◆花で生計を立てられる仕事って、何?

 当サイトには、花の資格カテゴリも、花の仕事カテゴリもあり、どちらもサイトの中ではアクセスが多いコンテンツです。その二つのカテゴリを見て、「花の資格をとり、花を仕事としよう」と考えている方もいるのだろうと思います。
 しかし、当サイトでたびたび言及しているように、管理人自身は、花を仕事とすることを特に推奨していません。どっちかと言えば、
「苦労のわりに実入りが少ない仕事ですよ」
というようなことを言い続けてきました。これが、リアルで誠実な意見だと私は思っています。

 ならば、限りなくリアルに、
「どの花の仕事なら食えるのか」
というところを追求してみようかと思います。

 この記事に書いてあることは、すべて「一般的には」という前置きが付いていると思ってください。
 ここでいう、「この仕事では食えない」は、「一般的には、この仕事で食える人はほぼいない」という意味です。
 ということはつまり、腕や才覚や、運が「一般的」を超えるなら、「食えない」と書いてある仕事でも生計を立てられるかもしれないということです。あなたが「一般的を超える人」かどうか、当サイトは感知しません。なので、あくまでもリアルに、一般的なことを書かせていただきます。

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◆花屋経営で生きていける?

 経営が上手くいけば、生きて行けます。実際に、町の花屋さんたちが立派に生活しています。これから開業しようと思われるなら、当サイトの中ではこのような記事をご参考に→花屋開業のための情報を集めてみた

 上には、「生きていけます」と気楽な感じで書きましたが、「誰でも簡単にやっていけます」という意味ではありません。うまく経営すればできる、ということです。
 実際につぶれる花屋も多いですし、管理人自身、自己破産した花屋さんも知っています。

 儲かるか、儲からないかという話になると、ほかの業界でもそうだと思いますが、カツカツでやってる店もあるし、儲かってウハウハの店もある、という具合です。

◆花屋の正社員で生きていける?

 大企業の領域に入るような花屋だと(たとえば、第一園芸や、日比谷花壇などの大手さん)、正社員になっていれば、十分生きていけるはずです。
 町の花屋さんで、一応会社組織になっているという店だと、少し微妙かもしれません。すごくリアルに言うと、
「多分、大丈夫な気がするけど、安心はできない」
くらいの感じではないでしょうか。町の花屋さんの正社員として骨を埋めよう、それだけを収入源として人生を全うしよう、と思うなら、一度経営者の方と、報酬についてマジメな会談を持ったほうがいいかもしれませんよ。若いうちは、やすーーい給料でもまあなんとかやっていけても、結婚して家族を養う必要でも出てくると、「正社員という身分があっても、この店ではダメだ」ということもあるかもしれません。

◆花屋バイトで生きていける?

 完全なるアルバイトの身分だと、生計を立てるのはキビシイと思います。副業も何も無く、誰かの扶養にも入らず、花屋バイトだけで人生の必要経費をまかなうのは難しいでしょう。
 信じられないほど有能なスーパーバイトで、月々の手取り金額が正社員さんよりも多いような人なら別かもしれませんが……でも、何らかの、「もう少したしかな収入源」について考えることをお勧めします。

◆フラワーアレンジメントの先生・いけばなの先生・プリザーブドフラワーの先生で生きていける?

 花の講師業で生計を立てられる人はわずかだと思います。
 「花の技術指導で収入がある」という人は、そこそこの数でいると思いますが、その人たちの中のほんの一握りしか、生計を立てるに足る収入がある人はいないでしょう。
 すごく具体的に言うと、月の収入が4〜5桁くらいの人が無数に居て、6桁に届く人はガクンと少なくなる、少なくなるというか、めったに居ない、くらいが実情ではないかと思います。

◆ガーデナーとして、生きていける?

 園芸店・造園会社・植物園・園芸資材会社・ガーデニング関連の出版社・種苗会社などに、正社員として勤めるのが一番手堅いでしょう。これなら、ガーデニング関係で、十分に生活を立てていけます(小さな園芸店は微妙ですが……)。

 フリーのガーデニングアドバイザーのような仕事は、現状ではとても少なく、生計を立てられるレベルにするには、業界有名人くらいにはならないと不可能だと思います。むしろ、ライター業の方が、まだしも可能性があるでしょう。

◆フラワーコーディネーターで、生きていける?

 花をコーディネートすることで生計を立てられるかと言えば、どこかに所属すればギリギリOK、くらいだと思います。
 結婚式場や、ホテルの花屋の装花部署、葬儀業者と提携した花屋など、フラワーコーディネーターの仕事がある職場を探し、できれば固定給で雇ってもらえるところに勤めるといいです。なぜなら、バイトの身分で、「時給1000円で、月一回5時間程度呼ばれる」みたいな稼動状況もあり得るからです。その稼ぎだと、到底生きていけません。

 全くのフリーで、一つ一つ仕事を取ってやっていくのであれば、よほど腕がよく、人脈が充実していないと、非常に難しいと思います。

◆管理人は、「各種混合型」でなんとかやってきました

 管理人は、現在はなんとか花でやっています。私の場合、ほぼフリーで、花の講師業・助手業・花屋業務・生けこみ職人を兼業しています。いけばなだけで生計を立てられれば、私としては一番嬉しいのですが、私の力では、いけばな家のみでは生きてこられませんでした。
 しかも、数年前まで、「出稼ぎ」と称して、花以外のバイトもしていました。出稼ぎの方が収入としては主だった時代も、出稼ぎはほんのわずかでよかった時代も、花だけに専業になったと思ったらまた出稼ぎしなければならなくなったこともありました。しかし、無所属の職人として花で生きられるようになった私は、これでも運がよい方なのです。

 この記事を書いている時点では、私は花の収入だけで生きていますが、来年も、再来年もそうだとは、自信を持って言うことができません。これ、フリーの職人の、とてもリアルな証言と思ってください。


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