◆花の教室を開講するときに用意するもの(設備・資材)

 まったくの新規で、花の教室を開講するときに、「大体こんなものがそろっていれば大丈夫」という設備や資材などを紹介します。
 花の教室というものは、個々に見ると、それなりに独自なシステム、マニアックなツールなどがあったりするのですが(それぞれの先生の個性によるところが大きいからです)、ここでは、そのような「独自領域」には踏み込まず、「最低限、これだけあれば」というものを挙げてみます。

 上にも、タイトルにも、「設備」などと書いてしまいましたが、一般的な花の教室には、特殊な設備は必要ありません。どこの家庭にもあるようなレベルの「設備」しか要りませんので、安心してご覧ください。このサイトで何度も書いているように、「普通の人が、普通の家で開講できてしまうのが『花の教室』」なのですから。

※いけばな教室、フラワーアレンジメント教室、プリザーブドフラワー教室の、三種類の例を紹介しています

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◆いけばな教室

 最低限、下記のようなものがあれば、開講できます。

  • 机 ※下に解説アリ
  • ある程度の稽古スペース ※下に解説アリ
  • 水道(水を汲んだり、花器の水を捨てたりできる水道設備。要するに、普通の流し台でOK)
  • 花を水につけておくもの(バケツなど)
  • 花器
  • 剣山
  • 水差し
  • 水切りボール

 さらに、あればより良いのが下記のようなものですが……

  • ワイヤー
  • 各種異質素材
  • 剣山起こし
  • ノコギリ
  • いけばな書籍
 まあこのようなものは、開講してからそろえていってもいいです。(必要になってからそろえても遅くありません)

 をつけた「机」と「スペース」ですが、「机を並べるスペースなんて、うちにはとても確保できない」と思うことはありません。急に大勢の生徒さんをとることになった場合はキビシイですが、少人数なら、家の中で一番他人に入ってもらいやすい部屋を、可能な範囲でささっと片付け、小さな折り畳みテーブルでも置いたらいいのです。
 私の自宅稽古場を例に出しますと、うちでは幅45pの折りたたみ机(なんと、25年前に私が手作りしたものです)を4つ、7畳半の座敷に並べて座ってもらっています。
 一番最初に、実家の自分の部屋で教えていたときには、ベッドに大きなスペースをとられた6畳間で、三人に教えていました。「自宅教室」って、そういうものだと思います。

◇本当は必須じゃなくてもいいんだけど……(いけばな・フラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーのすべてに共通するSNS用ツール)

 各教室の項に入れるかどうか考えた結果、これが無くたってレッスンに何の支障も無いので、このように別項を立てることにしたのですが……いけばな教室・フラワーアレンジメント教室・プリザーブドフラワー教室の三教室に共通して、この時代だからあったほうが良いものが、SNS用の撮影ツールです

 撮影ツールと言っても、スタジオみたいなものを設けろということではありません。生徒さんが、自作をスマホで撮影したものをSNSに載せやすいように、撮影バック(背景)になるような環境があるといい、ということです。「撮影用の背景」は、わざわざ購入することはありません。私の自宅教室では、白い壁の前でみんな撮影しています。要するに、稽古場の雑多なものや、人の背中が写りこまずに撮影できるポイントを、最低一箇所は作っておくといいということです。子供さんの付添いで来たお母さんや、体験入門の人は、こちらが思う以上の熱意でSNSに挙げたがります。

 うちでは、たまたま白い壁がありますが、カーテンの前でもいいし、何らかの布(テーブルかけとかソファカバーとか)や、大判の紙を張った前で撮るのも良いと思います。それ用にお金を出してもいいと思うなら、バックになるようなボードを(安い値段で十分だと思います)、ホームセンターなどで買ってきましょう。

