◆自宅でフラワー教室を開く

 ここでは、自宅でフラワー教室を開く方法を、管理人自身の経験を交えて紹介します。
※フラワーアレンジメント、プリザーブドフラワー、いけばななど、各種の教室を想定した情報にしてみました
※ここに紹介されている方法以外でも、自宅教室を開く方法はあると思います。あくまでも、「参考」にどうぞ

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◇一番手軽な、「自宅教室」

 最も手軽に講師になる方法は、自分の家で教室を開くことです。生徒が集まろうが、そうでなかろうが、開講を決めたら、たった今から「私はこの教室の講師です」と言えます。

 この方法のメリットは、場所に対する元手がいらないことと、場所を探す手間がいらないことです。私は、以前外に教室を構えていたときに、八方電話をかけまくって場所を探しましたし、部屋代が非常にイタかったので、身にしみてそう感じます。
 また、出勤時間もかからず、重い花器や花材を、家から稽古場まで持って行く必要もありません。家で開くことに不都合が無いなら、講師本人は楽なことが多いです。

◇自宅を教室にするには?

 自宅を教室にしようと思ったら、大抵人は何らかの「教室用道具立て」をそろえます。
 私の場合には、「稽古用の机」でした(木と、机の折りたたみ足を買ってきて、手作りしました。今でも現役の机です)。人によっては、花器を買いそろえる人もいるでしょうし、鋏などの道具や、消費資材を充実させる人もいるでしょう。また、本格的な教室展開を考えて、家をリフォームしてしまう人もいます。更に、教室開講で確実に収入が見込めるなら、「ビルを建てちゃう」という選択肢さえありますが、これはごく限られた人のみがすることと言えます(かり○ざきさんとかね)。

【管理人体験談】
 私は、教室のためにビルを建てたことはありませんが、現在の住居と、その前に住んでいた住居は、初めから「教室にする」と決めていたので、自分のお弟子さんたちが通い易いところを選んで引越ししました。その結果、お弟子さんたちには非常に喜ばれました(そりゃそうですよね。通うの楽だもの)。

 住む場所は、「みんなの家に満遍なく近く、最寄り駅から徒歩10分以内」という条件で探しました。これは、お弟子さんたちが、比較的固まって住んでいたことと、私が一人暮らしで、住居のことは何でも自分ひとりで好きなようにできたから実現したことで、一般的には、これくらいのことさえも難しいのかもしれません。
(もちろん、「家選びから考えないと、生徒さんを集められない」ということではありません。ものすごく通い難い稽古場でも、講師の魅力で生徒さんが集まるということはあると思います……アクセスは便利な方が良いことは事実ですが)

 ↑には、家選びの体験談まで書いてしまいましたが、自宅で教室を始めるからと言って、必ずしも何か新しいものを買ったり、家を整えたりする必要は無く、現状が教室にふさわしいなら、そのままで十分です。
 花の教室は、「最初は、親しい友人一人が生徒だった」というパターンが非常に多く、その場合なら、本当にいつものままで教室を始めてしまえばいいと思います。とりあえず初めてしまって、その後から必要が発生すれば、色々整えていくというのも方法の一つです。(先行投資をしても、回収できない場合もありますので!)
 花の稽古場というものは、いけばなにしろ、フラワーアレンジメントにしろ、プリザーブドフラワーにしろ、よほど特殊なことをおっぱじめない限りは、「何十万もするような機械」とか、「専門の排煙や水周りや、防音のシステム」などは要りません。普通の奥さんが、ふと思い立ってできちゃうのが、花の教室です。

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◇「自宅教室」の最も大きな障壁は、家族だったりする

 自宅教室を持っている先生に話しを聞くと、実は最も大きくて、最も乗り越えがたい障壁は、家族の存在だったりします。
 よくあるケースは、
「ご主人がいい顔をしない」
「子どもがはっきりNOを突きつけてくる」

の2パターンです。あと、お姑様に迫害されるパターンもあります。

 自分が大人になってみると、「ご主人がいい顔しない」というのは、あっちの言い分も非常に良く分かります。「自宅教室」は、プライヴェートの中に入り込んできている教室ですから、疲れて帰ってきたご主人が、

