◆花屋さんは、きれいで楽しいだけじゃない

花屋さんのつらいこと

 どんな仕事でも、苦労は必ずあります。華やかで楽しそうに見える仕事でも、その裏に苦労はきっとあると、社会人なら分かっているはずだと思います。

 しかし、どういうわけか、
「花屋に苦労なんて無いだろう」
「きれいな花をいじれて、給料もらえて最高」
 と思っているやつが世の中には実在します。お客さんがそう思っている分にはまだいいですが、本当に上記のようなことを信じて花屋に就職してくるやつが後を絶たないのはどういうわけなのでしょうか。ひどいやつは、ほかの仕事と同様に苦労があることを知り、
「こんなにつらいなら、ほかの仕事をする」
 と言って去っていったりします。

 私は、花屋が特にキツイ仕事だとは思いません。実際に、「花屋よりもキツイ」と思う仕事をしたこともありますから。
 なので、この記事では、「花屋だけがツライ」とアピールしたいのではありません。
 花屋のつらさにはこういう種類のものだ、という記事です。別の仕事には、別のつらさがあるはずですが、「花屋はこうだ」ということを知りたい方は参考になさってください。
 特に、花屋への就職を考えていて、「どういう方面の苦労を、自分はすることになるのか知りたい」と考えている方には役に立つと思います。
 小さなつらさも、大きなつらさも、取り混ぜて挙げてみましたので、ご覧ください。

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◇こんなことがツライぜ!

  • 手が汚くなる。洗っても汚れ(土と植物の灰汁みたいなもの)が落ちなくなり、人に手を見られるのが恥ずかしくなる
  • 服も靴も汚れる
  • 顔に花の花粉が付き、それに気付かずに電車に乗ってしまったりする
  • 冬の寒さがハンパない(暖房は無し。店によっては吹きさらしの中に立つことになる)
  • 女性には、夏の冷房がつらいことがある
  • 人によっては、花の名前と値段を覚えるのがタイヘンらしい
  • 作業に、スピードが要求される
  • 腕力が無いと話しにならない
  • 体質によっては、妙に強そうな筋肉が付いてしまう
  • 肉体労働なので、花屋スタッフは30代くらいにもなると、腰か背中か首を傷めた経験が有ることが多い
  • クリスマスや、お盆などに休みを取れない
  • 12月は特に忙しく、休みを取り難い(大晦日の夜までばっちり忙しい)
  • 店によっては、実質正月休みが無い(店舗は休みでも、納品は必ずしも休みにならない)
  • 昨今は、どこの花屋も人手不足(人件費を節約するためでしょう)なので、一人あたりの労働時間が長くなっており、12時間労働くらいは珍しくない
  • 基本、立ちっぱなし
  • 物日には、全員帰れない店もある
  • 物日には、休憩は無い店もある
  • 物日には、食事も取れない店もある
  • 市場担当者は、朝が早い
  • 競りに入るようになると、競りの知識や呼吸を覚えるのがタイヘン(仕入れの失敗は、非常にイタイ)
  • 給料が安い
  • 安い給料が、全然上がらない
  • 品種や、花のスタイル、資材の流行サイクルが意外に早いので、勉強しないと取り残される
  • バラのトゲが、毎日のように手に刺さる
  • バラのトゲをその都度抜くのが面倒になって、放置するようになると、たまに化膿する
  • 手が荒れる
  • 手のあかぎれが、冬中治らない
  • 宿題を持ち帰らされることがある(家でリボン作ってきて、など)
  • 虫にご対面する可能性が高い
  • 飲食店に出入りする仕事があると、高い確率で鼠に遭遇する


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