◆フラワーアレンジメント教室

  最低限、下記のようなものがあれば、開講できます。

  • 机 ※「いけばな教室」の項を参照ください
  • ある程度のスペース ※「いけばな教室」の項を参照ください
  • 水道(水を汲んだり、花器の水を捨てたりできる水道設備。要するに、普通の流し台でOK)
  • アレンジ用花器
  • オアシス
  • セロハン・ペーパーなどのラッピング資材
  • リボン、ピックなどの装飾用資材
  • 水差し
  • 水切りボール
  • 花を水につけておくもの(バケツなど)
  • ワイヤー
  • フローラルテープ
  • タオル・雑巾・新聞紙など

 さらに、あればより良いのが、

  • フラワーアレンジメント関連書籍
  • 資材カタログ類
 などです。フラワーアレンジメントは、華麗な作例を見てもらうのが、生徒さんのやる気を高めるのに有効なことが多いので、所属スクールから出ている書籍などを置くといいです。また、カタログ類も、創作意欲・購買意欲の刺激になるので(かなりダイレクトな刺激になるように、私には見えます)、資材屋のカタログか、カタログ的広告の多いフラワー雑誌などを置いてみるといいと思います。

 上記にピックアップしたもののほかにも、生徒の勉強が進んでいけば「あれがあるといいな」というものが出てくるでしょうが、そういうものは、「欲しい」と思ってからそろえても大丈夫です。

◆プリザーブドフラワー教室

  最低限、下記のようなものがあれば、開講できます。
  • 机 ※下に解説アリ
  • ある程度のスペース ※下に解説アリ
  • 花器や、フレーム
  • 花材
  • 接着剤
  • グルーガン(ギリギリ無くても大丈夫かも)
  • フラワーフォーム(プリザ用オアシス)
  • フローラルテープ
  • ワイヤー
  • リボン、ラインストーンなどの、装飾用資材
 必須とまでは言いませんが、ピンセットもあると役に立ちます。また、書籍類もあると生徒さんたちの参考になります。

 をつけた「机」と「ある程度のスペース」は、プリザ教室の場合、いけばな教室・フラワーアレンジ教室よりも、圧倒的に小さくて大丈夫です。生徒2〜3人なら、どこの家庭にもあるリビングテーブルで十分です。プリザ作品は、大きく広げるものは少なく(展示会用作品などは別ですが)、小さく塊を作るようなものが主なので、人の肩幅の大きさの中で、らくらく一品作ることができます。なので、人を呼べる家であれば、それ用スペースを新たに作らなくても、今すぐ教室開講可能です。

◇特殊なもの、大掛かりなものは、後からそろえればいい

 教えたい気持ちが発生したり、教えて欲しいという人が現れたりしたら、今、そのときが教室開講のタイミングです。上記の各項目を見ていただければ、そろえるべきものはわずかだということが分かると思います。(教えるほどのスキルのある人は、上記の程度の道具・資材は持っているでしょうから)

 まずは、最低限必要なもので、スピーディーに教室を開きましょう。その後、生徒さんの数が増えたり、自分と生徒さんの経験値が増したりすれば、「こういうものがあるといい」というものはできてくるでしょうが、それらは必要になってから導入を考えても間に合います。

 後から欲しくなるような、特殊な道具・大きい設備としては、たとえば、うちではこういうものがあります→電動ドライバ 私の知っている先生の例で言うと、持っている花器を全部並べて、一目で見渡すことのできるスチール棚を買ったそうです(大きい設備、というほどではないですけど)。プリザ教室の先生で、ある一室を少しずつプリザで飾っているうちに、ドアから壁から、プリザ装飾だらけになってしまい、結局「プリザ展示室」が出来てしまったという人もいます。

 もう少し、私自身の教室のことを言うなら、うちの場合は、一番大きな「設備」は、やはりマンションを買ったことでしょう(こんなことは、マネしなくていいです!)。
 まだやってないけど、今考えていることは、リフォームして畳の部屋をを板の間にしてしまおうかと思っています。どうも、イスと机で生けるほうが、お弟子さんたちがやりやすそうなのです。
 あと、生徒さんには関係なく、私自身の業務のために導入しようとしているのは、会計ソフトですかね。 


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