「生徒さんたちに世帯主の自分が遠慮するのがイヤだ」
「毎週、他人が当然のような顔しているのがいやだ」
「ご飯の支度はどうなってんの」
「知らない人がとっかえひっかえ来るけど、みんな大丈夫な人なの?」
「家族にこれだけガマンさせる割りに、収入少なくてバカらしいじゃん」

……こんなことを考えて「花の教室なんて……」と言ってくるわけです。実は、私はこれを経験済みでして、泣きたい人は、言ってもらえれば一緒に泣いて差し上げます。
 しかし、ダンナはまだ良いと言うべきかもしれません。思春期の子どもさんに、「知らないおばちゃんたちが、毎週出たり入ったりし、ママがそれにかかりっきりになるのはイヤだ」と言われると、固い意志を持ったお母さんも弱いようです。

 ご家族の理解を勝ち取る方法は、残念ながら「これです」と必勝法を示すことは私にはできません。賢く、うまく、誠実にやってみようよ、と言うくらいのことしかできません。ご自分にふさわしい方法で、解決への道を探しましょう。
 そして、ご家族から何の反対も出ないあなたには、「おめでとうございます」と申し上げます。その幸運は、意外に得がたい幸運ですので、大切になさってください。

◇自宅教室を始めたら、「始めました」とアピールしよう

 せっかく自宅教室を開くのですから、色んな方法で開講をアピールしましょう。
 主な方法を、こちらのページ:webやチラシで教室の募集告知をしてみよう で解説しています。

 上記のページで紹介していない方法も、思いついたらどんどん試してみると良いと思います。
 また、告知とも言いがたいレベルですが、「家族、友人、知人にアピールする」ということは重要です。
 一番簡単で、お金もかからないばかりか、大して思い切りもなく実行できますので(公の方法で他人に告知するのって、初めての人は気後れして当然です)、会ったときや、メールしたときなどに、一言告知するようにします。もしも、チラシや名刺を用意できるなら、それも渡して、「教室を始めたので、興味がありそうな人がいたら紹介して」と頼んでみましょう。正直、爆発的に集客できる方法ではありませんが、「最初のお弟子さん」の獲得方法としては、この方法が一番多いパターンだと思います。私も、お弟子さん第一号は、高校のときの同級生です。
 「対個人に直接告知」を行う場合、注意するべき点があるとすれば、知り合ったばかりの人に、ことあるごとに「誰か紹介して。紹介して紹介して」と迫っていくのは、ちょっと見苦しいかなあと思います。……しかし、「どう思われようと、貪欲に告知活動していく! 仕事って、そうやって取るものだ」という決意のある人は、やっちゃっていいと思います。

◇花材の仕入先を決めよう

 花材の仕入先の記事は、こちらに独立させました。ご参考に⇒レッスン用花材を仕入れる

◇教室の「魅力」というもの

 本来、教室に生徒さんが集まる理由は、「レッスンの内容がすばらしい」「先生の技術が高く、通う価値がある」など、「講師が教えることに魅力があるから」であるべきです。
 しかし、世の中には、むしろそれ以外の理由で、何十年も通ってくれたりする生徒さんもいるのです。

 たとえば、私の古い生徒さんの1人は、花を生けるより私の書斎をのぞくことを楽しみにしている気配があります。
 また、フラワー教室ではありませんが、作家の向田邦子さんのエッセイに、「お菓子が目当てで、お茶の教室に通っていたことがある」という文があります。
 花を愛し、花の技術の習得に夢中になること以外にも、何か教室に魅力があると、居ついてくれる生徒さんが増えるのも事実だと思います。
 講師には、一人ひとり必ず個性があります。その個性が教室の魅力や特徴に直結していると、「唯一の何か」を持った教室になるように思います。
 花以外に、何か特徴を無理にでも作れという意味ではありません。知らないうちに個性が立ち上がってくる教室になったら、それが理想じゃないかな、と思います。

◇その他、自宅教室に役立つノウハウについては、今後追記していきます。



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