◆ゴーヤの種を取って育てる

ゴーヤ

 ゴーヤを料理するときに、真ん中のワタと種を取りますよね。
 そのときに、私は「これって、発芽する力あるのかしら」と思っていました。

 ゴーヤみたいに、緑の状態で食べる野菜は、種を取っても育てられないことがよくあります。「緑=まだ完熟じゃない」わけで、その段階では、種が発芽能力を備えるほどには成長していないことが多いからです。

 なので、私は、ゴーヤの種を見るたびに、「発芽するのかなあ」と思いながらも、長いこと実行に移さずにいました。それを、ある日実行に踏み切ってしまったのは、完全なる気まぐれによるものでした。

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◇完熟したゴーヤの種は「真っ赤」である

 八百屋で買って来たゴーヤを割ってみると、中の種は白っぽい黄色みたいな色です。しかし、ゴーヤの完熟したものを見たことがある人は知っているでしょうが、完熟した実の中の種って真っ赤なんですよね。本当に、赤いインクみたいな冴えた赤色なんです。

 私は、あの赤の色に到達していない種に、発芽能力があるのかどうか、はなはだ疑問に思っていました。どっちかと言えば、「発芽は無いな」くらいに思っていました。
 でも、ゴーヤの種のところは、どうせ捨ててしまうんだと思えば、鉢にまいてみても、私に損は一切ありません。そこで、ある日料理をしているときに、種をいくつか取っておいてみたのです。ワタの中から出して洗ったゴーヤの種は、大きさはあるくせに妙に軽くて、私はますます「どうせ発芽しないだろう」との思いを強くしました。

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◇意外にも、すごく速やかに発芽してきた!

 どうせダメさ〜と思いながらまいたゴーヤの種は、私の予想を裏切り、恐ろしく速やかに発芽してきました。
 まいて数日で、こんな感じになりました。
↓ ↓ ↓

 発芽率は、ほぼ100パーでした。この、芽の色がすごくきれいなグリーンで、鉢の中にチビゴーヤたちを見つけたときは嬉しかったです。

◇瓜関係は、簡単に育つことが多い

 私は、何度も野菜の種を取ってまいたことがあるので、何となく経験的に分かっているのですが、瓜関係って、とてもたやすく発芽して、生育も早いことが多いですね。ゴーヤも苦瓜=瓜関係ですから、簡単に育つやつらの一員のはずです。
 私は、「種が赤くなくても発芽するのかな」という点は心配していましたが、ひとたび発芽してしまえば、当然のようにスクスク育ってくれると思っていました。

↓すごく速やかに出てきた本葉の様子です。


↓全員いっせいに本葉を出してくるものだから、プランターの中が混雑してきました。

◇台風で無残な姿に……

 なんか、こんなにたくさん育ってきちゃって困ったなあ、うふ、うふふふふふ。とか言っているうちに、ゴーヤ君たちに初めての危機が訪れました。
 巨大台風が来ちゃったんですねえ。それも、ゴーヤ君たちが中途半端に育っていた頃で、支柱を立てようかどうしようかと考えていた頃でしたので、蔓になりかかって、でも支えがついて無い状態で強風に振り回されてしまったので、結果的に、株が全体的に傷ついてボロボロになってしまいました。


↑こんな状態のが何株も並んでいる有様は、なんとも惨めでしたねえ。
 そこで、私はきちんと支柱を立てることにし、かわいさのあまり間引かないでぎゅうぎゅうに詰めて育てていたのを、思い切って一株だけ残して、あとは全部間引いてしまうことにしました。

 この台風の後から、ゴーヤ君は何回かうどんこ病にやられました。そのたびに、葉っぱを随分切るハメになりましたが、それでも生育旺盛で、切られた分の葉くらいは、数日で取り返すほどの元気さで育っていきました。

◇蔓がすくすくと伸びる

 ゴーヤの蔓は、すごくスクスクと伸びます。だから、グリーンカーテンに最も多く使われているのでしょう。


 支柱を立てておくと、巻きひげで勝手にまきついて育ってくれるので、誘引する手間はありません。

◇ついに、開花した!

 ゴーヤのつぼみは、とても控えめです。私は、咲くまでつぼみがついていたことにも気が付きませんでした。
 花自体も、それほど大きくもなく、派手でもなく、いかにも野菜の花らしい姿です。でも、かわいい花ですよね。



 花の数も、結構多くて、毎日複数の花を咲かせていました。
 花を観察していて、私はゴーヤに雄花と雌花があることを初めて知りました。雌花の方は、最終的に実になりましたが、食べられるほどの大きさには到りませんでした。

◇結実

↓花が終わって、実ができ始めている様子です。


 すでに、ゴーヤ特有のイボイボみたいな肌になっています。

 上の項には、「食べられるところまでは到らなかった」と書きましたが、実際は、食べるなんてとんでもないレベルでした。
 え〜。結実と言うのもおこがましいような状態でございました。

………見ます?
小さいよ?


はい、こんな感じです。


 あ、怒らないでくださいね。私、「小さい」って言いましたからね。
 じゃあ、開き直って、どんなに小さいか、私の小指の爪と比べてみましょうか?



 小指の爪といい勝負です!
 花の数が多かったので、実は結構たくさんできたのですが、このくらいの大きさを超えると、全部黄色くなって落ちてしまいました。八百屋で売っているほどにはならなくても、せめて7〜8cmくらいのミニゴーヤにならないかなと思ったのですが、それは実現できませんでした。
 実が小さい段階で落ちてしまう理由は、よくは分かりません。
 考えられることは、一株にした時点で、プランターから小さめの鉢に移してしまったこと、肥料を一度もやらなかったこと、完熟でない種だったこと、何度かうどん病にやられたことなど、色々あります。もしかしたら、すべての要因が重なってのことかもしれません。

◇お気軽ガーデニングするなら、ゴーヤはおすすめ

 私は、かなり軽い気持ちでゴーヤを育て、小さかったけど結実も拝め、まあ楽しい栽培だったなあという記憶しか残っていません。私みたいに、軽い気持ちでいいかげんガーデニングしたいと思っている方には、かなり向いている植物だと思います。

 発芽はかわいいし、伸びるのが早くて飽きないし、花も簡単に咲き、日よけにもなります(一株だけだと大した日よけにはなりません。日よけにしたいなら、最低でも5本くらいは欲しいです)。
 支柱なり、ネットなりを設置するのを面倒だと感じる人以外には、楽しめる栽培になると思います。
 私も、また数年後くらいに、やってみたくなるかもしれません。失敗して花が見られない事態などは、無いと思っています。そのくらい、お気楽にできる栽培です。


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