理由に断られたとしても、ほかの店にも同じ理由で断られるとは限らないと思うべきなのです。

 本当に探し回って、一軒も使える店が見つからないなど、私には信じられません(少なくとも現在の日本では)。
 特に、「小口お断り」と言われた場合、始めたばかりの小さな教室の先生が、みじめな思いをしてトラウマになる気持ちもよく分かります。しかし、花屋の商売は、店によって考えもさまざまです。
 よろしいですか。お稽古1ハイ分を頼むのは、非常識な買い物ではありませんよ! そんなトラウマで退却したらダメです。次の店に行って、堂々と交渉してください。

◇素人でも、自ら花市場に仕入れに行くこともできる

 あまり知られていませんが、本職の花屋さんでなくても、花市場で花を買うことはできます。

 もしも、ある程度まとまった量の花材を仕入れたいときに、花市場に出向くのが苦にならないというのであれば、花市場から買うことも選択肢に入ってきます。
 「ある程度まとまった量」ってどのくらいかと言うと……私なら、30人くらいまとまったら考えましょうかね。
 しかし、もっと少ない人数、たとえば5人分くらいでも、花市場で買うことはできます。
 ただし、
「うまいこと5人分くらいをロス無く買えるか」とか、
「そのために市場まで出向く価値があるのか」とか考えると、
メリットがあるのかどうか、大いに疑問だと思います。私の場合、5人分の花材のために、大田市場まで行くメリットはあまりありません。もしも……私が市場の隣に住んでたら、ちょっと考えるかもしれませんけど。

 本当に、市場に仕入れに行こう!と思うなら、本職の花屋でない人は、「一般」、つまりシロートとして入場しますので、競りには入れません(当たり前です)。しかし、魚市場などがそうであるように、シロート入場でも買えるところはあります。

 一度も入ったことがない市場や、数年入っていない市場に「シロート」で行くときは、事前に一般入場が可能かどうかを確認した方が良いようです。なぜなら、一般入場の制限が、いつかからないとも限らないからです。

 東京の例で言いますと、ずっとずっと前に、東京中央市場は、ものすごく入場フリーでした。そして、大田市場は、一時期シロートさんはほとんど入れない状況でした(断られました)。
 2011年現在は、シロート入場可能ですが、身分証の提示を要求されます。しかし、明日「素人さんは、全面的にストップ」とならないとも限りません。買出し人証(フラワー講師の身分でも取れます)を持っていれば、市場の入場基準が変わっても、追い返されることはありませんが、そのために買出し人証をわざわざ持っておくほどのことはないと思います(実際に、私は数年前、熟慮の末に「買出し人証はまだいいや」と決断しました。)

 ここまで読んで、「それでも行こう」と思った人や、「うちの教室にはメリットが大きい」と思える人は、市場に行っちゃってください。もしも、個人事業主として、花のいけこみ仕事で食っていこうなどと思われる方は、最初から買出し人証を持ち、ただの買い物ではなく、「購入実績を積みに行くんだ」と思って入場することをおすすめします。


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