◆パイナップルの挿し木

 あるとき、個人の方の運営するブログを見ていて、「パイナップルを食べるときに、切り落としたクラウンを水につけると、発根して水栽培ができる」という記事を読みました。
「私もパイナップル水栽培、やってみよう!」
 と、すぐに思いました。上記の記事を読みながら、ずっと以前に読んだ、パイナップルの生産者さんの書いた文……「パイナップルはとても強い植物で、簡単に挿し木ができる……という文を思い出したからです。
 つまり、パイナップルは、発根が容易な植物なのでしょう。だったら、失敗する確率はとても低いはずです。しかも、パイナップルの頭の部分なんて、ゴミになるところなのですから、どれだけ失敗したとて、何も私の損にはなりません。気楽にトライできるってものです。
 と、いうわけで、ブログの記事を読んだ数日後には、私は丸ごと一個のパイナップルを、近所の八百屋から買ってきました。

◇最初のチャレンジは、失敗に終わった!

 「失敗したって損にはならない」とか言いながら、その実私はものすごく簡単に成功するようなつもりでいました。とにかく、「発根が容易」な植物は、こっちが断っても「まあまあいいじゃないの」と根っこを出してくるようなことが多いからです。

 で、基本的に「失敗は無し」くらいの気持ちで、近所の八百屋に行って、クラウンの部分が威勢の良いパイナップルを選んできました。

↓これ、そのときのパイナップルの全身像です(切ったところの画像は撮りませんでした)

 このパイナップルを、いつも食べるときのように、クラウンと実の境目のところからざっくり切り離しました。そして、切り口のところを、水に漬けておきました。

 しかし。2〜3日もするうちに、クラウンの緑の葉っぱの先の方から、茶色くしおれてきまして、私は「あら、意外にも失敗ちゃった」と思いました。切り口のところを確認しましたが、2〜3日という短い時間ですから、発根の気配も無く、ただもう水を吸い上げる力が無くて枯れてしまったように見えました。

 でもまあ、1回くらいの失敗ではめげたりしません。またパイナップル食えばいいんですから。

◇二回目のチャレンジも失敗だった!

 私は、1回目の失敗をしてから数日後に、またパイナップルを買ってきました。本来は、うちはそんなに短いサイクルでパイナップルを買う家でもないのですが、やはり「パイナップル発根させたい」の気持ちが盛り上がっていたのでしょう。

 二回目は、「前よりも慎重にやろう」という気持ちが少し発生していたので、パイナップルの選び方も少し変えてみました。一回目は、葉っぱがビュン!と勢い良く見えるものを選んだのですが、二回目は、葉っぱに勢いがあるのに加えて、「クラウンの先を切り落としたところから、新たに芽が伸びだしているもの」を選びました。要するに、「再生能力が強そうなやつ」を連れて帰ろうとしたのです。

↓これ、そのときに選んで買ったものです。真ん中から、芽が出てきていますよね。


 このパイナップルを、前回同様、実とクラウンに切り離しました。

↓こんな風に、クラウンを切り取りました。

 すごく立派なクラウンでしょ。
 でも、この見るからに立派なクラウンも、発根に到らなかったんです。なんと、一回目よりも速やかに枯れてしまいました。昼間に買ってきてクラウンを切り落とし、水につけたものが、その日の夜にはもう茶色くチリチリになり始めました。

 ここに到って、私はやっと、「そんなに簡単にはできないかもしんない」と気付いたのです。

パイナップルの挿し木 その2 へ続く。



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